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最終章 全員で一つの探索隊

第345話 捜索

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「ルリルリ、足元気を付けて」
「うん」

 瓦礫の中、変身解除した私たちは捜索を始めた。
 辺りには黒煙が立ち込め、異様な雰囲気を醸し出していた。

「おーい! お前ら!」
「あ、オトンにオカン!」

 瓦礫の中、ラピスのご両親が手を振っていることに気付いた。
 よく見ると他のサンルートの人たちも大勢いた。
 私たちは瓦礫を掻い潜り、ラピスのご両親の元へと急いだ。

「モンスターは?」
「あのデカい怪物が縮んだら、一気に煙になってもうた」
「そ、そうですか……」

 どうやらそいつがモンスターの力の源だったのだろうか?
 よくわからないが、早いところ探さないと。
 ラピスのご両親に事情を説明し、一緒に探してもらう事になった。
 他のサンルート人にもそれが伝わったのか、手分けして探すことになった。

「どうしよう……探そうにもこれじゃあなぁ」
「あきらめんな! 探すぞ!」
「どう? 聞こえる?」
「うーん、それらしい声は聞こえんなぁ」

 サンルートの人たちはお互いの種族の特徴を生かして探していた。
 例えば、熊の獣人の人はその怪力で瓦礫を1個ずつ上げ、兎の獣人の人たちは耳を使って音を頼りに探したり……お互いに協力し合って探していた。

「うーん……これじゃあバリ埒が明かないよ」
「リンちゃん……諦めちゃ……ダメ」
「そうだぞ! 諦めんな!」
「はよう見つけて先進まな!」

 私たちも私たちで、お互いの特徴を生かして探していた。
 リンは耳、キセノンは力、ゴルドは低い身長、ラピスは高い身長を生かして……私も負けてられないね。
 うーん、でも具体的にどこを探したらいいのだろうか? 手当たり次第探しても、リンの言う通り埒が明かない……。
 うーん……どうしたものか。

「……ッ!?」
「……どうしたの? クロム」

 突然、私と一緒に捜索していたクロムが、何かに反応したのか、立ち止まった。

「……感じる」
「何を?」
「この魔力……ラブカルドのだ!」
「え? ちょっと待ってよ!」

 クロムが突然走り出したため、私も急いで後をついていった。
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