裏信長記 (少しぐらい歴史に強くたって現実は厳しいんです)

ろくさん

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二十九話 長島攻め(その二)

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「間に合わなかったか……」


重治のつぶやいた最後の言葉は、そばに居る者でさえ聞き取れないほどか細く、力無いものであった。

そんな言葉とは反比例するように、力強く固く握りしめられた重治の拳からは、血がにじみ出ししたたり落ちていた。

そばにいる伊蔵、新平、長政は、重治にかける言葉も見つけられず、うなだれる重治への視線を外すだけであった。


「重治様、あれを!!」


そんな重い空気の流れる中、突然、伊蔵が言葉を発した。

それまでうなだれ目をふせていた重治は、顔をあげ、伊蔵の指差す方角を見つめた。


伊蔵の指差す方角、そこには、小さな手漕ぎ舟があり、数人の人が乗っているのがわかる。
遠目でみる限り、それは、農民風の男数人であるように思われた。


「長島から逃げてきた百姓たちか‥‥」


伊蔵の指差す方角をながめ、新平がそう言う。


『長島から逃げてきた門徒?』


門徒であっても、なんら不思議はないのであるが何かが引っかかる。どこがどうという訳ではないが、どこか何かが引っかかるのである。

重治たちの居る場所から舟までの距離はかなりある。今のように遠くを見るための道具がない時代、あくまでも目視での確認である。
はっきりと確認できないにもかかわらず、重治の第六感が『おかしい』と告げていた。

そんな思いは、重治だけではなく、最初に発見した伊蔵にもあった。


「なにかが、不自然です‥‥」


「……うむ」


伊蔵と重治は、それだけの会話を交わしただけで、すぐに次の行動を起こしていた。

男たちの乗る小舟を追いかけ始めたのである。
幸いなことに、相手には、こちらに気づく気配はない。

川縁に生える葦を隠れ蓑にしながら、重治たちは小舟のあとを追っていった。


途中、二艘の小舟が合流し、その後、間もなく目的地に着いたのであろうか、三艘の小舟は、着岸するために、川岸に接近しだしたのである。


未だ遠くでは雷のように銃声の響き渡る中、重治たちは、静かに葦原を掻き分けながら慎重に小舟へと近づいていく。


葦の隙間から遠目に見える小舟の着いた場所には、その舟で着いた者以外に十五人、いや、はっきりと確認出来るだけでも十六人の男たちがそこに存在していた。


「十と六人か……」


敵であろう者の数を数えた重治の口からこぼれた言葉に、伊蔵が答えた。


「つなぎが走っております。すぐにでも、才蔵と末松が仲間を連れてやってまいります」


長政の実戦の腕前については、未だ未知数であり、重治の知るところではない。
しかし、新平と伊蔵さえいれば、強行にでても最悪な事になることだけはないであろうと、重治は考えていた。


「うん。わかった、今少し、様子を見よう‥‥」


重治と伊蔵の勘は、やはり当たっていた。

戦いの最中に、人目につかないこの様な場所に集まっている。この者達が、戦いの中、なんらかの役割を果たしてきたと考える以外、有り得ない。


そうこうしながらも様子を窺っていた重治たちに、鬱蒼と生え茂る葦の林の中から一人の男が現れたのである。


その様子を目にした伊蔵の気が僅かに変わった。

今までの、以前までの重治ならば、まずその事に気づく事はなかったであろう。

重治は、RPGのゲームキャラで例えるならば、ランクアップ。小谷での戦いの経験が、重治の潜在能力を触発し、それまででは考えられないほどの能力を発揮する事が出来るようにまでなっていた。


