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番外編②
ロタ、トイレで襲う ※
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「はい、ロタ。これが今一番オススメの本かな。美人の兄を双子の弟が愛するって話なんだけどね……」
仕事が休みの今日、俺はヤマト君と王都の本屋でデートを楽しんでいた。
いつも子育てに追われているヤマト君だったが、今日はリゲル王子の面倒をシリウス王子と王様、お付きの人達で見るから、と一日フリーになったらしい。久しぶりに本屋へ行くと言うヤマト君に、たまたま休みだった自分が付いて来たのだった。ただの付き添いに過ぎないが、二人きりの外出なので自分の中ではデートという事にしておく。
久しぶりにヤマト君と二人きりになり、俺は心の底からウキウキしていた。
ヤマト君が嬉しそうに文庫本を勧めてくれていて、まるで以前勤めていた本屋の店員さんの様だと可愛らしく思い、俺はそのお勧めの本を全て買う事にした。
昼ご飯を食べた後、まだまだ時間もたっぷりあるので二人で目的も無くブラブラと街中を歩いた。グッとヤマト君の手を握ると、ヤマト君は驚きながらも握り返してくれた。
ヤマト君の手は指が細く長くて柔らかい。俺のゴツゴツとした手と大違いで、とても触り心地が良い。いつまでも触っていたいと思える手だ。このままずっと握っていたい、離したくない。
そう思いながらしばらく歩いていると、人気の無い公園へと辿り着いた。遊具等は無く、公園の周りにベンチが所々置かれてあり、隅にトイレが見えた。
ヤマト君も公園のトイレの方に目をやり、トイレに行ってきても良いかと聞いてきたので俺も一緒に行く事にした。
トイレの中は小便器が三つに個室の洋式トイレが二つ。お世辞にも綺麗に掃除されてあるとは思えないトイレで、中には自分達以外誰もいなかった。
早速、ヤマト君と並んで用を足す。
(隣でヤマト君がオシッコしてる……)
久しぶりにヤマト君のアソコを目にして、思わず欲情してしまった。ただオシッコをしているだけなのに、ヤマト君の性器から出ている小便が違う液体の様な幻覚が見えたのだった。
(ヤマト君と最近全然セックスしてないから、欲求不満で溜まってるんだ、自分)
用を足し終えて便器の水を流していると、早々と用を足したヤマト君が後ろを通り過ぎて入り口近くの手洗い場の蛇口をひねり、手を洗いだした。その後に続いてヤマト君の隣に行き手を洗いながらもう一度周囲を見回す。自分達以外誰もいない事を再度確認した後、ハンカチで手を拭いているヤマト君の手を引っ張った。
「ねぇヤマト君、コッチ来て」
「えっ、な、なに? ロタ!?」
俺は我慢できずヤマト君を個室へと連れ込み、後ろ手で鍵をかけて買った本をドアのフックに掛け、吸い付く様に口にキスをした。ヤマト君の柔らかい唇、久しぶりの感触だった。
「んっ、んん、んうぅ……」
ヤマト君は最初は抵抗していたが、口の中に舌をねじ込んで口内を舌で弄りだすと抵抗していた手の力が抜けていった。
俺は愛おしい気持ちでいっぱいになり
、味わうように舌で唇をなぞったり、口内へ入れて舌をねっとりと絡めたりした。
ヤマト君は感じてくれているのか、腰がビクつきだした。俺は片足を軽く曲げ、ヤマト君の股の間に割り込ませ、足を前後左右に動かして股間も刺激した。
「……っん、は、ロタ……だ、駄目」
「大丈夫だよ、誰も来ないって。ヤマト君のココも勃ってきたよ。久しぶりにしよう、ね?」
舌で口内の敏感な粘膜を舐め回し、舌を絡めて吸いながらヤマト君のズボンのボタンとファスナーを開け、ペニスをそっと取り出した。ヤマト君も最近抜いていないのかガチガチに硬くなっていて、尖端からは透明な体液が滲んで濡らしていた。
