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最終章 全員で一つの探索隊
第358話 地上へ
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リンが声を掛けてくれたが……今の私に返事をする気力はない。
だって……クロムは……。
「おーーーーーーーーーーい!! 俺はここだああああああああ!!」
……あれ? この声は?
「クロム!?」
声のする方向を見ると……クロムは泳ぎながら、こちらに近づいてきていた。
私も思わず、クロムの方向へと泳ごうとするが。
「きゃあ!?」
「あ、ルリルリ!? 大丈夫!?」
「む、無理せんでええで」
そ、そういえば……私、まともに泳いだのずいぶん昔だった……。
リンとラピスに支えられ、なんとか溺れずに済んだ。
「なぁなぁなぁ! 海ってすごいピカピカだな! なんかしょっぱいし、太陽にあたるとキラキラしてる!」
私たちと合流するや否や、クロムは海の感想を笑顔で語った。
そっか、まともに海を感じたこと無いんだ、そりゃ新鮮に感じるよね。
「……じゃ、合流したところで、早く地上へ行こうぜ、寒くてしょうがねぇ」
「うん……早く……行こう」
「ど、どのくらい時間掛かるかなぁ?」
「まぁ、そのうち着くやろ」
ここから地上は見えないけど……ラピスの言う通り、そのうち着くよね。
「クロム、行ける?」
「おう! 任せとけ! キセノン! 早く行こうぜ!」
「うん……」
キセノンとクロムは再び羽を広げ……私たちを抱えて飛び立った。
「あ……そうだ……『ドライ マキシマム』」
キセノンが魔法をかけると……ずぶ濡れだった私たちの体は、瞬時に乾いた。
「うおおおおおお! すげえええ!! ピカピカだ!」
「ふふふ……ありがと」
確かに、キセノン凄いな……瞬く間に乾いたよ。
「じゃあ……行こうか……」
「おう!」
私たちは……朝日が照り付ける中、地上へと向かった。
☆
「よっしゃー! 地上に到着! っと!」
長い道のりだったが、なんとか地上まで着いた。
地面に足が着くと、私はその場に崩れ込んだ。
「はぁー……なんか、地面に足が着くってあ幸せなんだね……」
「ほんと……バリそうだよね」
「なんか……しばらく飛びたくないわな」
リンとラピスも、同じようにその場に倒れていた。
「……さて、ここからどうすんだ?」
「も、もちろん! 家に帰るに決まってるじゃん! ゴル爺!」
「……そうだな!」
……そうだ、叔母さんと約束したんだ……家に……いかいやに帰るって。
連絡しとかないとな……あれ? スマホどっか行っちゃった?
「瑠璃、どうしたんだ?」
「あぁ、携帯……落としちゃったみたい」
「あの機械の事か、そんなに重要か?」
「いや、叔母さんに連絡しとこっかなって」
「あぁー、そうだな、確かに琥珀さんにワシらが無事だってことを伝えねぇと……」
なにか……方法は無いかな?
「あ、瑠璃はん! あれ! あれ公衆電話とちゃうか?」
「公衆電話……そうか!」
なるほど、その手があったか。
だって……クロムは……。
「おーーーーーーーーーーい!! 俺はここだああああああああ!!」
……あれ? この声は?
「クロム!?」
声のする方向を見ると……クロムは泳ぎながら、こちらに近づいてきていた。
私も思わず、クロムの方向へと泳ごうとするが。
「きゃあ!?」
「あ、ルリルリ!? 大丈夫!?」
「む、無理せんでええで」
そ、そういえば……私、まともに泳いだのずいぶん昔だった……。
リンとラピスに支えられ、なんとか溺れずに済んだ。
「なぁなぁなぁ! 海ってすごいピカピカだな! なんかしょっぱいし、太陽にあたるとキラキラしてる!」
私たちと合流するや否や、クロムは海の感想を笑顔で語った。
そっか、まともに海を感じたこと無いんだ、そりゃ新鮮に感じるよね。
「……じゃ、合流したところで、早く地上へ行こうぜ、寒くてしょうがねぇ」
「うん……早く……行こう」
「ど、どのくらい時間掛かるかなぁ?」
「まぁ、そのうち着くやろ」
ここから地上は見えないけど……ラピスの言う通り、そのうち着くよね。
「クロム、行ける?」
「おう! 任せとけ! キセノン! 早く行こうぜ!」
「うん……」
キセノンとクロムは再び羽を広げ……私たちを抱えて飛び立った。
「あ……そうだ……『ドライ マキシマム』」
キセノンが魔法をかけると……ずぶ濡れだった私たちの体は、瞬時に乾いた。
「うおおおおおお! すげえええ!! ピカピカだ!」
「ふふふ……ありがと」
確かに、キセノン凄いな……瞬く間に乾いたよ。
「じゃあ……行こうか……」
「おう!」
私たちは……朝日が照り付ける中、地上へと向かった。
☆
「よっしゃー! 地上に到着! っと!」
長い道のりだったが、なんとか地上まで着いた。
地面に足が着くと、私はその場に崩れ込んだ。
「はぁー……なんか、地面に足が着くってあ幸せなんだね……」
「ほんと……バリそうだよね」
「なんか……しばらく飛びたくないわな」
リンとラピスも、同じようにその場に倒れていた。
「……さて、ここからどうすんだ?」
「も、もちろん! 家に帰るに決まってるじゃん! ゴル爺!」
「……そうだな!」
……そうだ、叔母さんと約束したんだ……家に……いかいやに帰るって。
連絡しとかないとな……あれ? スマホどっか行っちゃった?
「瑠璃、どうしたんだ?」
「あぁ、携帯……落としちゃったみたい」
「あの機械の事か、そんなに重要か?」
「いや、叔母さんに連絡しとこっかなって」
「あぁー、そうだな、確かに琥珀さんにワシらが無事だってことを伝えねぇと……」
なにか……方法は無いかな?
「あ、瑠璃はん! あれ! あれ公衆電話とちゃうか?」
「公衆電話……そうか!」
なるほど、その手があったか。
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