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第4章 ギルド体験週間編―3日目
ギルド体験週間3日目④ 生徒会ギルド(カウンサル)
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「ルーシィ、いらっしゃい!みんなもいらっしゃい!よく来たわね!さぁ、そんなに大きいギルドホームじゃないけど、入って入って!」
生徒会ギルドに行くと、サラが出迎えてくれた。
生徒会ギルドは規模的には小規模ギルドであるが、それは役職的に人数を制限しているからである。
生徒会ギルドは会長1名と副会長2名、書記2名、会計2名、広報1名、監査1名と、基本的に決まっている。書記、会計、広報に関しては、その時によって数の増減がある場合もあるが、いずれにしろ生徒会メンバーは10名前後である。
全校生徒約700名のディナカレア魔法学院の中のわずか10名。生徒会ギルドは来るもの拒まずといった大規模ギルドとは違うのである。
ちなみにサラの今の役職は書記である。
ルーシッド達が、生徒会のギルドホームに入ると、そこには応接用の大きめのテーブルとソファがあり、部屋の左右にはドアがあった。その奥には会議室や資料室、仕事のための部屋がいくつかあるようだった。そして、部屋の奥には会長の机があり、そこには会長が座っていた。その横には副会長とおぼしき人が立っていた。
「こんにちは。入学式以来ですね。生徒会長のフリージア・ウィステリアです。ようこそ、生徒会ギルドホームへ」
フリージアはウェーブがかかった黒髪のロングヘアーがよく似合う、知性的な女生徒だった。いかにも生徒会長らしい、非常に優秀そうな女性である。しかし、ゆったりとして落ち着いた雰囲気がある女生徒だった。
そう、会長は入学式の時に、在校生代表の祝辞を述べるため壇上に上がっているので、一度は顔を見ていることになる。ちなみに、ルーシッドは入学式に出席していないので、初見である。
「どうもはじめまして。副会長のヴァン・ブレンダークです。もう一人の副会長と他のメンバーは仕事のためおりません。申し訳ない。生徒会もこのギルド体験週間は色々と忙しいもので」
副会長のヴァンはメガネはよく似合う、こちらも理知的な男子生徒だった。
「さぁ、座ってください」
そう言って、応接用の机に自らも座りなおす会長。
「今期の生徒会補充枠は一応、主席のアザレア・ディライトさんが内定していますので、あと1名、多くても2名を予定しています。誰になるかは目下選考中ですが…本来であれば、私としてはルビア・スカーレットさん、あなたに生徒会に入ってもらうことを希望しています。あなたは主席を辞退されましたが、全ての面において、今回主席のアザレアさんよりも明らかに上ですから…」
そう、ルビアは主席を辞退していた。それは、自分が負けたルーシッドが主席に選ばれないのに自分が選ばれるのはおかしいという学校側への抗議の意を込めてのことだった。ルビアは自分の名声よりもルーシッドへの義を通したのだ。
ちなみに今回主席となったアザレア・ディライトは準決勝でルビアが戦った相手で、魔力ランクはAであり、実力的には本来であれば優秀な部類に入るのだが、ルビアという圧倒的な実力者を前にしてはどうしても見劣りしてしまうのが、少し可哀そうではある。
「それを言うなら、私はルーシッドが全ての面において自分よりも上だと考えています。ルーシッドが生徒会に入らない限り、私が生徒会に入ることはありません。この意思は主席を辞退した時から変わりません」
「ルーシッドさん…そうね。私個人としては、あなたに生徒会に入って欲しいと考えています。サラさんよりも、ルビアさんよりも、私はあなたが欲しい。これは本心です」
ルーシッドにとって、これは意外な言葉だった。あまり評価されることがない自分が、由緒正しいディナカレア魔法学院の生徒会ギルドの会長からそのような評価を受けているとは思ってもいなかったのだ。
「入学試験のペーパーテスト過去最高点、しかも前代未聞の満点に10点加算の510点。ちなみに今までの最高点は私の470点だったのよ。これはちょっとした自慢だったのだけれどね。塗り替えられてしまいました。あなたは恐らく現時点でも私よりはるかに多くの知識を持っているでしょう。その力をこの生徒会のために使っていただけるのなら、どんなに良いかと思います」
「会長のそのお言葉を聞けただけで十分ですよ。問題なのは私の魔力ランクですよね?」
ルーシッドはそう伝えた。
「……あなたはどんなに優れているとしても、ランクの上ではFランク…このディナカレア魔法学院生徒会にFランクの生徒が入ったことは今までありません。もちろん、私はそんな前例は覆してしまえばいいと考えています。ですが、他の生徒会メンバーや先生たちの中にさえ、それをよく思わない人もいるのです。本当に残念なことです」
それを聞いていたサラは悔しそうに顔をゆがませた。
「良かったのですか?ルビアをあのまま返してしまって」