葦の隙間から見える男達だけに集中する事で、重治の五感全てが、研ぎ澄まされていっていた。


「あの男、知っているのか?」


「……」


重治の問いには答えない応えが、伊蔵がその男を知っている事をあらわしていた。


伊蔵のいつもとは違う表情を見て、重治は、それ以上、その事に触れようとはしなかった。


そんな新たな男の登場に、重治は、ますますこのまま、この謎の集団を見逃す訳にはいかなくなったと強く感じていた。


『必ず、なにかある』


今、聞こえる飛び交う銃弾の音は、決して信長の命令によって始まったものではないと、重治は信じていた。


『では、何故?』


重治は、銃声の響きから想像する地獄絵図のなか、確かにそこに何者かの悪意を感じていた。


『それは、誰が?』


伊蔵の複雑な表情から、重治は、一つの確実な事実を掴んでいた。


『それは?』


工作を得意とする集団、伊蔵の顔見知りの忍びの集団だとすれば……


それまで集めた途切れ途切れの情報が、かすかにだが確実に一本の線に繋がろうとしていた。


「動いたぞ!!」


興奮した新平が、思わず声を漏らした。


遠目に見ていても、その一団がそれまでとは明らかに違う行動を起こしたことがわかった。

ここまで来るのに使った舟を川に流し、着ている衣服を着替えだしていた。
この場から去る準備にかかり始めたである。


その一団の頭目と思われる後から現れた男が、こちらを注視した。


「気づかれたか!?」


重治の決断は、早かった。

絶対に、逃がす訳にはいかない。
多少の危険が伴おうとも、真実を明らかにするためには、生け捕りにするしかない。


潜んでいた今居る場所から敵までの距離は、およそ200メートル。湿地帯で必ずしも足元が良いわけではないが、重治は、全速力で走り出していた。

もちろん、何も語らずとも、今、重治についている三人もまた当然、重治に続く。


それは、こちらの存在を知った相手側からも始められていた。

頭目と見られる男に、命令された一団が、それまでとは、まるで違う動きで、こちらの攻撃を待ち受ける。


重治は、全速力で走るさなかでも、相手の動きを冷静に判断していた。


『やはりな』重治は、心の中で呟いた。


重治の目に入った、相手方、忍軍の動き、隊形は、伊賀忍者特有のものであり、まず他で見ることはできない。
重治は、先ほどの伊蔵の表情と合わせる事で、敵の正体を知り、それまで、もつれていた糸が、一気にほどけていく事を感じていた。


その待ち受ける動きからして、相手方もこちらを見逃すつもりはないらしい。
重治は、あとを遅れてついてくる二人にあわせて、走る速さを弱めた。


戦いを前にして、今、何より気にかかるのは、未だ着かない才蔵、末松のことよりも、先ほど見せた伊蔵の複雑な表情であった。


重治は、自分にあわせて走る、すぐ横の伊蔵を見た。


伊蔵は、重治と共に走りながらもその重治の視線を感じていた。

重治を見て返した微笑む伊蔵の表情は、やはり、いつもの優しく、慈しみある笑顔ではなかった。


『やばいな。』


重治は、心底、そう思った。
しかし、それも仕方のない事かもしれなかった。

忍びの世界が、いくら非情であるからといっても、突然現れた敵が、同じ釜の飯を食った友だとしたら……

重治は、自分に置き換えてみて、伊蔵の辛さが、手にとるように解ってしまっていた。


「‥‥伊蔵、無理しなくていいからね」


伊蔵の心情を思い思わず出してしまった重治の言葉を聞いて、伊蔵の表情は、いつにもまして更に険しくなった。


「……大丈夫です。なにがあろうとも、重治様をお守り致しますから」


険しい表情から一転して見せた笑顔は、やはりどこかぎこちない。

重治は、思わず口走った言葉を悔いた。

伊蔵の心情を思えば、どんなことがあっても出してはいけない言葉であったのだ。

重治にとって命を預ける事のできる全幅の信頼を置く伊蔵だからこそ、重治は、万が一にも伊蔵を疑うような言葉を出してはいけなかったのである。


重治を含める五人の強者と、その倍以上にもなる人数の手練れの忍者たちが、今まさに激突しようとしていた。


遠く雷のごとく止むことを知らない銃声のなか、重治は、腰の刀に手をやった。


「おとなしく、降伏してもらえないかな」


「……」


重治は、とりあえず形式通りに、殺気立つ相手にむかって降伏をするよう働きかけた。


「‥‥やっぱり無理!?……あたりまえか」


「重治様、来ます!!」


伊蔵の声に、重治は手を添えていた刀を素早く抜いた。



重治の抜いたこの刀は、この時代では、まず見ることの出来ない代物であった。

大刀でなければ、小刀でもない。
刀の刃は、両刃につけてあり、刀と言うよりも剣の形状をとっている。
それでいてしかも材質がまた特別な材料、隕鉄が使われていた。そのため、その重治の手にある刀は、特別に丈夫で軽かった。

そしてその刀の極めつけ、それは長さそのものが重治の背丈に合わせて造られた、信長の命令で打ち出された、重治の重治のためだけの特別中の特別の特注品なのである。



その刀は、自らが危険に飛び込んでいく重治の事を心配した信長が、この時代で出来る最高の技術と最高の材料、最高の鍛治師を集め、金に糸目をつけることなく、完成させたものであった。

