人間vs守護霊の地球人間学受験日記

作戦担当 ゴリゴリ ラーー ハトホル 後編

おまえ、ちょっと、やりすぎたんじゃねえ？

大丈夫だよ！

死んじゃいねえよ！




・・・・・なんか・・変だな？

あれっ・・・俺が・・下にいるけど？

なんだ、親父と母ちゃんいるじゃん。

なんか・・・泣いてるね？

どうしたんだろ？



・・・・・


なんで・・・まあ、それもそうだけど？


なんで　俺　下にいて・・・


なんで・・・はあ　　下に　俺いるし？




俺は　誰？




はあ・・・・

どうなってんの？


ありゃ　医者か？

なんだ、お巡りさんもいるな？


・・・はあ、・・・何？




俺が、立て籠もり犯で、人質を殺そうとしたって・・・


だから、俺を撃った・・・


そりゃ、嘘だね！


俺は、明美ちゃんと話してただけで、明美ちゃんが、転ぼうとしたから、
手を差し伸べたが真実だろうが・・・・



なんて、いい加減な奴らなんだよ！

ふざけんじゃねえよ！

それで　あー――ケガしたのか？


まあいいや・・・・

はあ・・ケガだけか？


こいつら、俺を撃ったんだよね？


俺、撃たれたんだよね！


ふざけすぎだろ！

一般市民を撃っていいんか？

何が警察だ！

犯罪者集団じゃねえか？


こりゃ　抗議しないと！


ちょっと待てよ、一般市民を撃っていいんか？


おい　お巡りさんよ！


あれっ　何、止まれよ！


何　無視すんの？


ふざけんなよ！


俺は、濡れ衣着せられ、拳銃で撃たれるし・・


えー―どうなってんだよ？


日本の治安は、どうなってんだ！


そう言ってんだよ！

言葉使いは、悪いけど！

抗議してるの！


おい　　こら　無視すんな！

じゃあ、本官は、これで失礼します。


てめえ、待てよ！


人の話を聞きやがれ・・・


あー―――行っちゃった。


どうなってんだ？


日本の警察は、許せん。



抗議に行くか！

ありゃ、ここどこ？



すいません　あの　急に場所が変わったんで、ここどこですか？



また、無視かよ？

なんか偉そうな人いるね・・・


あー――ここは、警視庁長官室なの？


ふーーん　なんで　来たんだろ？


まあいいや、言いたいこと言ったら帰ろう！


あのね、あなたの部下のお蔭で、ケガしました。

私、撃たれたんです。

どういうつもりなんですか？


一般市民を撃つなんて、しかも理由は、人質を守るため
、ふざけるにもほどがあります。



いくら高校生でも、抗議したいです。


いいですか、ちゃんと聞いてます？


おい　人が話してるのに出ていくなよ！

なんか、躾がなってないね！

俺も母ちゃんからよく言われてたけど、
人の話はちゃんと最後まで聞きなさい。

・・・と言っても、なんか知らんけど、
俺、あなたの周りから、離れないんだね？


あなたが、部屋出ても、俺、勝手についていくんだね？


不思議だな、これ？


拳銃で撃たれると、みんなこんな症状出るのかな？


不思議だな？


まあ、いいや・・・


あのさあ、無視してるよね？


あんまり、無視するとイタズラするよ！

いいかな？


ほー－ら　紙を動かしちゃうぞ！


ほれ　ほれ　勝手に動かすよ？


あっ　反応した？



おー――ビビってる！



ははあん　怖いんだ　幽霊怖いんだ？


あれっ　今　なんて言った？




幽霊・・・・




えー――――　俺、幽霊か？


・・・・



なんと　




チ――――ン



そういうことね。


わかった、死んだのね？


そういうこと・・・


俺　撃たれて　死んだんだ・・・




オーマイゴッド・・・・


・・・・


だから　下に　俺いたのね？



そう言うことね・・・



・・・・



いったい、俺の人生って、何だったんだろう。


何もできなかった・・・



・・・・








そこの君・・・

君だよ　　君？

ちょっといいかな？


なんでしょう？

あのね、君は、まだ死んでない。


はあ・・・・


今は仮死状態ね！


だから、死んでないの。


いいかな、それで、君にメッセージが来てるよ！


はあ、・・・・




まだ、喧嘩したいなら、喧嘩買うぜ　だって・・・




思い出した、ふざけんじゃねえ！

いい加減にしろ！


今回の件も、てめえらがやったんだな！


くそっ・・・・・




あー――負けたよ！



負けました。


降参です。


もう　白旗上げます。




はい　煮るなり焼くなりしてもらっていいです。


ギブアップ・・・


ほう、大人しくなったね？


まあ喧嘩してる方が、やる気が出たんだけどな！



降参だとさ！


はいじゃあ、全員集合！



よお、楽しめたよ！


やあ、頑張ったな！


そこまで、おまえが、反抗するとは思ってなかったぜ！


さて、じゃあ、君の未来について、話しねえか？


その前に聞きたいんだけど、おたくら何者？



・・・・それは、まだ言えないんだよ！


言うとお前の落第が、決定するから。

そのさあ、落第とか、試験とか言ってるけど、
それは何のことなの？


ふふっ　おまえは、今、試験を受けてるの。


そういうことよ！


はあ・・・人間やってるだけだけど・・・


それが、試験なんだよ！


いいか、だから、

俺たちのアドバイスは、





好きなことをやり続けろっていうこと。






それが、おまえの課題だよ！


まあ、話せるのは、ここまでかな。

これでも、ぎりぎりの線だからね！


あと一言いえば、おまえは、カンニングで失格になるから。



いいな、俺たちの言葉、忘れるなよ！



・・・・じゃあな・・・・








ピッ　ピッ　ピッ　ピッ　ピー――

ピッ　ピッ　ピキュー――ン

看護婦さー－ん　心臓がー――


あれっ　心音が　戻ってきましたね？


・・・・・・・





幸輔、よかったじゃん、容疑が晴れて・・・


はあ、あの、まだ俺の身体には、鉛の玉が入ってんの！


ほんとに、何してくれるんだよ！


あー――あ　今日も晴れて気分は、いいけど・・


好きなことってなんか、あったかな？


うー－ん　わからんな？


好きなことね？



・・・



人生は、好きなことをやるためのものであり、

それを体験するために、生まれてきたということかな？



うー――ん　わからん？

・・・・


わからんけど、もう、喧嘩するのは、止めよう。


命が、いくつあっても足らんわ！


あー――あ　どうしようかな？