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マニアックな試練 ※
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手足を縛った宗介を部屋へ置き去りにし、二人は試練部屋へと入った。
『どちらかが相手の足の指を舐める』
という試練内容を手紙で確認した一ノ瀬は、恥ずかしがる千尋をなだめつつ、速攻で千尋の靴下を脱がせ、足の指を丁寧に舐めて難なくクリアした。
一ノ瀬はすぐに千尋に靴下を履かせ、再びおんぶして試練部屋を後にして先へと急いだ。
「一ノ瀬ってば……足の指、丹念に舐めすぎだよ。せめてシャワー浴びてから舐めて欲しかった……」
一ノ瀬におんぶされている千尋がボソッと呟いた。
「今はあの宗介様から少しでも遠くへ逃げた方が良いです。
手足を縛ってますし、分かれ道やトラップ部屋や試練部屋もありますのでそう簡単には追いつかれないと思いますが、もう少し先へ進んでからシャワーにしましょう」
「……そうだね、分かった……
ありがとう、一ノ瀬」
「いえ…………私の方こそ千尋様を危険な目に合わせてしまって」
「いや、一ノ瀬は悪くない。寧ろ、助けてくれて、しかもこうしておんぶまでして貰って……感謝してる。
あ、次の道を左に曲がって、その先右に曲がって」
「……かしこまりました」
千尋は一ノ瀬の背中で地図を見ながら、広く逞しい背中にそっと頬を寄せた。
* * * * *
昼食、夕食をとり、途中にあった簡易シャワー室で手早くシャワーを浴び、二人は早くも本日二回目の試練部屋へと辿り着いた。
いつもの様に枕元に置いてある手紙を取り、二人でベッドに腰掛けて手紙を開いた。そして試練の内容を確認すると、二人共目を点にして固まった。
『夜行高速バスの中で周りにバレずにセックスをする』
「…………また乗り物系がきた……」
「夜行高速バスとか……またマニアックなものがきましたね」
一ノ瀬が小さな溜め息をつきながら、中指で眼鏡のフレームを押し上げていると、前回の痴漢電車の時同様に周囲の景色がザザザ……と少しずつ変わりだした。
「……わ……!」
千尋の顔のすぐ横に窓が現れ、薄暗い景色と等間隔で立っている街灯、遮音壁が流れていく。どうやら本当に高速道路を走っている夜行バスの様だ。
バスの中は真ん中に通路を挟んで二列ずつ椅子が並んでいて、千尋と一ノ瀬は左側列の一番後ろの席に座っていた。千尋が窓側で一ノ瀬は通路側の席。後部座席の為、若干足元が広かった。座席は空席も無く、多くの乗客の頭が後ろから見えた。
普通のバスと違う点と言えば、それぞれの席の通路側に、天井からカーテンが垂れ下がっている。寝る時にこのカーテンを閉め、誰にも寝顔を見られる事なく睡眠をとれるというものだろう、と一ノ瀬は千尋にそう小声で伝えた。
夜行バスという事もあり、リアルに寝息やイビキもいくつか聞こえる。小声での話し声も聞こえ、乗客全員は寝ていないようだった。
通路側の一ノ瀬はカーテンを閉め、周りからの視界を遮断し、千尋の頬にキスをしながらベルトを静かに外しだした。
「……一ノ瀬……もうヤるの……?」
「ハイ、あまりゆっくりはしていられませんからね」
小声で話しながら、一ノ瀬は千尋のズボンと下着を全て引き抜いた後、自身もズボンと下着を膝下までずらした。
「千尋様、私のを舐めてもらえますか」
「一ノ瀬……のを……」
呼吸を少し荒げている一ノ瀬のペニスは、既にお腹に付く位反り返っていた。血管も浮き出ていてかなり昂ぶっているのが分かる。
千尋は膝を広げた一ノ瀬の間にしゃがみ込み、ペニスの根元を持ってゆっくり口で咥えて頭を上下に動かした。
一ノ瀬にやってもらって気持ち良かった事を思い出しながら、千尋も同じ様にやってみる。袋をやわやわと手で揉みながら裏筋に舌を這わせ、尖端部分は舌を絡めるようにして、鈴口にも尖らせた舌を入れる。口を窄めながらしゃぶっていると、口の中でペニスが更に大きく膨らんでいくのを感じた。
「っ……ふ……っ!
千尋様……ス、ストップ……!」
一ノ瀬が千尋の頭を押さえ、肩で息をしていた。
「どうしたの、気持ち良く無い……?」
「……いや、その逆で……
気持ち良すぎて……凄くお上手です……
次は私にさせて下さい」
一ノ瀬は千尋を元の席へと座らせ、鞄からローションを出して手に出し、開いた足の間にしゃがみ込んで千尋のペニスを咥えつつ、後孔にも指をゆっくり入れた。前立腺の部分を指で優しく擦ったり押したりして刺激しながら、ペニスもねっとりと舐めると、千尋は自らの両手で口を塞ぎ、肩を震わせて悶えだした。
「……っあっ、ん、んんっ!」
「……んん、千尋……千尋のペニス美味しい……
孔もキュウキュウ締まって指気持ちいいっ……」
一ノ瀬は我を忘れ、無我夢中でむしゃぶりついた。指を二本から三本に増やす間に千尋は二回も達し、一ノ瀬の口の中で液を吐き出した。それを全て飲み干した後、一ノ瀬は席に再び座り、千尋を向かいあわせになる様に抱え、今にもはち切れそうな一ノ瀬のペニスの上に千尋の身体を落としていった。
「ひっ、ぃあっ……!」
一ノ瀬が指で解したお陰でさほどの抵抗もなく一ノ瀬のペニスをのみ込んでいったが、体勢のせいか奥深くまで突き挿さり、千尋の背が大きく反った。
「……っ……千尋の中熱い……気持ちい……」
「んっ、ん、ぅ、ん!」
「千尋、声抑えないと……周りに気付かれる」
「そ、そんな事言ったって……っはぁっ、あっ、あっ」
一ノ瀬に両脇腹を支えられ、強制的に身体を上下に動かされる。
ずっ、ずっ、と中で肉が擦れあう度に千尋の身体は快感に包まれ、口から漏れ出る声を抑えるのに必死だった。
「ねぇ、千尋…………宗介にどこまでされた? 中出しされた?」
「……っ……い、挿れられ、た、けどっ……途中で、一ノ瀬が助けてくれて……っあぁっ!」
千尋が言い終わる前に一ノ瀬が下から腰を突き上げ、深く結合した。千尋は口まで串刺しにされた様な感覚になり、声を上げながらドプ、と達した。
一ノ瀬は達した千尋のペニスを優しく擦りつつ、腰を回したり、奥深くまで挿れたまま止まったりと、まるで千尋の身体の中を味わう様に後孔の中を蹂躙した。
「ぁ、ひっ……ぃっ、イッてる、のに、またイきそ……ぅぅっ」
「千尋……俺の千尋……
怖かっただろ……? あんな奴に襲われて……!
もう誰にも触らせない……千尋は俺だけのものだ……」
「っあっ、あ、ん!」
再び一ノ瀬が腰を激しく突き上げ、千尋の身体も強制的に上下に動かしだした。
一ノ瀬が使った催淫ローションの効果か、ペニスで深く突かれる度に千尋の身体はゾクゾクと身震いする。一ノ瀬が途中で前立腺目がけてゴリゴリ擦ると、千尋のペニスの尖端から再びドプドプ、と精液が溢れ出た。周囲から寝息や話し声が聞こえる中、千尋は必死に口を押さえつつ、気が狂いそうな位感じて悶えた。
一ノ瀬は、小さく「イく……」と呟いた後千尋の身体の最奥で果てた。中で熱い液が何度もかかっているのを感じて、千尋も達していた。
「ハァ、ハァ、千尋……愛してる……」
「……僕も……愛してる……和馬……」
二人は繋がったまま深い口付けをし、周囲の景色が元の試練部屋へと戻って奥の扉の鍵が解除された後も、キスをし続けたのだった。
『どちらかが相手の足の指を舐める』
という試練内容を手紙で確認した一ノ瀬は、恥ずかしがる千尋をなだめつつ、速攻で千尋の靴下を脱がせ、足の指を丁寧に舐めて難なくクリアした。
一ノ瀬はすぐに千尋に靴下を履かせ、再びおんぶして試練部屋を後にして先へと急いだ。
「一ノ瀬ってば……足の指、丹念に舐めすぎだよ。せめてシャワー浴びてから舐めて欲しかった……」
一ノ瀬におんぶされている千尋がボソッと呟いた。
「今はあの宗介様から少しでも遠くへ逃げた方が良いです。
手足を縛ってますし、分かれ道やトラップ部屋や試練部屋もありますのでそう簡単には追いつかれないと思いますが、もう少し先へ進んでからシャワーにしましょう」
「……そうだね、分かった……
ありがとう、一ノ瀬」
「いえ…………私の方こそ千尋様を危険な目に合わせてしまって」
「いや、一ノ瀬は悪くない。寧ろ、助けてくれて、しかもこうしておんぶまでして貰って……感謝してる。
あ、次の道を左に曲がって、その先右に曲がって」
「……かしこまりました」
千尋は一ノ瀬の背中で地図を見ながら、広く逞しい背中にそっと頬を寄せた。
* * * * *
昼食、夕食をとり、途中にあった簡易シャワー室で手早くシャワーを浴び、二人は早くも本日二回目の試練部屋へと辿り着いた。
いつもの様に枕元に置いてある手紙を取り、二人でベッドに腰掛けて手紙を開いた。そして試練の内容を確認すると、二人共目を点にして固まった。
『夜行高速バスの中で周りにバレずにセックスをする』
「…………また乗り物系がきた……」
「夜行高速バスとか……またマニアックなものがきましたね」
一ノ瀬が小さな溜め息をつきながら、中指で眼鏡のフレームを押し上げていると、前回の痴漢電車の時同様に周囲の景色がザザザ……と少しずつ変わりだした。
「……わ……!」
千尋の顔のすぐ横に窓が現れ、薄暗い景色と等間隔で立っている街灯、遮音壁が流れていく。どうやら本当に高速道路を走っている夜行バスの様だ。
バスの中は真ん中に通路を挟んで二列ずつ椅子が並んでいて、千尋と一ノ瀬は左側列の一番後ろの席に座っていた。千尋が窓側で一ノ瀬は通路側の席。後部座席の為、若干足元が広かった。座席は空席も無く、多くの乗客の頭が後ろから見えた。
普通のバスと違う点と言えば、それぞれの席の通路側に、天井からカーテンが垂れ下がっている。寝る時にこのカーテンを閉め、誰にも寝顔を見られる事なく睡眠をとれるというものだろう、と一ノ瀬は千尋にそう小声で伝えた。
夜行バスという事もあり、リアルに寝息やイビキもいくつか聞こえる。小声での話し声も聞こえ、乗客全員は寝ていないようだった。
通路側の一ノ瀬はカーテンを閉め、周りからの視界を遮断し、千尋の頬にキスをしながらベルトを静かに外しだした。
「……一ノ瀬……もうヤるの……?」
「ハイ、あまりゆっくりはしていられませんからね」
小声で話しながら、一ノ瀬は千尋のズボンと下着を全て引き抜いた後、自身もズボンと下着を膝下までずらした。
「千尋様、私のを舐めてもらえますか」
「一ノ瀬……のを……」
呼吸を少し荒げている一ノ瀬のペニスは、既にお腹に付く位反り返っていた。血管も浮き出ていてかなり昂ぶっているのが分かる。
千尋は膝を広げた一ノ瀬の間にしゃがみ込み、ペニスの根元を持ってゆっくり口で咥えて頭を上下に動かした。
一ノ瀬にやってもらって気持ち良かった事を思い出しながら、千尋も同じ様にやってみる。袋をやわやわと手で揉みながら裏筋に舌を這わせ、尖端部分は舌を絡めるようにして、鈴口にも尖らせた舌を入れる。口を窄めながらしゃぶっていると、口の中でペニスが更に大きく膨らんでいくのを感じた。
「っ……ふ……っ!
