6 / 31
電車で苦くて甘いヒミツの関係
3.5
しおりを挟む
「あれ? 三井さん?」
もうそろそろ会社に着くという頃、声をかけられて振り向くと、課長がいつもの笑顔でそこにいた。
会社に着く前に会えるなんて。もしかして、このまま会社まで一緒に歩いていけるかな。
思いがけない幸運に心を弾ませながら課長に駆け寄って挨拶をした。
「おはようございます。課長、いつもより遅いですね」
「ああ、いつも乗る電車に乗り損ねてね」
課長が私のとなりに並んで、ごく自然に私と歩調を合わせて歩き出してくれる。
わぁっ……。
並んで歩くという嬉しいハプニングに、胸が高鳴る。
嬉しい、でも緊張する。課長、背が高い。隣に並ぶと目線はこんな位置になるんだ。
笑っているのかこわばっているのか分からない自分の顔の状態は、課長の目にどう見えているのかな、なんて気にしながら、話しかけたりなんかして。
いつもと代わり映えのない会話なのに並んで歩いているって言うだけで、いつもよりドキドキして、いつもより嬉しくて、いつもより緊張してしまう。
会社までの短い距離だけれど、二人っきりの時間、まるでデートでもしているような気持ちをほんのわずかに味わって。
他愛もない話をしながら、二人で会社へと入った。
もうそろそろ会社に着くという頃、声をかけられて振り向くと、課長がいつもの笑顔でそこにいた。
会社に着く前に会えるなんて。もしかして、このまま会社まで一緒に歩いていけるかな。
思いがけない幸運に心を弾ませながら課長に駆け寄って挨拶をした。
「おはようございます。課長、いつもより遅いですね」
「ああ、いつも乗る電車に乗り損ねてね」
課長が私のとなりに並んで、ごく自然に私と歩調を合わせて歩き出してくれる。
わぁっ……。
並んで歩くという嬉しいハプニングに、胸が高鳴る。
嬉しい、でも緊張する。課長、背が高い。隣に並ぶと目線はこんな位置になるんだ。
笑っているのかこわばっているのか分からない自分の顔の状態は、課長の目にどう見えているのかな、なんて気にしながら、話しかけたりなんかして。
いつもと代わり映えのない会話なのに並んで歩いているって言うだけで、いつもよりドキドキして、いつもより嬉しくて、いつもより緊張してしまう。
会社までの短い距離だけれど、二人っきりの時間、まるでデートでもしているような気持ちをほんのわずかに味わって。
他愛もない話をしながら、二人で会社へと入った。
0
お気に入りに追加
260
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
敏腕ドクターは孤独な事務員を溺愛で包み込む
華藤りえ
恋愛
塚森病院の事務員をする朱理は、心ない噂で心に傷を負って以来、メガネとマスクで顔を隠し、人目を避けるようにして一人、カルテ庫で書類整理をして過ごしていた。
ところがそんなある日、カルテ庫での昼寝を日課としていることから“眠り姫”と名付けた外科医・神野に眼鏡とマスクを奪われ、強引にキスをされてしまう。
それからも神野は頻繁にカルテ庫に来ては朱理とお茶をしたり、仕事のアドバイスをしてくれたりと関わりを深めだす……。
神野に惹かれることで、過去に受けた心の傷を徐々に忘れはじめていた朱理。
だが二人に思いもかけない事件が起きて――。
※大人ドクターと真面目事務員の恋愛です🌟
※R18シーン有
※全話投稿予約済
※2018.07.01 にLUNA文庫様より出版していた「眠りの森のドクターは堅物魔女を恋に堕とす」の改稿版です。
※現在の版権は華藤りえにあります。
💕💕💕神野視点と結婚式を追加してます💕💕💕
※イラスト:名残みちる(https://x.com/___NAGORI)様
デザイン:まお(https://x.com/MAO034626) 様 にお願いいたしました🌟
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる