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神のその後
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「最高神様お知しらせしたきことがございます」
「なにかね、地球の神よ」
「封印されてから行方不明になっていた邪神の魂が見つかりました。わたくしめが所持管理しております」
「ほほう、それはお手柄でしたな、その経緯を詳しく報告しなさい」
地球人の老人の命と引き換えに邪神の魂を入手したことを地球神は最高神に伝えた。
「ふむ、どれ、その魂を見せたまえ」
「はは、これでございます」
「ほほう、確かに禍々しき負のエネルギーが感じられるのうこれは君1人だけで安全に保管するのは難しかろうこれは余が預かろう」
「最高神様、それでわたくしめの昇進は?」
「何それはたまたまその老人にこの魂が融着していたに過ぎなかろう、そなたの手柄とは言えまい。運が良かっただけじゃ!それは手柄とは言わん」
これに地球神は腹を立てた。この最高神は我から邪神の魂を横取りして自分の手柄にするつもりなのだ!
「もういいその魂を返せ!」
地球神は強引に邪神の魂を奪い取って自分の魂と融合させた。
「おお、力が漲る。これが邪神の力なのか。素晴らしい。これならこんな偉ぶって部下の手柄を横取りするような最高神などにへいこらせずに力ずくで権力を奪ってしまおう」
「やめなさい!そなた邪神に心を乗っ取られておるぞ!神々よ集まり給えこ奴を封印せよ」
神界は大騒ぎになった。神々に寄ってたかって取り押さえられた地球神は、破れかぶれになって邪神のエネルギーを暴発させようとした。
「いかん、そんなことをしたら神界も地球も他の世界も消滅してしまう、止めるんだ」
「うるさい!部下の手柄を横取りしようとする貴様が悪いんだ!邪神よ暴発せよ!」
その時地球神の命が消えた。
そう、地球人の老人の願い(世の為人の為にならない者の命を消し去る願い)はまだ生きていた。
道を誤った地球神は自分が叶えた願いによって滅ぼされてしまったのである。
暴発することが無かった邪神の魂はいずこかへ飛び去った。今頃はこれを読んでいる貴方の魂と融合しているかも知れない。
最高神が本当に部下の手柄を横取りしようとしたのかは不明である。ただ単に地球神の能力では、邪神の魂の制御が出来ないことを知っていたから最高神自らが保管しようと思ったのかも知れない。
神の心など人間ごときが知る由もない。
完了
「なにかね、地球の神よ」
「封印されてから行方不明になっていた邪神の魂が見つかりました。わたくしめが所持管理しております」
「ほほう、それはお手柄でしたな、その経緯を詳しく報告しなさい」
地球人の老人の命と引き換えに邪神の魂を入手したことを地球神は最高神に伝えた。
「ふむ、どれ、その魂を見せたまえ」
「はは、これでございます」
「ほほう、確かに禍々しき負のエネルギーが感じられるのうこれは君1人だけで安全に保管するのは難しかろうこれは余が預かろう」
「最高神様、それでわたくしめの昇進は?」
「何それはたまたまその老人にこの魂が融着していたに過ぎなかろう、そなたの手柄とは言えまい。運が良かっただけじゃ!それは手柄とは言わん」
これに地球神は腹を立てた。この最高神は我から邪神の魂を横取りして自分の手柄にするつもりなのだ!
「もういいその魂を返せ!」
地球神は強引に邪神の魂を奪い取って自分の魂と融合させた。
「おお、力が漲る。これが邪神の力なのか。素晴らしい。これならこんな偉ぶって部下の手柄を横取りするような最高神などにへいこらせずに力ずくで権力を奪ってしまおう」
「やめなさい!そなた邪神に心を乗っ取られておるぞ!神々よ集まり給えこ奴を封印せよ」
神界は大騒ぎになった。神々に寄ってたかって取り押さえられた地球神は、破れかぶれになって邪神のエネルギーを暴発させようとした。
「いかん、そんなことをしたら神界も地球も他の世界も消滅してしまう、止めるんだ」
「うるさい!部下の手柄を横取りしようとする貴様が悪いんだ!邪神よ暴発せよ!」
その時地球神の命が消えた。
そう、地球人の老人の願い(世の為人の為にならない者の命を消し去る願い)はまだ生きていた。
道を誤った地球神は自分が叶えた願いによって滅ぼされてしまったのである。
暴発することが無かった邪神の魂はいずこかへ飛び去った。今頃はこれを読んでいる貴方の魂と融合しているかも知れない。
最高神が本当に部下の手柄を横取りしようとしたのかは不明である。ただ単に地球神の能力では、邪神の魂の制御が出来ないことを知っていたから最高神自らが保管しようと思ったのかも知れない。
神の心など人間ごときが知る由もない。
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