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第七十九話
腐男子、お願いされる
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「ヤマト様、おはようございます。朝食の準備が出来ましたので食堂までお願いします」
「……はーい……」
ドアのノック音と聞き慣れない声で目を覚まし、かすれた声で返事をしてゆっくりと起き上がった。
(何だろう……疲労感がハンパない……)
ぐっすり夢も見ず熟睡した筈なのに体が怠く、石でも抱えているかの様に重かった。
でもまた今日から仕事が始まる。俺はベッドから下り、のそのそと仕事着に着替えて洗面所で顔を洗い、食堂へと向かった。
食堂へ入ると既にキールが朝食をとっていた。俺はキールの隣の椅子を引きながらおはよう、と挨拶をして席に着いた。すると使用人の人達が慌ただしく俺の目の前に朝食を並べてくれたのでありがたく頂いた。
今日の朝食はチーズとベーコンが上に乗っているホットケーキとコーンスープ、目玉焼きにグリーンサラダ。
お腹が空いていたのでどれも凄く美味しく感じた。特にホットケーキの味に感動した。
ホットケーキって、元の世界ではオヤツでしか食べた事がなかったけど、朝食として食べても美味しいんだなぁ。
ナイフとフォークで残りのホットケーキを一口大に切り終えミルクを飲んでいると、先に朝食を食べ終えたキールが頬杖をついて俺の方を向き、小声で話しかけてきた。
「ヤマト……昨日の夜のエバン君とのセックス、かなり気持ち良かったんだね」
「…………!!」
危うく飲んでいたミルクを噴きそうになった。
必死に心を落ち着かせて、口に含んでいるミルクを二回に分けて飲み込んだ。
「な、何だよキール、イキナリ」
「昨日の夜、トイレに行く途中にエバン君の部屋の前を通りがかったら、ヤマトの喘ぎ声が聞こえてきて。
ヤマトが今まで聞いた事の無い様な声を出してたから、気になってドアを少し開けて覗いちゃった」
「えっ!? キール、覗いてたのかよ!!」
「つい……ね。そしたらヤマト、ペニスに何か挿れられたままエバン君に後ろを突かれて…………出したいよぉって必死になって懇願してて……
あっ、ヤバイ、思い出したらまた勃ってきた……」
キールが段々と荒い息遣いになり、口から出た涎を指で拭きながら上半身を俺の方へ近づけてきた。
「……俺、ヤマトのあの姿を見た後部屋で何回も一人で抜いちゃったんだ。
ねぇ、俺とセックスする時も、エバン君と同じ事をヤマトにやってもいい?」
「えっ!? ヤ、ヤダよ……チンコにアレ挿れられるとゾワゾワ寒気がしたし、出したくても出せないし……
それにキールはあぁいう物使った事ないだろ?」
「エバン君にやり方聞いて月曜まで勉強しておくから。ヤマトが痛くないように俺、頑張るから。
だから一回だけ、ね、お願い、ヤマト」
キールは両方の手の平を合わせて頭を下げた。
俺はカップに入ったコーンスープを飲みながら少し考えた。
正直、チンコにアレを挿れられるのは勘弁だけど、栓をされている間何度もドライでイッたし、何度も我慢した後引き抜いて一気にイッた時は気絶する位凄く気持ちが良かったのも事実だ。
相手はキールだし、一回だけなら……別にいいかな……
「…………ん……分かった、一回だけなら」
「ホント!? 嬉しい!! ヤマト大好き!!」
キールは俺の腰に手を回して頬に何度もキスをしてきた。
手に持ったままのコーンスープがこぼれそうになったので慌ててテーブルへと置いた。
カウンターの向こうにいる使用人の人達が、微笑みながらコッチを見ていた。
* * * * *
朝食を食べた後、使用人の一人のマルさんが俺とキールを馬車で本屋まで送ってくれた。どうやら仕事のある日は使用人の人が馬車で送り迎えをしてくれるらしかった。ありがたい。
マルさんは閉店時間にまたお迎えにあがりますと言い、帰っていくのを見送ってから店の裏口から中へ入った。