俺はその場にしゃがみ込み、ヤマト君のモノを手で扱きながら口に含んでしゃぶった。
「んっ、や、あっ、ロタ、汚いから……」
「ん、汚くないよ、美味しい」
裏筋をつつ、と舌で辿り、舌を大きく出して音を立てて味わう様に舐めた。尖端から一気に根元まで含んで顔を前後に動かしているうちに、ヤマト君は息を止めながら身体に力を入れ出した。
「っ……も、ダメ、イク……あ……んっ!」
ヤマト君の手が俺の髪の毛に触れた瞬間、口の中でドクドク、と熱い液が放たれた。ゴク、と喉を鳴らして飲み込み、キレイにしてあげるね、とヤマト君のペニスを口に含んで唾液まみれにしてしゃぶった。すると、出したばかりだというのにヤマト君のペニスは口の中で徐々に硬く大きくなっていった。
舌を窄め、尿道の入り口に舌を突っ込んで溝を広げるように抜き挿しし、舌を這わせていると、再び透明な体液が次から次へと溢れてきた。
「ふ……ヤマト君の先っぽが凄いヌルヌルしてきた……気持ちいい?」
ヤマト君は真っ赤な顔をして恥ずかしがりながらコクコクと頷いた。声を抑える為か自分の両手で口を塞いでいて、そのいじらしい姿に更に欲情した。
指を唾液が垂れる位に舐め、口でヤマト君のモノを舐めながら、お尻の孔の方に指を滑らせて指を一本ずつ挿れた。コリコリした前立腺を軽く押しながら指を増やして解していく。
口の中で、ヤマト君のモノがビクつきながら更に大きく、硬くなっていった。
たまらない、挿れたい、ヤマト君の中に入りたい。もうそれしか考えられなくなってきた。
「……ヤマト君、挿れていい?」
立ち上がり、ヤマト君の耳元で静まらない荒い息を吐きながら囁くと、口を塞いだまま再びコクコクと頷いてくれた。
ヤマト君にディープキスをしながら下着ごとズボンをずらし、ゴムを手早く被せ、ちょっとゴメン、と声をかけてヤマト君の片足からズボンと下着を抜いた後、ヤマト君の細い腰を抱え上げる。背をトイレの壁に押し付けた格好で、ヤマト君の両脚を抱えキスをしながら挿入した。
「んっ、ひぃっ……!」
グプッ、と奥まで挿れた瞬間、ヤマト君のペニスからドプッと液が出てきて、後孔がギュッと締まった。
「あ……ヤマト君、お尻でイッたんだぁ……可愛いなぁ」
目を伏せ、下唇を噛みながら息を切らしているヤマト君に啄む様にキスをしながら、俺は下方から激しく突いた。腰を動かす度にグポッ、グポッと空気を含んだ肉同士がぶつかる音がした。
ヤマト君は震える両方の手を俺の首の後ろへ回し、しがみ付いてよがった。
「あうっ、うぅ、どうしよう、ロタ……気持ちいい……んぁっ、あっ」
「ん……俺も、俺も凄く気持ちいい……
ヤマト君、凄い締め付けてくるから……」
ヤマト君の両脚を持つ手に力を入れ直し、落とさない様に壁に押し付けながら腰を振り続けた。ヤマト君の重みでかなり深く、根元まで入っていく。最奥に俺のモノが当たる度に、ヤマト君が涙を流しながら啼いた。その顔が可愛くてたまらなくて、俺は腰の律動が止められずガンガン振ってしまった。
「ヤマト君、も、もうイキそ……イク……んぐっ……!」
「ん、んん、あぁっ……!」
ヤマト君の一番奥に挿れたまま、俺はゴムの中で思いっきりイッた。そしてヤマト君も達し、二人して身体を震わせながら抱き合い、キスをした。
* * * * *
「ヤマト君、今日はゴメンね」
後処理をしてトイレを後にし、休憩する為に入った王都本屋二階のカフェで、俺はヤマト君に謝った。
ヤマト君は大きな目を見開いて驚きつつ、飲んでいたコーヒーをソーサーに置いた。
「何で謝るんだよ。もしかしてトイレでヤッたこと?」
「うん、そう。俺が我慢出来なくてあんな場所で……」
おしぼりの空の袋を何の気なしに弄りながら、ヤマト君の方を見た。