4人が帰った後で、ヴァンが口を開いた。
「本人の意思に反してまで強引に引き入れるわけにもいかないでしょう」
「私の時は強引だったじゃないですか」
フリージアの言葉に対して、サラが突っ込む。
「あなたは少し有名になり過ぎていました。むしろあなたが生徒会以外のギルドに入る方が難しかったと思いますよ。あなたが入ることでギルドのパワーバランスが大きく変わってしまいます」
「むぅ~…」
もっともな意見にぐうの音も出ないサラ。
「しかしまぁ…私としてはルビアさんよりもルーシッドさんが生徒会に入らない方が惜しいですねぇ」
「ルーシッドの実力に関しては、生徒だけでなく先生たちの間にも懐疑的な意見が多くありますが?例えば、サラが代わりに魔法を使っていて、ルーシッドは魔法を使っている振りをしていただけだ、とか」
「そんな!私はそんなことしていません!」
「わかっていますよ。あなたには悪いですが、入学試験でルーシッドが使っていた魔法は明らかにあなたよりも威力が高い。それに、いかにあなたでも、ルーシッドが個人実技でやったような『雷』『風』『火』の魔法を同時に使うなんてことできるわけがない。あれは明らかに私たちが使う魔法とは別の力です」
「ではなぜ!?」
「落ち着いてください。あなたはルーシッドのことになるといささか感情的になるところがある」
「すっ…すいません…」
取り乱してしまったことを謝罪するサラ。
「まぁまぁ、それだけサラさんはルーシッドさんのことを買っているということでしょう。本当は実力がある者が、まるで実力がないかのように見下げらている、それが我慢ならないのでしょう?」
サラは悔しそうに唇を噛んで、涙をこらえた。
「サラさん、私が言いたかったのは、今はまだその時ではないということです」
ヴァンがサラを落ち着かせるようにゆっくりと話す。
「ルーシッドの力が本物であれば、いずれそれは明らかになるでしょう。誰もがあの子の力を認めざるを得ない時が来るでしょう。あの子はまだ1年生だ、焦ることはない。時を待ちましょう。その時まであなたがしっかりとフォローしてあげるのですよ」
「はい…ありがとうございます」
「まぁ、幸いなことに、あの子は1人じゃありません。あなたやルビアさんを初め、あの子の実力が本物であると認める仲間がいます。風紀ギルドのマーシャもあの子のことをえらく買っているようですしね。ルーシッドが風紀ギルドに入ってくれたら、あなたも一緒に仕事をする機会も多くなるし良かったじゃない?
あの子がこの学院で活躍していき、そういう仲間が増えていけば、ルーシッドに対する偏見もなくなるでしょう」
フリージアが優しい笑みでサラを見ると、サラはそれに答えてほほ笑んだ。
生徒会ギルドに行くと、サラが出迎えてくれた。
生徒会ギルドは規模的には小規模ギルドであるが、それは役職的に人数を制限しているからである。
生徒会ギルドは会長1名と副会長2名、書記2名、会計2名、広報1名、監査1名と、基本的に決まっている。書記、会計、広報に関しては、その時によって数の増減がある場合もあるが、いずれにしろ生徒会メンバーは10名前後である。
全校生徒約700名のディナカレア魔法学院の中のわずか10名。生徒会ギルドは来るもの拒まずといった大規模ギルドとは違うのである。
ちなみにサラの今の役職は書記である。
ルーシッド達が、生徒会のギルドホームに入ると、そこには応接用の大きめのテーブルとソファがあり、部屋の左右にはドアがあった。その奥には会議室や資料室、仕事のための部屋がいくつかあるようだった。そして、部屋の奥には会長の机があり、そこには会長が座っていた。その横には副会長とおぼしき人が立っていた。
「こんにちは。入学式以来ですね。生徒会長のフリージア・ウィステリアです。ようこそ、生徒会ギルドホームへ」
フリージアはウェーブがかかった黒髪のロングヘアーがよく似合う、知性的な女生徒だった。いかにも生徒会長らしい、非常に優秀そうな女性である。しかし、ゆったりとして落ち着いた雰囲気がある女生徒だった。
そう、会長は入学式の時に、在校生代表の祝辞を述べるため壇上に上がっているので、一度は顔を見ていることになる。ちなみに、ルーシッドは入学式に出席していないので、初見である。
「どうもはじめまして。副会長のヴァン・ブレンダークです。もう一人の副会長と他のメンバーは仕事のためおりません。申し訳ない。生徒会もこのギルド体験週間は色々と忙しいもので」
副会長のヴァンはメガネはよく似合う、こちらも理知的な男子生徒だった。
「さぁ、座ってください」
そう言って、応接用の机に自らも座りなおす会長。
「今期の生徒会補充枠は一応、主席のアザレア・ディライトさんが内定していますので、あと1名、多くても2名を予定しています。誰になるかは目下選考中ですが…本来であれば、私としてはルビア・スカーレットさん、あなたに生徒会に入ってもらうことを希望しています。あなたは主席を辞退されましたが、全ての面において、今回主席のアザレアさんよりも明らかに上ですから…」