剣の特徴、丈夫だが重い。その剣としての欠点のみを取り除いた、この世でただ一振りの重治の為の重治の刀であったのだ。



その特別な刀を重治は片手で軽々と上段に構えた。


『ふっ』


その刀を構えた重治は、伊蔵の力が今回だけは未知数であり絶対的不利の戦いの中にもかかわらず、自然と笑みがこぼれていた。


「お珍しい。戦いのお嫌いな重治様が、笑っておられる」


重治と伊蔵よりも、やや遅れて到着した新平が、重治の横に並び立った。

新平は、大きく息を吸い込んでは吐き、乱れた呼吸を整えていった。そして、持っていた槍を斜に構えた。


その間にも、敵である忍者達は、重治達と少しずつ距離を詰め、襲いかかるときを計っていた。


そんな緊迫した状態の最中、走るのが苦手で最後に追いついた長政が、腰に下げた刀を腰から引き抜いた。


「お待たせしました」


ニヤリと笑った長政が、新平と同様に、大きく息を吐いては吸い込む。

そして、呼吸に合わせた、ゆっくりとした一連の動きのなか、長政は、鞘から刀を抜きさり、抜かれたあとの鞘を足元へと投げ捨てた。


じわりじわりと近づく敵に、険しい顔の伊蔵が、最後通告をなげかけた。


「‥‥無益な戦いは止めぬか。……そなた等が、誰の命で動いているのか、何をしていたのか、すべて判明している……」


「…………」


忍らからは、何の返答も返してはこなかった。
しかし、伊蔵の悲痛な思いの込められた言葉に、忍たちの動きが、一瞬、止まった。
そんな動きを見て伊蔵は、話しをつづる。


「お前たちになら、われらに、かなわぬ事ぐらい判るであろう……。わしは‥‥、わしは‥‥、そなたらを斬りたくないのだ‥‥」


この時代、忍びほど、情報を事細かに分析、利用して、冷静な判断を下せるものはいない。
しかしそれでいて、自分の主の命令に逆らうこともない。

たとえ、その相手にかなわない事が判っていようとも、命令とあれば自らの命を捨てる者たち、それが忍びであった。

伊蔵には、そんな忍びの世界の掟全てを承知していても、語らずにはいられなかった。


「……伊蔵。これも定めじゃ」


忍軍の頭と思われる男が叫んだ。

その声の悲壮な響きに、重治は怒りが込み上げてくるのをおさえられずにいた。


『なぜた。何故なんだ。』


あまつさえ、長島の地で、死ななくてすむはずの人達が大量に死んでいる。

くだらぬ権力争いの、くだらぬ理由のため。
そんなくだらぬ事の目的達成のために下された、くだらぬ命令のために、今、目の前に自分の命を捨てようとするものさえ存在する。


『ゆるさない』


歴史を変える事などできない。それでも重治は、許すつもりはなかった。



先手を打つ事を躊躇した伊蔵をしり目に、忍軍が先に動いた。

死を初めから覚悟した忍びたちが、斬り込んできたのである。

三人一組の連携で、複雑変則な動きで、重治一人を標的に目掛けてくる。

重治の事を詳しく知る、敵の首謀者であろう徳川家康にとって、最も邪魔な存在No.1なのであろう。


伊賀者の全ての動きを知る伊蔵は、重治の前に飛び出し、敵の攻撃を迎え撃った。


「馬鹿者が……」


伊蔵の呟いた、かすかな声を聞いた重治は、その切ない声を生涯忘れる事はない。


飛び出した伊蔵は、懐に片手を入れ、投げ菱を取り出し、素早く相手に投げつけた。
もちろん敵の連携を知り得た伊蔵ならではの、相手の動きを封じる一手である。


当然、投げ菱如きで倒せる相手でないことは、百も承知のうえで、飛び出した伊蔵の動きが緩むことなど全くない。

投げつけられた忍びの者は、当然ながら体をずらして菱を避ける。

そんなずらされた体は、三人の連携に、僅かながらも一瞬の隙を作る。伊蔵は、その隙につけ込み、斬り込んでいった。


敵とすれ違っていった伊蔵の後方、その場所には、三人の忍びが倒れていた。
投げ菱を除ける敵の僅かな隙作り出し、そのすれ違いざまに、三人の忍びを切り捨てたのである。

そして今、動きの止まった伊蔵の前には、再び、三人の忍び。そして、その後方には、まだまだ残されているの忍びたちが回り込んで、伊蔵の動きを封じていた。

重治は、一瞬の躊躇をしたことで、伊蔵と共に斬り込むタイミングを逸し、伊蔵を窮地に立たせる事となってしまったのである。


絶対的不利な位置に立つ伊蔵。
しかし、忍びたちは、伊蔵を取り囲む有利な体制になったにも関わらず、伊蔵のことには目もくれなかった。
標的は、重治のみに絞り込み、再度、攻撃を仕掛けようとしてきたのである。