もしかしてヤマト君が怒ってるんじゃないかと怖かった。トイレで致してから喫茶店に到着するまで、ヤマト君はずっと無言だったからだ。
「……別に謝らなくても」
「だってヤマト君、怒ってるでしょ? あんな場所でヤッちゃったから……」
本当ならホテルとかの柔らかいベッドの上で、抱いてあげたかったのに。イッた後になって、こんな場所で興奮が抑えられず襲ってしまった自分の意志の弱さを責めて後悔した。
申し訳ない気持ちでうつむいていると、ヤマト君が俺の手をギュッと握ってきた。
「……バカだな、ロタ。そんな事で怒る訳無いだろ?」
「えっ? じゃあ、なんでヤマト君、ここに来るまでずっと無言だったの?」
「それは……その……ロ、ロタに」
「俺に?」
「後ろの孔に、その、挿れられただけでイッちゃったのが、は、恥ずかしくて……しかも二回も」
ヤマト君は顔を真っ赤にして項垂れた。
「……なーんだ、そんな事かぁ」
「……! そんな事で悪かったな……
何かおかしいんだよ、昔はこんな事無かったのに。前を触らずに尻だけで、挿れられただけでイクようになって……身体がどんどん淫乱になっていってる気がして……」
「全然おかしくないよ。寧ろ可愛い、すっごく可愛い。
そんな可愛い顔と感じやすい淫乱な身体だなんて、俺好みで最高すぎるよ。ここが喫茶店じゃなかったらもう二、三回抱いてる」
「なっ……何言ってるんだよ、もう」
ヤマト君が顔を赤らめたまま、ふにゃっと目尻を下げて微笑んだ。
(ーーああ、この人は何て可愛いんだろう)
ヤマト君と会う度、話す度、触れ合う度、抱き合う度にどんどん好きになっていく。その気持ちは結婚しても尚、おさまるどころか膨らんでいくばかり。こんな気持ちは本当に生まれて初めてだった。
「ヤマト君、愛してるよ」
「……ロタ」
「もう永遠に離さないからね」
俺は身を乗り出し、ヤマト君の柔らかな唇にそっと口付けをした。コーヒーの香りが鼻腔をくすぐり、ヤマト君の柔らかな手が頬に触れ、俺は幸せな気分に包まれたのだった。
仕事が休みの今日、俺はヤマト君と王都の本屋でデートを楽しんでいた。
いつも子育てに追われているヤマト君だったが、今日はリゲル王子の面倒をシリウス王子と王様、お付きの人達で見るから、と一日フリーになったらしい。久しぶりに本屋へ行くと言うヤマト君に、たまたま休みだった自分が付いて来たのだった。ただの付き添いに過ぎないが、二人きりの外出なので自分の中ではデートという事にしておく。
久しぶりにヤマト君と二人きりになり、俺は心の底からウキウキしていた。
ヤマト君が嬉しそうに文庫本を勧めてくれていて、まるで以前勤めていた本屋の店員さんの様だと可愛らしく思い、俺はそのお勧めの本を全て買う事にした。
昼ご飯を食べた後、まだまだ時間もたっぷりあるので二人で目的も無くブラブラと街中を歩いた。グッとヤマト君の手を握ると、ヤマト君は驚きながらも握り返してくれた。
ヤマト君の手は指が細く長くて柔らかい。俺のゴツゴツとした手と大違いで、とても触り心地が良い。いつまでも触っていたいと思える手だ。このままずっと握っていたい、離したくない。
そう思いながらしばらく歩いていると、人気の無い公園へと辿り着いた。遊具等は無く、公園の周りにベンチが所々置かれてあり、隅にトイレが見えた。
ヤマト君も公園のトイレの方に目をやり、トイレに行ってきても良いかと聞いてきたので俺も一緒に行く事にした。
トイレの中は小便器が三つに個室の洋式トイレが二つ。お世辞にも綺麗に掃除されてあるとは思えないトイレで、中には自分達以外誰もいなかった。
早速、ヤマト君と並んで用を足す。
(隣でヤマト君がオシッコしてる……)
久しぶりにヤマト君のアソコを目にして、思わず欲情してしまった。ただオシッコをしているだけなのに、ヤマト君の性器から出ている小便が違う液体の様な幻覚が見えたのだった。
