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10 とある辞めホストの場合 その2
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俺は滝つぼの水に真っ裸でプカプカと浮いていた。
裸なのは、水着なんてものを持っていないからだ。下着のまま濡れれば、帰りに困る。なので裸なのだ。それにどうせ、夏休みも終わったので、登山やキャンプ目的の連中は週末でないと来ないだろう。
しかし水に浮くのは存外気持ちよくて、俺はいつしかウトウトと眠くなっていた。そんなことをしていると当然、いつか溺れるわけで。
ゴボボッ!
水に沈んでから、俺はやっとバチッと覚醒するが、起きるのが遅すぎる。ああヤバい、このままおぼれ死ぬ――
ずるるっ!
その時、なにかが俺の身体をグッと押し上げて、水面まで浮上させた。しかしそれで「助かった!」とはならず、水をしこたま飲みこんだらしい俺は、息ができずに苦しいまま。空気を求めて、口を大きく開いてハクハクさせていると。
ぬるるっ!
なにかぬめっととしたものが口の中に入り込み、喉の奥深くまで侵入すると、そこを塞いでいた水分がズゴゴッ! と吸われて消えたがわかり、そのぬめりの隙間から呼吸が可能になった。その瞬間猛烈にむせて胃液も吐いてしまったのを、その口の中のものが全部吸い取ってくれた。
助かった!
俺は安堵すると同時にさっきまでの死の恐怖にも襲われ、それに身体が反応してしまったようで、股間から尿を排出、つまりは「お漏らし」をしてしまっていた。大人なのに漏らしてしまうとは、ものすごく恥ずかしくて涙が出る。しかしその尿を流すチンポの先を、なにかがカパリと覆ってしまい、股間が尿で濡れるのが止まる。
「……?」
今更ながら、今の状況を奇妙に思えた俺の口内に、突っ込まれたままのぬめりから甘い味がにじんで広がっていく。なんだろう、最近のこの手の医療機器は味がついているのか? というか、誰が助けてくれたんだ?
俺はソレを突っ込まれたままなので顔を動かせず、視線だけで人影を探すけれど、誰も見つけられない。そのうち、甘いのをコクコクとちょっとずつ飲み込むうちに、だんだんと頭がぼうっとしてくる。そのぬめりが、真っ裸のままの俺の身体に絡みつき、太ももの内側をするりと撫でられるのに、溺れたショックでくったりしていたチンポがプルンと震えた。
にゅぽっ
するとそのチンポが全部温かいものに包まれて、俺が驚いてぼうっとした頭が少し冷めかけるのに、口の中のものがさらに甘いものをたっぷりと味合わせてくる。
チンポなんて、誰にも触らせたことがない場所なのに。それがまるごとなにかに包まれている。
ホストなんてやっていると、女からも男からも性的な目で見られることが多い。けれど俺は童貞処女を守り切っていた。実は自慰だってそんなにしたことがないので、オナホだって知らない。ひょっとして、これは女のナカなのか? 愕然とした俺が片手を股間にやると、そこに触れたのは女の身体ではなかった。
「……?」
ぬるりとした手の感触に、俺が不思議に思っていると、身体がぐっと起こされた。それでやっと、俺は自分を取り巻く様子を見ることができた。
俺に巻き付いているのは、ぷよんとした触り心地の太い触手だ。その一つが、俺のチンポをカプカプしている。そして俺の口の中に入っているものだって、ソレだ。俺が現状を認識したとわかったのか、触手の一つが俺の股間にぬるっと密着して、でズリズリと蠢き出す。
「ふんんっ!?」
口を触手でいっぱいにしたまま、俺は悲鳴を漏らす。俺の尻の後ろあたりからチンポの根元までを一気に擦るその動きは、自慰にも慣れない俺には過ぎた刺激だ。けれどねっとりと口の中の触手が放つ甘い液体は、俺の身体も頭も緩ませて、刺激に対抗する力を奪う。
触手が尻に伸びてきて、にゅるんと穴から侵入された時にはもう遅かった。
「ん、ん、ん!!」
尻の穴から、信じられない質量が侵入してくる。怖いし痛いはずなのに、甘いものを飲み続けていると、恐怖も痛みもどうでもよくなってくる。そしてやがてやって来るのは、とてつもない快感だ。
「ん~~!?」
こうして性的快感に耐性がない俺は、与えられる気持ちよさにあっけなく堕ちてしまい、触手に童貞処女を捧げてしまったのである
裸なのは、水着なんてものを持っていないからだ。下着のまま濡れれば、帰りに困る。なので裸なのだ。それにどうせ、夏休みも終わったので、登山やキャンプ目的の連中は週末でないと来ないだろう。
しかし水に浮くのは存外気持ちよくて、俺はいつしかウトウトと眠くなっていた。そんなことをしていると当然、いつか溺れるわけで。
ゴボボッ!