千尋様……ス、ストップ……!」
一ノ瀬が千尋の頭を押さえ、肩で息をしていた。
「どうしたの、気持ち良く無い……?」
「……いや、その逆で……
気持ち良すぎて……凄くお上手です……
次は私にさせて下さい」
一ノ瀬は千尋を元の席へと座らせ、鞄からローションを出して手に出し、開いた足の間にしゃがみ込んで千尋のペニスを咥えつつ、後孔にも指をゆっくり入れた。前立腺の部分を指で優しく擦ったり押したりして刺激しながら、ペニスもねっとりと舐めると、千尋は自らの両手で口を塞ぎ、肩を震わせて悶えだした。
「……っあっ、ん、んんっ!」
「……んん、千尋……千尋のペニス美味しい……
孔もキュウキュウ締まって指気持ちいいっ……」
一ノ瀬は我を忘れ、無我夢中でむしゃぶりついた。指を二本から三本に増やす間に千尋は二回も達し、一ノ瀬の口の中で液を吐き出した。それを全て飲み干した後、一ノ瀬は席に再び座り、千尋を向かいあわせになる様に抱え、今にもはち切れそうな一ノ瀬のペニスの上に千尋の身体を落としていった。
「ひっ、ぃあっ……!」
一ノ瀬が指で解したお陰でさほどの抵抗もなく一ノ瀬のペニスをのみ込んでいったが、体勢のせいか奥深くまで突き挿さり、千尋の背が大きく反った。
「……っ……千尋の中熱い……気持ちい……」
「んっ、ん、ぅ、ん!」
「千尋、声抑えないと……周りに気付かれる」
「そ、そんな事言ったって……っはぁっ、あっ、あっ」
一ノ瀬に両脇腹を支えられ、強制的に身体を上下に動かされる。
ずっ、ずっ、と中で肉が擦れあう度に千尋の身体は快感に包まれ、口から漏れ出る声を抑えるのに必死だった。
「ねぇ、千尋…………宗介にどこまでされた? 中出しされた?」
「……っ……い、挿れられ、た、けどっ……途中で、一ノ瀬が助けてくれて……っあぁっ!」
千尋が言い終わる前に一ノ瀬が下から腰を突き上げ、深く結合した。千尋は口まで串刺しにされた様な感覚になり、声を上げながらドプ、と達した。
一ノ瀬は達した千尋のペニスを優しく擦りつつ、腰を回したり、奥深くまで挿れたまま止まったりと、まるで千尋の身体の中を味わう様に後孔の中を蹂躙した。
「ぁ、ひっ……ぃっ、イッてる、のに、またイきそ……ぅぅっ」
「千尋……俺の千尋……
怖かっただろ……? あんな奴に襲われて……!
もう誰にも触らせない……千尋は俺だけのものだ……」
「っあっ、あ、ん!」
再び一ノ瀬が腰を激しく突き上げ、千尋の身体も強制的に上下に動かしだした。
一ノ瀬が使った催淫ローションの効果か、ペニスで深く突かれる度に千尋の身体はゾクゾクと身震いする。一ノ瀬が途中で前立腺目がけてゴリゴリ擦ると、千尋のペニスの尖端から再びドプドプ、と精液が溢れ出た。周囲から寝息や話し声が聞こえる中、千尋は必死に口を押さえつつ、気が狂いそうな位感じて悶えた。
一ノ瀬は、小さく「イく……」と呟いた後千尋の身体の最奥で果てた。中で熱い液が何度もかかっているのを感じて、千尋も達していた。
「ハァ、ハァ、千尋……愛してる……」
「……僕も……愛してる……和馬……」
二人は繋がったまま深い口付けをし、周囲の景色が元の試練部屋へと戻って奥の扉の鍵が解除された後も、キスをし続けたのだった。
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