そう、ルビアは主席を辞退していた。それは、自分が負けたルーシッドが主席に選ばれないのに自分が選ばれるのはおかしいという学校側への抗議の意を込めてのことだった。ルビアは自分の名声よりもルーシッドへの義を通したのだ。
ちなみに今回主席となったアザレア・ディライトは準決勝でルビアが戦った相手で、魔力ランクはAであり、実力的には本来であれば優秀な部類に入るのだが、ルビアという圧倒的な実力者を前にしてはどうしても見劣りしてしまうのが、少し可哀そうではある。
「それを言うなら、私はルーシッドが全ての面において自分よりも上だと考えています。ルーシッドが生徒会に入らない限り、私が生徒会に入ることはありません。この意思は主席を辞退した時から変わりません」
「ルーシッドさん…そうね。私個人としては、あなたに生徒会に入って欲しいと考えています。サラさんよりも、ルビアさんよりも、私はあなたが欲しい。これは本心です」
ルーシッドにとって、これは意外な言葉だった。あまり評価されることがない自分が、由緒正しいディナカレア魔法学院の生徒会ギルドの会長からそのような評価を受けているとは思ってもいなかったのだ。
「入学試験のペーパーテスト過去最高点、しかも前代未聞の満点に10点加算の510点。ちなみに今までの最高点は私の470点だったのよ。これはちょっとした自慢だったのだけれどね。塗り替えられてしまいました。あなたは恐らく現時点でも私よりはるかに多くの知識を持っているでしょう。その力をこの生徒会のために使っていただけるのなら、どんなに良いかと思います」
「会長のそのお言葉を聞けただけで十分ですよ。問題なのは私の魔力ランクですよね?」
ルーシッドはそう伝えた。
「……あなたはどんなに優れているとしても、ランクの上ではFランク…このディナカレア魔法学院生徒会にFランクの生徒が入ったことは今までありません。もちろん、私はそんな前例は覆してしまえばいいと考えています。ですが、他の生徒会メンバーや先生たちの中にさえ、それをよく思わない人もいるのです。本当に残念なことです」
それを聞いていたサラは悔しそうに顔をゆがませた。
「良かったのですか?ルビアをあのまま返してしまって」
4人が帰った後で、ヴァンが口を開いた。
「本人の意思に反してまで強引に引き入れるわけにもいかないでしょう」
「私の時は強引だったじゃないですか」
フリージアの言葉に対して、サラが突っ込む。
「あなたは少し有名になり過ぎていました。むしろあなたが生徒会以外のギルドに入る方が難しかったと思いますよ。あなたが入ることでギルドのパワーバランスが大きく変わってしまいます」
「むぅ~…」
もっともな意見にぐうの音も出ないサラ。
「しかしまぁ…私としてはルビアさんよりもルーシッドさんが生徒会に入らない方が惜しいですねぇ」
「ルーシッドの実力に関しては、生徒だけでなく先生たちの間にも懐疑的な意見が多くありますが?例えば、サラが代わりに魔法を使っていて、ルーシッドは魔法を使っている振りをしていただけだ、とか」
「そんな!私はそんなことしていません!」
「わかっていますよ。あなたには悪いですが、入学試験でルーシッドが使っていた魔法は明らかにあなたよりも威力が高い。それに、いかにあなたでも、ルーシッドが個人実技でやったような『雷』『風』『火』の魔法を同時に使うなんてことできるわけがない。あれは明らかに私たちが使う魔法とは別の力です」
「ではなぜ!?」
「落ち着いてください。あなたはルーシッドのことになるといささか感情的になるところがある」
「すっ…すいません…」
取り乱してしまったことを謝罪するサラ。
「まぁまぁ、それだけサラさんはルーシッドさんのことを買っているということでしょう。本当は実力がある者が、まるで実力がないかのように見下げらている、それが我慢ならないのでしょう?」
サラは悔しそうに唇を噛んで、涙をこらえた。
「サラさん、私が言いたかったのは、今はまだその時ではないということです」
ヴァンがサラを落ち着かせるようにゆっくりと話す。
「ルーシッドの力が本物であれば、いずれそれは明らかになるでしょう。誰もがあの子の力を認めざるを得ない時が来るでしょう。あの子はまだ1年生だ、焦ることはない。時を待ちましょう。その時まであなたがしっかりとフォローしてあげるのですよ」
「はい…ありがとうございます」
「まぁ、幸いなことに、あの子は1人じゃありません。あなたやルビアさんを初め、あの子の実力が本物であると認める仲間がいます。風紀ギルドのマーシャもあの子のことをえらく買っているようですしね。ルーシッドが風紀ギルドに入ってくれたら、あなたも一緒に仕事をする機会も多くなるし良かったじゃない?
あの子がこの学院で活躍していき、そういう仲間が増えていけば、ルーシッドに対する偏見もなくなるでしょう」
フリージアが優しい笑みでサラを見ると、サラはそれに答えてほほ笑んだ。
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