今度は、新平と長政が重治の前に、かばいでた。


重治を守る伊蔵達には、重治本人には、全く知らせていない事実が存在した。

いざ事が起こった時には、『重治には、人を斬らせない』という誓いが、伊蔵を中心に話し合われ、立てられていた。


伊蔵の囲みを解いた六人の忍びが、一斉に重治、目掛け切り込んだ。

しかし、勝負は最初から着いていたのかもしれない。
三位一体の攻撃を心情とする忍び達。しかし、そんな攻撃も連携を指示する司令塔が、伊蔵の初手の攻撃で動揺を招いたのが災いする。


いくら一斉にかかろうとも連携が無ければ、個対個である。個対個ならば、忍びたちに分があろうはずはなかった。

重治に、襲いかかろうと飛び込む忍びは、一人、また一人と、新平と長政の二人の手によって、難なく切り倒されてゆく。


「やめろぉ!!」


気がつけば重治は、叫んでいた。

たとえ、どの様な理由が有ろうとも、命を粗末にしてよい筈はない。


一切の感情を押し殺した忍びの動きが、重治の悲痛な叫びに反応した。
忍びの攻撃の足が止まったのである。


「これ以上、無駄な血は流すな。‥‥もうすでに結果は見えている。悪いようにはせぬ。刀をしまえ‥‥」


伊蔵の再度の説得に、それまで全く動揺をみせていなかった忍びたちにも、変化がみられていた。


それまで、決して標的である重治から視線を外さなかった忍びの瞳に動揺が走ったのである。


「‥‥伊蔵。お主が悪いのだ。‥‥お主が、お主さえ、半蔵を継いでおれば……」


「…………」


敵である忍びが、筋違いの憤りを伊蔵にぶつけた。


『ピー』


忍びの頭と思われる男が指笛を吹いた。


「さらばだ、伊蔵‥‥」


その言葉を最後に、忍びたちは、己の持つ忍剣を味方である仲間の、互いの胸を目掛け突き立てたのである。


「…………」


重治は、唇を強く噛んだ。
強く強く握られた重治の握り拳からは、指の間から赤く滲み出る血の色がハッキリとみてとれた。

この悔しい気持ちは、決して重治だけのものではなかった。


伊蔵に関して言えば、小刻みに震え続ける、その後ろ姿に重治以上の心の悲痛な叫びが見て取れた。

その場で、共に闘った男たちは、ただ黙って立ちつくすことしかできなかった。


この無益な闘いで重治は、信長の真の敵の確証を得ることになった。
そして、その敵を内部で手引きしたものが、織田家の内にいる事もはっきりとした。


信長が、その真の敵、徳川家康と直接戦う事など、歴史上、一度として有りはしない。

しかし重治は、これからの家康の行動を押さえ込むことこそ、信長の宿命『本能寺の変』を回避する唯一の方法だと感じていた。


そして重治たちの、この日の悔しい思いは、五年後に起こる天正伊賀の乱へと繋がっていくことになる。



この日、わずか一日で、織田方、一向宗方、双方に莫大な被害が生じている。

この戦いにおいて、織田方では、織田信広(信長の庶兄)、秀成(信長実弟)など織田家に連なる多数の諸将が討ち死にしている。

重治は、またしても歴史の悲劇を食い止める事が出来なかったのである。

しかしそれでも救いはあった。
それは史実に残る、信長の虐殺を食い止める事が出来た事であった。



史実では、こう記されている。


『多数の諸将を失った信長は、未だ降伏せざる、屋長島、中江の二つの砦を柵で囲み火を放った。そうして、二万人の一向宗門徒を老若男女、無差別に焼死させた』


実際に今、起こっている戦いでは、重治の指示通り、屋長島も中江もすでに降伏陥落させている。

歴史との食い違いが有るとするなら、火を放たれた場所が、長島城に変わっている事である。


長島から離れた場所にいる、今の重治には、どれだけの数の門徒が、焼け死んだのかは解らない。
ただ、少しでも多くの人命が救われる事を祈るしかなかったのである。
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