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12 パートナー生活
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僕と香坂の関係って、なんて言えばいいんだろうな?
お付き合いを始めたっていうのは、まあそうなんだけれど。セフレっていうと香坂に蹴られるし、恋人っていうと顔を真っ赤にして沈むもんだから、まあパートナー同士って言っておこう。
叔父さんが言うには、香坂はΩ性がまだ思春期並みに不安定なんだって。それでパートナーのαができるだけ一緒にいる時間を作れば、それがΩにとってなによりの安定剤になって、ヒート周期も落ち着いてくるだろうとさ。
そんなわけで俺は、できるだけ香坂と一緒に過ごすようにしているんで、香坂が働く店で夕食を食べてしまうことが多くなった。一人暮らしのアパートに帰ってもレトルトの飯を食べるだけだし、香坂にも会えて一石二鳥ってやつな。
それと泊りも増えたけれど、それはいつも香坂の部屋になる。理由は僕のアパートってあんまり壁が厚くないからさ、障りがあるってうか。だって、最高潮にエロい時の香坂って声がデカいし。これを正直に言って香坂から殴られた。一応力加減はされているから痛くないんだけれど、香坂って照れ方が激しいよね。ある意味わかりやすいんだ。それに声を我慢されるよりも「気持ちいい」って表してくれる方が、責め甲斐があるじゃん?
まあ、それはそれとして。
ある時、「お付き合いをするならば、αは自分のΩにチョーカーくらい用意するものだ」と叔父さんから言われた。そんなものなのかと思って早速ネットで検索してから、僕に買える最善を探す。
買ったチョーカーを香坂に持って行くと、傍目にはわかりにくいけれど喜んでいるっぽい。着けてあげるっていう名目で香坂のうなじをこしょこしょとしていると、ウザそうに手を払われたけれど、モジモジと微妙に座り直しているのを僕は知っている。
だって、Ωのうなじって性感帯でもあるもんね?
「そんなに反応いいのに、よく今まで誰からもイタズラされなかったな?」
払われてもめげずにサワサワを続ける僕に、香坂の目がだんだん潤んでくる。ヤンキー丸出しの態度と裏腹なこの色っぽさが、だいぶ癖になるよね。
ぺろっ
「ひうっ!」
僕が調子に乗ってうなじを舐めたもんだから、香坂から嬌声が漏れた。
「なにしやがる!?」
身体を離そうとする香坂を、僕はぎゅっと抱きしめて拘束する。
「なにって、だんだん美味しそうになってきているから、味見?」
その証拠に、蓮華の香りが濃くなってきているじゃん? それに香坂の股間に手を伸ばせば、ズボンの前が苦しそうになっていて、ビンビンですな。
「う、あ、やめ」
僕がズボンの上から股間を揉めば、香坂はフニャフニャになってしまう。それにこうまで密着したら、香坂も僕を蹴ることができない。力が抜けているのか拳も飛んでこないから、僕は香坂を背後から抱きしめるように体勢を変えさせてから、耳の裏をチュパチュパ舐める。
「んっ」
「なんか興奮してきたな。香坂もシたくなってない?」
「んぁ、くっそ、そこダメ――」
「『ダメ』じゃなくて、『気持ちいい』な?」
僕は香坂の部屋着のズボンに手を突っ込んで、さらにパンツもかいくぐる。直にペニスをいじれば、とたんにジワリと先っぽが濡れて、香坂がビクビクと小さく身体を跳ねさせる。
「や、仕事、この後」
香坂は僕からお尻を逃がそうと身をよじるけれど、普段程の機敏さがないから僕でも容易に抑え込める。ホント、香坂って快楽耐性が激弱だよね。
「この状態で仕事に行く方が、モンモンとしない?」
「ふあっ!」
そう言いながら僕が強めに擦ってやれば、ペニスはあっけなく精液を吐き出す。快感でボーッとなっている香坂のズボンを下着ごとズルンと降ろせば、お尻の穴はもうトロトロで、その穴に僕の指をくちゅりと突っ込む。
「あ、いっ、ん、ん!」
香坂は途端に気持ちよさに負けちゃう。うん、この変わり様が可愛いんだけどさ、これも言うと怒られるんだよね。
「なぁ、挿れてい?」
僕は蓮華の香りをいっぱいに吸いながら、香坂におねだりする。僕の股間だってもうビンビンだからね? それをわからせるのにこっちもズボンを降ろして、股間を香坂のヌルヌルになっている尻の割れ目に背後からスリスリした。
「んぁ、なら早く、しろ――!」
涙目で睨む香坂はサクッと終わらせろと言いたいらしい。了解しました、サクッとやりましょう! あ、でも仕事前なら、コンドーム着けてないとマジギレされるか。僕はこの短期間で慣れた作業でコンドームをさっさと装着すると、香坂の尻穴にあてがう。
「んぁっ!」
すっかり僕のに慣れてしまった穴にいきなりズボッと全部挿れてしまうと、香坂が背中をしならせる。
「気持ちいいね、香坂のナカって」
僕はぐっと密着して耳元で囁くと、香坂が尻肉をギュッと締めてくる。うわ、いきなり絞ろうとするとか。遊ばないでさっさとしろってね、OKです。
ということで、僕がゆるゆると腰を動かし出した、その時。
「おぅい、香坂ぁ~?」
誰かの声が玄関からした。
お付き合いを始めたっていうのは、まあそうなんだけれど。セフレっていうと香坂に蹴られるし、恋人っていうと顔を真っ赤にして沈むもんだから、まあパートナー同士って言っておこう。
叔父さんが言うには、香坂はΩ性がまだ思春期並みに不安定なんだって。それでパートナーのαができるだけ一緒にいる時間を作れば、それがΩにとってなによりの安定剤になって、ヒート周期も落ち着いてくるだろうとさ。
そんなわけで俺は、できるだけ香坂と一緒に過ごすようにしているんで、香坂が働く店で夕食を食べてしまうことが多くなった。一人暮らしのアパートに帰ってもレトルトの飯を食べるだけだし、香坂にも会えて一石二鳥ってやつな。
それと泊りも増えたけれど、それはいつも香坂の部屋になる。理由は僕のアパートってあんまり壁が厚くないからさ、障りがあるってうか。だって、最高潮にエロい時の香坂って声がデカいし。これを正直に言って香坂から殴られた。一応力加減はされているから痛くないんだけれど、香坂って照れ方が激しいよね。ある意味わかりやすいんだ。それに声を我慢されるよりも「気持ちいい」って表してくれる方が、責め甲斐があるじゃん?
まあ、それはそれとして。
ある時、「お付き合いをするならば、αは自分のΩにチョーカーくらい用意するものだ」と叔父さんから言われた。そんなものなのかと思って早速ネットで検索してから、僕に買える最善を探す。
買ったチョーカーを香坂に持って行くと、傍目にはわかりにくいけれど喜んでいるっぽい。着けてあげるっていう名目で香坂のうなじをこしょこしょとしていると、ウザそうに手を払われたけれど、モジモジと微妙に座り直しているのを僕は知っている。
だって、Ωのうなじって性感帯でもあるもんね?
「そんなに反応いいのに、よく今まで誰からもイタズラされなかったな?」
払われてもめげずにサワサワを続ける僕に、香坂の目がだんだん潤んでくる。ヤンキー丸出しの態度と裏腹なこの色っぽさが、だいぶ癖になるよね。
ぺろっ
「ひうっ!」
僕が調子に乗ってうなじを舐めたもんだから、香坂から嬌声が漏れた。
「なにしやがる!?」
身体を離そうとする香坂を、僕はぎゅっと抱きしめて拘束する。
「なにって、だんだん美味しそうになってきているから、味見?」
その証拠に、蓮華の香りが濃くなってきているじゃん? それに香坂の股間に手を伸ばせば、ズボンの前が苦しそうになっていて、ビンビンですな。
「う、あ、やめ」
僕がズボンの上から股間を揉めば、香坂はフニャフニャになってしまう。それにこうまで密着したら、香坂も僕を蹴ることができない。力が抜けているのか拳も飛んでこないから、僕は香坂を背後から抱きしめるように体勢を変えさせてから、耳の裏をチュパチュパ舐める。
「んっ」
「なんか興奮してきたな。香坂もシたくなってない?」
「んぁ、くっそ、そこダメ――」
「『ダメ』じゃなくて、『気持ちいい』な?」
僕は香坂の部屋着のズボンに手を突っ込んで、さらにパンツもかいくぐる。直にペニスをいじれば、とたんにジワリと先っぽが濡れて、香坂がビクビクと小さく身体を跳ねさせる。
「や、仕事、この後」
香坂は僕からお尻を逃がそうと身をよじるけれど、普段程の機敏さがないから僕でも容易に抑え込める。ホント、香坂って快楽耐性が激弱だよね。
「この状態で仕事に行く方が、モンモンとしない?」
「ふあっ!」
そう言いながら僕が強めに擦ってやれば、ペニスはあっけなく精液を吐き出す。快感でボーッとなっている香坂のズボンを下着ごとズルンと降ろせば、お尻の穴はもうトロトロで、その穴に僕の指をくちゅりと突っ込む。
「あ、いっ、ん、ん!」
香坂は途端に気持ちよさに負けちゃう。うん、この変わり様が可愛いんだけどさ、これも言うと怒られるんだよね。
「なぁ、挿れてい?」
僕は蓮華の香りをいっぱいに吸いながら、香坂におねだりする。僕の股間だってもうビンビンだからね? それをわからせるのにこっちもズボンを降ろして、股間を香坂のヌルヌルになっている尻の割れ目に背後からスリスリした。
「んぁ、なら早く、しろ――!」
涙目で睨む香坂はサクッと終わらせろと言いたいらしい。了解しました、サクッとやりましょう! あ、でも仕事前なら、コンドーム着けてないとマジギレされるか。僕はこの短期間で慣れた作業でコンドームをさっさと装着すると、香坂の尻穴にあてがう。
「んぁっ!」
すっかり僕のに慣れてしまった穴にいきなりズボッと全部挿れてしまうと、香坂が背中をしならせる。
「気持ちいいね、香坂のナカって」
僕はぐっと密着して耳元で囁くと、香坂が尻肉をギュッと締めてくる。うわ、いきなり絞ろうとするとか。遊ばないでさっさとしろってね、OKです。
ということで、僕がゆるゆると腰を動かし出した、その時。
「おぅい、香坂ぁ~?」
誰かの声が玄関からした。
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