水に沈んでから、俺はやっとバチッと覚醒するが、起きるのが遅すぎる。ああヤバい、このままおぼれ死ぬ――
ずるるっ!
その時、なにかが俺の身体をグッと押し上げて、水面まで浮上させた。しかしそれで「助かった!」とはならず、水をしこたま飲みこんだらしい俺は、息ができずに苦しいまま。空気を求めて、口を大きく開いてハクハクさせていると。
ぬるるっ!
なにかぬめっととしたものが口の中に入り込み、喉の奥深くまで侵入すると、そこを塞いでいた水分がズゴゴッ! と吸われて消えたがわかり、そのぬめりの隙間から呼吸が可能になった。その瞬間猛烈にむせて胃液も吐いてしまったのを、その口の中のものが全部吸い取ってくれた。
助かった!
俺は安堵すると同時にさっきまでの死の恐怖にも襲われ、それに身体が反応してしまったようで、股間から尿を排出、つまりは「お漏らし」をしてしまっていた。大人なのに漏らしてしまうとは、ものすごく恥ずかしくて涙が出る。しかしその尿を流すチンポの先を、なにかがカパリと覆ってしまい、股間が尿で濡れるのが止まる。
「……?」
今更ながら、今の状況を奇妙に思えた俺の口内に、突っ込まれたままのぬめりから甘い味がにじんで広がっていく。なんだろう、最近のこの手の医療機器は味がついているのか? というか、誰が助けてくれたんだ?
俺はソレを突っ込まれたままなので顔を動かせず、視線だけで人影を探すけれど、誰も見つけられない。そのうち、甘いのをコクコクとちょっとずつ飲み込むうちに、だんだんと頭がぼうっとしてくる。そのぬめりが、真っ裸のままの俺の身体に絡みつき、太ももの内側をするりと撫でられるのに、溺れたショックでくったりしていたチンポがプルンと震えた。
にゅぽっ
するとそのチンポが全部温かいものに包まれて、俺が驚いてぼうっとした頭が少し冷めかけるのに、口の中のものがさらに甘いものをたっぷりと味合わせてくる。
チンポなんて、誰にも触らせたことがない場所なのに。それがまるごとなにかに包まれている。
ホストなんてやっていると、女からも男からも性的な目で見られることが多い。けれど俺は童貞処女を守り切っていた。実は自慰だってそんなにしたことがないので、オナホだって知らない。ひょっとして、これは女のナカなのか? 愕然とした俺が片手を股間にやると、そこに触れたのは女の身体ではなかった。
「……?」
ぬるりとした手の感触に、俺が不思議に思っていると、身体がぐっと起こされた。それでやっと、俺は自分を取り巻く様子を見ることができた。
俺に巻き付いているのは、ぷよんとした触り心地の太い触手だ。その一つが、俺のチンポをカプカプしている。そして俺の口の中に入っているものだって、ソレだ。俺が現状を認識したとわかったのか、触手の一つが俺の股間にぬるっと密着して、でズリズリと蠢き出す。
「ふんんっ!?」
口を触手でいっぱいにしたまま、俺は悲鳴を漏らす。俺の尻の後ろあたりからチンポの根元までを一気に擦るその動きは、自慰にも慣れない俺には過ぎた刺激だ。けれどねっとりと口の中の触手が放つ甘い液体は、俺の身体も頭も緩ませて、刺激に対抗する力を奪う。
触手が尻に伸びてきて、にゅるんと穴から侵入された時にはもう遅かった。
「ん、ん、ん!!」
尻の穴から、信じられない質量が侵入してくる。怖いし痛いはずなのに、甘いものを飲み続けていると、恐怖も痛みもどうでもよくなってくる。そしてやがてやって来るのは、とてつもない快感だ。
「ん~~!?」
こうして性的快感に耐性がない俺は、与えられる気持ちよさにあっけなく堕ちてしまい、触手に童貞処女を捧げてしまったのである
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