392 / 424
最終章 全員で一つの探索隊
第331話 一刀両断
しおりを挟む
『最後は私が行くよ!』
私に体の主導権が移り、手元に刀が出現した。
刀をかまえると同時に、奴も戦闘態勢を整え、両腕の刃物を突き立てながらこちらへと走りこんできた。
私はその攻撃を刀で逸らすように交わし、後ろから刀を突き刺した。
少々えぐい戦い方だが、今は四の五の言っていられない。
私は突き刺した状態で、向こう側へと奴を投げた。
『よし! これで決める!』
私は倒れたキラーシャークに目掛けて走り出した……が、奴もこのままやられるわけではなかった。
奴は背びれを突き立て、私の刀攻撃を抑えつけた。
そして……。
『あ、あぶねぇ!』
唐突に体の主導権がクロムに移り、飛び上がった。
ふと下を見ると、奴は地中に腕を入れ、こちらの足元から鋭い腕を突き出そうとしていたのだ。
い、一歩間違えたら私たち串刺しにされるところだった……。
『その程度じゃ俺たちを倒せないぜ! おりゃあああああ!!』
クロムは両足を突き出し、奴をハンコのように踏みつぶした。
奴は硬い川に覆われているため致命傷は与えられなかったが、攻撃は聞いている様子だった。
よし、これで弱ったはずだ……。
『クロム! ごめん!』
『おうよ! このまま決めろ!』
『うん!』
再び体の主導権が私に移り、私は刀を振り上げて走り出した。
奴はもうやけくそになったのか、ただただこちらに突進してきた。
もはや悪あがきって感じ? 決めちゃうよ!
『おりゃああああああ!!』
私は風を切るように刀を横に振り……奴は真っ二つになると同時に呻き声を上げ、煙となって消えていった。
『おおおおおお!! ルリルリバリすっごおおおおおい!!』
『リンも凄かったよ』
『ほんと? ほんと!?』
『おいおい、最初にダンジョンボス倒したのはワシだぜ?』
『どっちでもいいよ! 俺たちピカピカだああああ!!』
『こらこら、そんな興奮せんといてや』
『ふふふ……私たち……最強……これが……アナザーワールズ……』
各々体の主導権を好感しつつ、勝利を分かち合った。
私に体の主導権が移り、手元に刀が出現した。
刀をかまえると同時に、奴も戦闘態勢を整え、両腕の刃物を突き立てながらこちらへと走りこんできた。
私はその攻撃を刀で逸らすように交わし、後ろから刀を突き刺した。
少々えぐい戦い方だが、今は四の五の言っていられない。
私は突き刺した状態で、向こう側へと奴を投げた。
『よし! これで決める!』
私は倒れたキラーシャークに目掛けて走り出した……が、奴もこのままやられるわけではなかった。
奴は背びれを突き立て、私の刀攻撃を抑えつけた。
そして……。
『あ、あぶねぇ!』
唐突に体の主導権がクロムに移り、飛び上がった。
ふと下を見ると、奴は地中に腕を入れ、こちらの足元から鋭い腕を突き出そうとしていたのだ。
い、一歩間違えたら私たち串刺しにされるところだった……。
『その程度じゃ俺たちを倒せないぜ! おりゃあああああ!!』
クロムは両足を突き出し、奴をハンコのように踏みつぶした。
奴は硬い川に覆われているため致命傷は与えられなかったが、攻撃は聞いている様子だった。
よし、これで弱ったはずだ……。
『クロム! ごめん!』
『おうよ! このまま決めろ!』
『うん!』
再び体の主導権が私に移り、私は刀を振り上げて走り出した。
奴はもうやけくそになったのか、ただただこちらに突進してきた。
もはや悪あがきって感じ? 決めちゃうよ!
『おりゃああああああ!!』
私は風を切るように刀を横に振り……奴は真っ二つになると同時に呻き声を上げ、煙となって消えていった。
『おおおおおお!! ルリルリバリすっごおおおおおい!!』
『リンも凄かったよ』
『ほんと? ほんと!?』
『おいおい、最初にダンジョンボス倒したのはワシだぜ?』
『どっちでもいいよ! 俺たちピカピカだああああ!!』
『こらこら、そんな興奮せんといてや』
『ふふふ……私たち……最強……これが……アナザーワールズ……』
各々体の主導権を好感しつつ、勝利を分かち合った。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる