34 / 44
34
しおりを挟む
危惧したとおり、自分の手では満足できなくなってしまった。
もともとそんなにオナニーをする方ではなかったのに、ふとした瞬間にシルヴァンにしてもらったことを思い出し、興奮してしまうようになった。
そんなときに自分でしても、もの足りない。
シルヴァンに触ってほしくてたまらなくなってしまう。
でも、あれ以来そういう空気には、ぜんぜんならなかった。キスも頬にするだけだ。それでもドキドキするんだけど。
あの日のあれは、いったいなんだったんだろう。
シルヴァンはどういうつもりで俺に触れたんだろうか。
聞きたいけど、なんか、聞けない。
っていうか、聞くまでもない?
たぶん、単純な親切心?シルヴァンは優しいから……俺のそこが苦しそうに見えて、手伝ってくれたんだと思う。……たぶん。
とにかく。抜いても抜いても、足りない。
10代並みの性欲?いや、10代のころよりぜんぜん盛ってるかも……。
なんか、やばい。
俺、こんなんじゃなかったのに。
シルヴァンのせいじゃん。
「よし、終わったね。おつかれさま」
そうこうしている間に、2冊目の魔法百科全書の翻訳が終わった。
シルヴァンに触られたあの日から、半月近くが経っている。
「順調に進んでいるね。シエル、毎日がんばってくれて、本当にありがとう。きみはいい子だね。ねぇ、何かご褒美をあげたいんだけど、ほしいものはあるかな」
……ご褒美。
……ほしいもの。
突然そんなふうに訊かれて、ぽろっと口から飛び出た言葉は。
「シ、ルヴァン」
「ん?」
「ま、また、シルヴァンに、触っ、てほしい」
もともとそんなにオナニーをする方ではなかったのに、ふとした瞬間にシルヴァンにしてもらったことを思い出し、興奮してしまうようになった。
そんなときに自分でしても、もの足りない。
シルヴァンに触ってほしくてたまらなくなってしまう。
でも、あれ以来そういう空気には、ぜんぜんならなかった。キスも頬にするだけだ。それでもドキドキするんだけど。
あの日のあれは、いったいなんだったんだろう。
シルヴァンはどういうつもりで俺に触れたんだろうか。
聞きたいけど、なんか、聞けない。
っていうか、聞くまでもない?
たぶん、単純な親切心?シルヴァンは優しいから……俺のそこが苦しそうに見えて、手伝ってくれたんだと思う。……たぶん。
とにかく。抜いても抜いても、足りない。
10代並みの性欲?いや、10代のころよりぜんぜん盛ってるかも……。
なんか、やばい。
俺、こんなんじゃなかったのに。
シルヴァンのせいじゃん。
「よし、終わったね。おつかれさま」
そうこうしている間に、2冊目の魔法百科全書の翻訳が終わった。
シルヴァンに触られたあの日から、半月近くが経っている。
「順調に進んでいるね。シエル、毎日がんばってくれて、本当にありがとう。きみはいい子だね。ねぇ、何かご褒美をあげたいんだけど、ほしいものはあるかな」
……ご褒美。
……ほしいもの。
突然そんなふうに訊かれて、ぽろっと口から飛び出た言葉は。
「シ、ルヴァン」
「ん?」
「ま、また、シルヴァンに、触っ、てほしい」
16
お気に入りに追加
2,842
あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ブラッドフォード卿のお気に召すままに~~腹黒宰相は異世界転移のモブを溺愛する~~
ゆうきぼし/優輝星
BL
異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・ご都合主義のなーろっぱです。
・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる