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登場人物・設定・元ネタ等
2.魔力について
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『魔力』は、この世界に住む人間であれば誰もが持っている『妖精を使役する力』であり、それによって人々は『魔法』を使うことができる。
魔力には決まった色があり、その色に対応した妖精を使役し、魔法を使うことができるのだ。
魔法はその属性をつかさどる妖精に働きかけることにより行使する。その時に魔力を『食材』とし、『調理法の詠唱』によって妖精が好む『お菓子』を作り、それを妖精に与えることによって代行して力を使ってもらい超常現象を引き起こす。これが魔法使いたちと妖精の間で太古に結ばれた盟約によって発動する『魔法』の仕組みであった。
魔力にはその色にあった味と匂いがあり、その味や匂いを好む妖精を使役できるというわけである。
魔力の基本色は四大色とも言われる赤・青・黄・緑に陰陽二色ともいわれる白・黒を加えた計六色である。
これら六色を『純色』と言い、それぞれが火・水・地・風・光・闇の属性に対応している。これが基本六属性である。
自分がどの色の魔力を持つかは、ほぼ遺伝によって決まる。例えば、父親が赤で母親が青ならば、子どもは紫系統となる。赤と青の比率によって、赤紫や青紫になるので、決まった色とは限らない。
このように2色以上が混じり合った色のことを『混色』と呼ぶ。紫系統の魔力を持つものは赤と青両方の特性を持っているので、火と水両方の適性があるが、それぞれの色の純度は純色の赤や青に比べると下がるので、それぞれの魔法の行使力は劣ってしまう。
純色に近ければ、その属性に関してはより強い魔法が使えるが、使える魔法は限られる。
混色になれば、使える魔法は増えるが、それぞれの魔法のレベルは下がる。
魔力の評価は、まずこの魔力の『純度(1~100)』と『基本属性数(1~6)』によって決定される。
この2つの要素に加えて、重要になってくるのが以下の3項目である。
『魔力生成速度(一度に作り出せる魔力の量)』
『最大魔力量(連続して出し続けることができる魔力の総量)』
『魔力再生成可能時間
(魔力生成を一度終えたあと、再び魔力を生成することが可能になるまでの時間。いわゆるリキャストタイム)』
この5つの項目が総合的に評価されて、S~Eの値で評価される。
魔力というのは、よくファンタジーでみられるMP(マジックポイント)のように、常に一定量が体内に存在しているわけではない。魔法詠唱(スペルキャスト)に呼応して体内で生成され、結晶化するものである。
ゆえに、その人が使える魔法の強さや規模、範囲などは、この数値によって決まってくる。魔法使いにとってはこの魔力ランクこそが全てなのである。
魔法は発動するために妖精に与えるお菓子を作るのに必要な魔力の量によってレベルが決まっている。
ちなみに魔法のレベル=魔力ランクではない。ここに書いた魔力ランクは、その魔法を個人で使うことができた場合の魔力ランクである。
超高位魔法や神位魔法レベルになると、複数人で魔力を供給するのが普通である。
魔力はマナという単位で計られ、魔法を発動するために必要な魔力量は
低位魔法で100~1000マナ
(日常生活に必要な魔法発動に必要な魔力量。魔力生成速度、あるいは最大魔力量がこの範囲内だと魔力ランクは大抵の場合Eとなる。このランクだと魔法学院に合格することはおろか、魔法職につくことも不可能である)
中位魔法で1000~5000マナ
(魔法を使った一般的な仕事、あるいは一般的な攻撃魔法や防御魔法などを発動するのに必要な魔力量。このレベルの魔法が使えなければ魔法職はあきらめた方がよい。魔力ランクはD、C相当。ほとんどの魔法使いはこの評価である。)
高位魔法で5000~1万マナ
(かなりレベルの高い魔法で、高位魔法を使えるか使えないかは、平凡か非凡かの一つの目安である。魔力ランクはB、A)
超高位魔法で1万~2万マナ
(このレベルを使える魔法使いは、魔法職の中でも隊長格など上位に位置する。超高位魔法を単独で使える魔法使いは全体の10%以下である。魔力ランクはA~AAAに相当する)
神位魔法で2万マナ以上
(神位魔法は、かつてドラゴンなどの巨大な魔獣を相手にしなければならなかった場合や、敵の軍隊や城塞などを攻撃する場合などの大規模な戦闘に用いられた魔法である。神位魔法を単独で使える魔法使いはほとんどおらず、複数人の同時詠唱によって行われるのが普通である。仮に、神位魔法を単独で使える魔法使いがいるとすればSというランクがつく)
とおおまかに位置付けられている。
例えば、低位魔法発動に必要な最大量1000マナを例にとって考えてみよう。
ある魔法使いの魔力生成速度が1000以上であれば、詠唱と同時に必要な魔力量を供給することができる。
もちろん魔法の発動には、魔法詠唱にかかる時間や、生成した魔力から調理法に基づき妖精に与えるお菓子を作り出す時間などもかかるので、それよりさらに余分に時間がかかることになる。この時間は練習や魔法の熟練度によってある程度は短縮できる。
仮に魔力生成速度が100だとすると、大体10秒くらいで1000の魔力を生成できるので、詠唱開始から10秒後に魔力が必要量に達することになる。低位魔法の発動に10秒もかかる魔法使いはEランクであるが。
しかし、仮に最大魔法量が900だとすると、この魔法使いが1回の詠唱で使用することができる魔力は900となるので、この魔法使いはどんなに頑張っても自力で魔力が900以上必要な魔法を使用することができないということになる。
これが魔力ランクによる、使用可能魔法の限界である。
それぞれのランクの例をあげておくと
Eランク魔法使い(全体の10%以下)…才能なし
魔力生成速度120
最大魔力量1100
魔力再生成可能時間5分(つまりは5分に1回しか魔法が使えないということである)
Dランク魔法使い(全体の30%くらい)…平凡
魔力生成速度400
最大魔力量3000
魔力再生成可能時間3分
Cランク魔法使い(全体の30%くらい)…平凡
魔力生成速度600
最大魔力量5500
魔力再生成可能時間2分
Bランク魔法使い(全体の20%くらい)…このレベルでも普通にすごい
魔力生成速度820
最大魔力量7000
魔力再生成可能時間1分
Aランク魔法使い(全体の5%くらい)…超すごい。天才。
魔力生成速度1050
最大魔力量9800
魔力再生成可能時間30秒
AAランク魔法使い(全体の3%くらい)…とてつもなくすごい。超天才。大抵のところでトップになれる。
魔力生成速度3000
最大魔力量12500
魔力再生成可能時間15秒
AAAランク魔法使い(全体の1%くらい)…やばいくらいにすごい、超超天才。大賢者レベル。
魔力生成速度4200
最大魔力量18500
魔力再生成可能時間10秒
ちなみに参考までにSランクのルビアの数値は
魔力生成速度6000
最大魔力量65000
魔力再生成可能時間3秒
これは異常。もはや化物。
魔力には決まった色があり、その色に対応した妖精を使役し、魔法を使うことができるのだ。
魔法はその属性をつかさどる妖精に働きかけることにより行使する。その時に魔力を『食材』とし、『調理法の詠唱』によって妖精が好む『お菓子』を作り、それを妖精に与えることによって代行して力を使ってもらい超常現象を引き起こす。これが魔法使いたちと妖精の間で太古に結ばれた盟約によって発動する『魔法』の仕組みであった。
魔力にはその色にあった味と匂いがあり、その味や匂いを好む妖精を使役できるというわけである。
魔力の基本色は四大色とも言われる赤・青・黄・緑に陰陽二色ともいわれる白・黒を加えた計六色である。
これら六色を『純色』と言い、それぞれが火・水・地・風・光・闇の属性に対応している。これが基本六属性である。
自分がどの色の魔力を持つかは、ほぼ遺伝によって決まる。例えば、父親が赤で母親が青ならば、子どもは紫系統となる。赤と青の比率によって、赤紫や青紫になるので、決まった色とは限らない。
このように2色以上が混じり合った色のことを『混色』と呼ぶ。紫系統の魔力を持つものは赤と青両方の特性を持っているので、火と水両方の適性があるが、それぞれの色の純度は純色の赤や青に比べると下がるので、それぞれの魔法の行使力は劣ってしまう。
純色に近ければ、その属性に関してはより強い魔法が使えるが、使える魔法は限られる。
混色になれば、使える魔法は増えるが、それぞれの魔法のレベルは下がる。
魔力の評価は、まずこの魔力の『純度(1~100)』と『基本属性数(1~6)』によって決定される。
この2つの要素に加えて、重要になってくるのが以下の3項目である。
『魔力生成速度(一度に作り出せる魔力の量)』
『最大魔力量(連続して出し続けることができる魔力の総量)』
『魔力再生成可能時間
(魔力生成を一度終えたあと、再び魔力を生成することが可能になるまでの時間。いわゆるリキャストタイム)』
この5つの項目が総合的に評価されて、S~Eの値で評価される。
魔力というのは、よくファンタジーでみられるMP(マジックポイント)のように、常に一定量が体内に存在しているわけではない。魔法詠唱(スペルキャスト)に呼応して体内で生成され、結晶化するものである。
ゆえに、その人が使える魔法の強さや規模、範囲などは、この数値によって決まってくる。魔法使いにとってはこの魔力ランクこそが全てなのである。
魔法は発動するために妖精に与えるお菓子を作るのに必要な魔力の量によってレベルが決まっている。
ちなみに魔法のレベル=魔力ランクではない。ここに書いた魔力ランクは、その魔法を個人で使うことができた場合の魔力ランクである。
超高位魔法や神位魔法レベルになると、複数人で魔力を供給するのが普通である。
魔力はマナという単位で計られ、魔法を発動するために必要な魔力量は
低位魔法で100~1000マナ
(日常生活に必要な魔法発動に必要な魔力量。魔力生成速度、あるいは最大魔力量がこの範囲内だと魔力ランクは大抵の場合Eとなる。このランクだと魔法学院に合格することはおろか、魔法職につくことも不可能である)
中位魔法で1000~5000マナ
(魔法を使った一般的な仕事、あるいは一般的な攻撃魔法や防御魔法などを発動するのに必要な魔力量。このレベルの魔法が使えなければ魔法職はあきらめた方がよい。魔力ランクはD、C相当。ほとんどの魔法使いはこの評価である。)
高位魔法で5000~1万マナ
(かなりレベルの高い魔法で、高位魔法を使えるか使えないかは、平凡か非凡かの一つの目安である。魔力ランクはB、A)
超高位魔法で1万~2万マナ
(このレベルを使える魔法使いは、魔法職の中でも隊長格など上位に位置する。超高位魔法を単独で使える魔法使いは全体の10%以下である。魔力ランクはA~AAAに相当する)
神位魔法で2万マナ以上
(神位魔法は、かつてドラゴンなどの巨大な魔獣を相手にしなければならなかった場合や、敵の軍隊や城塞などを攻撃する場合などの大規模な戦闘に用いられた魔法である。神位魔法を単独で使える魔法使いはほとんどおらず、複数人の同時詠唱によって行われるのが普通である。仮に、神位魔法を単独で使える魔法使いがいるとすればSというランクがつく)
とおおまかに位置付けられている。
例えば、低位魔法発動に必要な最大量1000マナを例にとって考えてみよう。
ある魔法使いの魔力生成速度が1000以上であれば、詠唱と同時に必要な魔力量を供給することができる。
もちろん魔法の発動には、魔法詠唱にかかる時間や、生成した魔力から調理法に基づき妖精に与えるお菓子を作り出す時間などもかかるので、それよりさらに余分に時間がかかることになる。この時間は練習や魔法の熟練度によってある程度は短縮できる。
仮に魔力生成速度が100だとすると、大体10秒くらいで1000の魔力を生成できるので、詠唱開始から10秒後に魔力が必要量に達することになる。低位魔法の発動に10秒もかかる魔法使いはEランクであるが。
しかし、仮に最大魔法量が900だとすると、この魔法使いが1回の詠唱で使用することができる魔力は900となるので、この魔法使いはどんなに頑張っても自力で魔力が900以上必要な魔法を使用することができないということになる。
これが魔力ランクによる、使用可能魔法の限界である。
それぞれのランクの例をあげておくと
Eランク魔法使い(全体の10%以下)…才能なし
魔力生成速度120
最大魔力量1100
魔力再生成可能時間5分(つまりは5分に1回しか魔法が使えないということである)
Dランク魔法使い(全体の30%くらい)…平凡
魔力生成速度400
最大魔力量3000
魔力再生成可能時間3分
Cランク魔法使い(全体の30%くらい)…平凡
魔力生成速度600
最大魔力量5500
魔力再生成可能時間2分
Bランク魔法使い(全体の20%くらい)…このレベルでも普通にすごい
魔力生成速度820
最大魔力量7000
魔力再生成可能時間1分
Aランク魔法使い(全体の5%くらい)…超すごい。天才。
魔力生成速度1050
最大魔力量9800
魔力再生成可能時間30秒
AAランク魔法使い(全体の3%くらい)…とてつもなくすごい。超天才。大抵のところでトップになれる。
魔力生成速度3000
最大魔力量12500
魔力再生成可能時間15秒
AAAランク魔法使い(全体の1%くらい)…やばいくらいにすごい、超超天才。大賢者レベル。
魔力生成速度4200
最大魔力量18500
魔力再生成可能時間10秒
ちなみに参考までにSランクのルビアの数値は
魔力生成速度6000
最大魔力量65000
魔力再生成可能時間3秒
これは異常。もはや化物。
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