レジカウンターで既に作業をしていたノインさんに挨拶し、キールと二人で手分けして掃除と開店準備をした。
休み明けの今日は品出しをする本の量が多く、加えて返本作業などもあったので開店前から忙しく、あっという間に時間が過ぎていきその日は終わった。
閉店作業と明日の準備を終え、ノインさんに帰りの挨拶をしてキールと外へ出ると、既に使用人のマルさんが馬車を本屋の横に止めて待っていてくれていた。
マルさんに挨拶を先に乗りこみ、後に続いてキールが乗り、俺の横へ座った。
キールがマルさんにお願いします、と声を掛けると馬車がゆっくりと前へ進みだした。
ポツンポツン、と等間隔で立っている魔石を使った灯りが暗い夜の街道を照らしている中、馬車の車輪が土を跳ねあげながら回る音だけが辺りに鳴り響いていた。
この辺りは夏でもそんなに気温も上がらず、昼夜とわずカラッとしているので過ごしやすい。
馬車に揺られながら、ガラスが無い窓枠から入ってくる涼しい夜風が気持ち良くてうつらうつらとしていると、キールが手をギュッと握りしめキスをしてきた。
「っ……! だ、駄目だって」
「何で? マルさん、見てないよ」
キールに抱き寄せられ、更に何度もキスをされた。
舌が口の中にズルッと入ってきて、嫌がって逃げている俺の舌を絡み取り、円を描くように段々と激しく舌を動かしてきた。
「ん……ふぁ……あ……!」
「ハァ……好き、ヤマト好き」
キールが舌を窄めて口の中に出し入れし、セックスを連想させるように舌を動かしてきた。
一気に下半身に血液が集まって硬くなっていくのが分かる。それをキールは目ざとく見つけ、服の上から掴まれ、手で擦られた。
「ん……あっ! や、やめ……」
「フフ、キスだけでこんなにガチガチにしちゃって。可愛いなぁ、ヤマト。
今日のセックス担当はディルトさんだっけ? でもディルトさん、今日も夜勤らしいから、明日の朝方までこの状態で待つ?」
キールに指でコスコスされながら再びディープキスで口の中を犯され、馬車の座席にゆっくりと押し倒された。
「……はーい……」
ドアのノック音と聞き慣れない声で目を覚まし、かすれた声で返事をしてゆっくりと起き上がった。
(何だろう……疲労感がハンパない……)
ぐっすり夢も見ず熟睡した筈なのに体が怠く、石でも抱えているかの様に重かった。
でもまた今日から仕事が始まる。俺はベッドから下り、のそのそと仕事着に着替えて洗面所で顔を洗い、食堂へと向かった。
食堂へ入ると既にキールが朝食をとっていた。俺はキールの隣の椅子を引きながらおはよう、と挨拶をして席に着いた。すると使用人の人達が慌ただしく俺の目の前に朝食を並べてくれたのでありがたく頂いた。
今日の朝食はチーズとベーコンが上に乗っているホットケーキとコーンスープ、目玉焼きにグリーンサラダ。
お腹が空いていたのでどれも凄く美味しく感じた。特にホットケーキの味に感動した。
ホットケーキって、元の世界ではオヤツでしか食べた事がなかったけど、朝食として食べても美味しいんだなぁ。
ナイフとフォークで残りのホットケーキを一口大に切り終えミルクを飲んでいると、先に朝食を食べ終えたキールが頬杖をついて俺の方を向き、小声で話しかけてきた。
「ヤマト……昨日の夜のエバン君とのセックス、かなり気持ち良かったんだね」
「…………!!」
危うく飲んでいたミルクを噴きそうになった。
必死に心を落ち着かせて、口に含んでいるミルクを二回に分けて飲み込んだ。
「な、何だよキール、イキナリ」
「昨日の夜、トイレに行く途中にエバン君の部屋の前を通りがかったら、ヤマトの喘ぎ声が聞こえてきて。
ヤマトが今まで聞いた事の無い様な声を出してたから、気になってドアを少し開けて覗いちゃった」
「えっ!? キール、覗いてたのかよ!!」
「つい……ね。そしたらヤマト、ペニスに何か挿れられたままエバン君に後ろを突かれて…………出したいよぉって必死になって懇願してて……