(ヤマト君と最近全然セックスしてないから、欲求不満で溜まってるんだ、自分)
用を足し終えて便器の水を流していると、早々と用を足したヤマト君が後ろを通り過ぎて入り口近くの手洗い場の蛇口をひねり、手を洗いだした。その後に続いてヤマト君の隣に行き手を洗いながらもう一度周囲を見回す。自分達以外誰もいない事を再度確認した後、ハンカチで手を拭いているヤマト君の手を引っ張った。
「ねぇヤマト君、コッチ来て」
「えっ、な、なに? ロタ!?」
俺は我慢できずヤマト君を個室へと連れ込み、後ろ手で鍵をかけて買った本をドアのフックに掛け、吸い付く様に口にキスをした。ヤマト君の柔らかい唇、久しぶりの感触だった。
「んっ、んん、んうぅ……」
ヤマト君は最初は抵抗していたが、口の中に舌をねじ込んで口内を舌で弄りだすと抵抗していた手の力が抜けていった。
俺は愛おしい気持ちでいっぱいになり
、味わうように舌で唇をなぞったり、口内へ入れて舌をねっとりと絡めたりした。
ヤマト君は感じてくれているのか、腰がビクつきだした。俺は片足を軽く曲げ、ヤマト君の股の間に割り込ませ、足を前後左右に動かして股間も刺激した。
「……っん、は、ロタ……だ、駄目」
「大丈夫だよ、誰も来ないって。ヤマト君のココも勃ってきたよ。久しぶりにしよう、ね?」
舌で口内の敏感な粘膜を舐め回し、舌を絡めて吸いながらヤマト君のズボンのボタンとファスナーを開け、ペニスをそっと取り出した。ヤマト君も最近抜いていないのかガチガチに硬くなっていて、尖端からは透明な体液が滲んで濡らしていた。
俺はその場にしゃがみ込み、ヤマト君のモノを手で扱きながら口に含んでしゃぶった。
「んっ、や、あっ、ロタ、汚いから……」
「ん、汚くないよ、美味しい」
裏筋をつつ、と舌で辿り、舌を大きく出して音を立てて味わう様に舐めた。尖端から一気に根元まで含んで顔を前後に動かしているうちに、ヤマト君は息を止めながら身体に力を入れ出した。
「っ……も、ダメ、イク……あ……んっ!」
ヤマト君の手が俺の髪の毛に触れた瞬間、口の中でドクドク、と熱い液が放たれた。ゴク、と喉を鳴らして飲み込み、キレイにしてあげるね、とヤマト君のペニスを口に含んで唾液まみれにしてしゃぶった。すると、出したばかりだというのにヤマト君のペニスは口の中で徐々に硬く大きくなっていった。
舌を窄め、尿道の入り口に舌を突っ込んで溝を広げるように抜き挿しし、舌を這わせていると、再び透明な体液が次から次へと溢れてきた。
「ふ……ヤマト君の先っぽが凄いヌルヌルしてきた……気持ちいい?」
ヤマト君は真っ赤な顔をして恥ずかしがりながらコクコクと頷いた。声を抑える為か自分の両手で口を塞いでいて、そのいじらしい姿に更に欲情した。
指を唾液が垂れる位に舐め、口でヤマト君のモノを舐めながら、お尻の孔の方に指を滑らせて指を一本ずつ挿れた。コリコリした前立腺を軽く押しながら指を増やして解していく。
口の中で、ヤマト君のモノがビクつきながら更に大きく、硬くなっていった。
たまらない、挿れたい、ヤマト君の中に入りたい。もうそれしか考えられなくなってきた。
「……ヤマト君、挿れていい?」
立ち上がり、ヤマト君の耳元で静まらない荒い息を吐きながら囁くと、口を塞いだまま再びコクコクと頷いてくれた。
ヤマト君にディープキスをしながら下着ごとズボンをずらし、ゴムを手早く被せ、ちょっとゴメン、と声をかけてヤマト君の片足からズボンと下着を抜いた後、ヤマト君の細い腰を抱え上げる。背をトイレの壁に押し付けた格好で、ヤマト君の両脚を抱えキスをしながら挿入した。
「んっ、ひぃっ……!」
グプッ、と奥まで挿れた瞬間、ヤマト君のペニスからドプッと液が出てきて、後孔がギュッと締まった。