あっ、ヤバイ、思い出したらまた勃ってきた……」
キールが段々と荒い息遣いになり、口から出た涎を指で拭きながら上半身を俺の方へ近づけてきた。
「……俺、ヤマトのあの姿を見た後部屋で何回も一人で抜いちゃったんだ。
ねぇ、俺とセックスする時も、エバン君と同じ事をヤマトにやってもいい?」
「えっ!? ヤ、ヤダよ……チンコにアレ挿れられるとゾワゾワ寒気がしたし、出したくても出せないし……
それにキールはあぁいう物使った事ないだろ?」
「エバン君にやり方聞いて月曜まで勉強しておくから。ヤマトが痛くないように俺、頑張るから。
だから一回だけ、ね、お願い、ヤマト」
キールは両方の手の平を合わせて頭を下げた。
俺はカップに入ったコーンスープを飲みながら少し考えた。
正直、チンコにアレを挿れられるのは勘弁だけど、栓をされている間何度もドライでイッたし、何度も我慢した後引き抜いて一気にイッた時は気絶する位凄く気持ちが良かったのも事実だ。
相手はキールだし、一回だけなら……別にいいかな……
「…………ん……分かった、一回だけなら」
「ホント!? 嬉しい!! ヤマト大好き!!」
キールは俺の腰に手を回して頬に何度もキスをしてきた。
手に持ったままのコーンスープがこぼれそうになったので慌ててテーブルへと置いた。
カウンターの向こうにいる使用人の人達が、微笑みながらコッチを見ていた。
* * * * *
朝食を食べた後、使用人の一人のマルさんが俺とキールを馬車で本屋まで送ってくれた。どうやら仕事のある日は使用人の人が馬車で送り迎えをしてくれるらしかった。ありがたい。
マルさんは閉店時間にまたお迎えにあがりますと言い、帰っていくのを見送ってから店の裏口から中へ入った。
レジカウンターで既に作業をしていたノインさんに挨拶し、キールと二人で手分けして掃除と開店準備をした。
休み明けの今日は品出しをする本の量が多く、加えて返本作業などもあったので開店前から忙しく、あっという間に時間が過ぎていきその日は終わった。
閉店作業と明日の準備を終え、ノインさんに帰りの挨拶をしてキールと外へ出ると、既に使用人のマルさんが馬車を本屋の横に止めて待っていてくれていた。
マルさんに挨拶を先に乗りこみ、後に続いてキールが乗り、俺の横へ座った。
キールがマルさんにお願いします、と声を掛けると馬車がゆっくりと前へ進みだした。
ポツンポツン、と等間隔で立っている魔石を使った灯りが暗い夜の街道を照らしている中、馬車の車輪が土を跳ねあげながら回る音だけが辺りに鳴り響いていた。
この辺りは夏でもそんなに気温も上がらず、昼夜とわずカラッとしているので過ごしやすい。
馬車に揺られながら、ガラスが無い窓枠から入ってくる涼しい夜風が気持ち良くてうつらうつらとしていると、キールが手をギュッと握りしめキスをしてきた。
「っ……! だ、駄目だって」
「何で? マルさん、見てないよ」
キールに抱き寄せられ、更に何度もキスをされた。
舌が口の中にズルッと入ってきて、嫌がって逃げている俺の舌を絡み取り、円を描くように段々と激しく舌を動かしてきた。
「ん……ふぁ……あ……!」
「ハァ……好き、ヤマト好き」
キールが舌を窄めて口の中に出し入れし、セックスを連想させるように舌を動かしてきた。
一気に下半身に血液が集まって硬くなっていくのが分かる。それをキールは目ざとく見つけ、服の上から掴まれ、手で擦られた。
「ん……あっ! や、やめ……」
「フフ、キスだけでこんなにガチガチにしちゃって。可愛いなぁ、ヤマト。
今日のセックス担当はディルトさんだっけ? でもディルトさん、今日も夜勤らしいから、明日の朝方までこの状態で待つ?」
キールに指でコスコスされながら再びディープキスで口の中を犯され、馬車の座席にゆっくりと押し倒された。
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