「あ……ヤマト君、お尻でイッたんだぁ……可愛いなぁ」
目を伏せ、下唇を噛みながら息を切らしているヤマト君に啄む様にキスをしながら、俺は下方から激しく突いた。腰を動かす度にグポッ、グポッと空気を含んだ肉同士がぶつかる音がした。
ヤマト君は震える両方の手を俺の首の後ろへ回し、しがみ付いてよがった。
「あうっ、うぅ、どうしよう、ロタ……気持ちいい……んぁっ、あっ」
「ん……俺も、俺も凄く気持ちいい……
ヤマト君、凄い締め付けてくるから……」
ヤマト君の両脚を持つ手に力を入れ直し、落とさない様に壁に押し付けながら腰を振り続けた。ヤマト君の重みでかなり深く、根元まで入っていく。最奥に俺のモノが当たる度に、ヤマト君が涙を流しながら啼いた。その顔が可愛くてたまらなくて、俺は腰の律動が止められずガンガン振ってしまった。
「ヤマト君、も、もうイキそ……イク……んぐっ……!」
「ん、んん、あぁっ……!」
ヤマト君の一番奥に挿れたまま、俺はゴムの中で思いっきりイッた。そしてヤマト君も達し、二人して身体を震わせながら抱き合い、キスをした。
* * * * *
「ヤマト君、今日はゴメンね」
後処理をしてトイレを後にし、休憩する為に入った王都本屋二階のカフェで、俺はヤマト君に謝った。
ヤマト君は大きな目を見開いて驚きつつ、飲んでいたコーヒーをソーサーに置いた。
「何で謝るんだよ。もしかしてトイレでヤッたこと?」
「うん、そう。俺が我慢出来なくてあんな場所で……」
おしぼりの空の袋を何の気なしに弄りながら、ヤマト君の方を見た。
もしかしてヤマト君が怒ってるんじゃないかと怖かった。トイレで致してから喫茶店に到着するまで、ヤマト君はずっと無言だったからだ。
「……別に謝らなくても」
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本当ならホテルとかの柔らかいベッドの上で、抱いてあげたかったのに。イッた後になって、こんな場所で興奮が抑えられず襲ってしまった自分の意志の弱さを責めて後悔した。
申し訳ない気持ちでうつむいていると、ヤマト君が俺の手をギュッと握ってきた。
「……バカだな、ロタ。そんな事で怒る訳無いだろ?」
「えっ? じゃあ、なんでヤマト君、ここに来るまでずっと無言だったの?」
「それは……その……ロ、ロタに」
「俺に?」
「後ろの孔に、その、挿れられただけでイッちゃったのが、は、恥ずかしくて……しかも二回も」
ヤマト君は顔を真っ赤にして項垂れた。
「……なーんだ、そんな事かぁ」
「……! そんな事で悪かったな……
何かおかしいんだよ、昔はこんな事無かったのに。前を触らずに尻だけで、挿れられただけでイクようになって……身体がどんどん淫乱になっていってる気がして……」
「全然おかしくないよ。寧ろ可愛い、すっごく可愛い。
そんな可愛い顔と感じやすい淫乱な身体だなんて、俺好みで最高すぎるよ。ここが喫茶店じゃなかったらもう二、三回抱いてる」
「なっ……何言ってるんだよ、もう」
ヤマト君が顔を赤らめたまま、ふにゃっと目尻を下げて微笑んだ。
(ーーああ、この人は何て可愛いんだろう)
ヤマト君と会う度、話す度、触れ合う度、抱き合う度にどんどん好きになっていく。その気持ちは結婚しても尚、おさまるどころか膨らんでいくばかり。こんな気持ちは本当に生まれて初めてだった。
「ヤマト君、愛してるよ」
「……ロタ」
「もう永遠に離さないからね」
俺は身を乗り出し、ヤマト君の柔らかな唇にそっと口付けをした。コーヒーの香りが鼻腔をくすぐり、ヤマト君の柔らかな手が頬に触れ、俺は幸せな気分に包まれたのだった。
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