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最終章 全員で一つの探索隊
第326話 小学校で準備
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私たちは小学校に先回りし、奴らを迎え撃つ作戦に出た。
合体を解除し、クロムが融合した探索者の姿で、奴らを待った。
「学校の中の人、大丈夫かなぁ」
リンが準備を整えながらそんなことを呟いた。
確かに……様子を見に行きたいが、今見に行ったら混乱を引き起こしそうだ。
とりあえずここは、迎え撃たないと……。
……あれ?
「……着信だ」
着信相手は……翡翠ちゃん?
「もしもし? 翡翠ちゃん?」
『あ、るり姉? 今どこにいるの?』
「今小学校でモンスターを迎え撃つ準備してるよ! 危ないから建物の中にいてね!」
『小学校? 私もそこにいるよ!』
あぁ、そうか、翡翠ちゃん……ここに避難してるのか。
『待っててね! 今みんなとそこに行くから!』
「え!? 危ないよ!」
『私たちは親衛隊! 今は見てるだけじゃないよ!』
「そ、そうだけど……」
『私……見てるだけなんて嫌なの! 私だって戦いたい!』
「……」
翡翠ちゃんは真剣だった。
確かに翡翠ちゃんたちは、今は無力ではない。
私たちだけではあのモンスターたちに立ち向かえないかもしれない……ここは、翡翠ちゃんたちに協力を求めるべきなのか? でも……。
「ヒスヒス達いるの!? じゃあ来てもらおうよ!」
「せやで! 人数は多い方がええやん!」
リンとラピスは、私たちの電話を聞いていたのか、そんなことを言ってきた。
「し、しかしだな、いくらなんでもガキどもを戦わせるのは……」
……ゴルドは私の意見と近いようだ。
そうだ、いくら力があると言っても翡翠ちゃんたちは……。
「ゴルドちゃん……銀次ちゃんたちと……一緒に戦った……でしょ?」
「そ、そうだけどよ……」
「ゴルドちゃんは……銀次くん……信用してない?」
「そ、そうとは言ってねぇよ! む、むしろあいつは強えとは思うけどよ……」
「じゃあ……来てもらおう」
「う、うぅ……仕方ねぇな」
うーん、確かに、翡翠ちゃんたちはかなり強かった……ここは、信じてみよう。
「わかった、翡翠ちゃん、こっちに来て!」
『うん! 待ってて!』
電話が終わり、私たちは準備を再開した。
よ、よし、翡翠ちゃんたちのためにも、入念に準備しよう!
合体を解除し、クロムが融合した探索者の姿で、奴らを待った。
「学校の中の人、大丈夫かなぁ」
リンが準備を整えながらそんなことを呟いた。
確かに……様子を見に行きたいが、今見に行ったら混乱を引き起こしそうだ。
とりあえずここは、迎え撃たないと……。
……あれ?
「……着信だ」
着信相手は……翡翠ちゃん?
「もしもし? 翡翠ちゃん?」
『あ、るり姉? 今どこにいるの?』
「今小学校でモンスターを迎え撃つ準備してるよ! 危ないから建物の中にいてね!」
『小学校? 私もそこにいるよ!』
あぁ、そうか、翡翠ちゃん……ここに避難してるのか。
『待っててね! 今みんなとそこに行くから!』
「え!? 危ないよ!」
『私たちは親衛隊! 今は見てるだけじゃないよ!』
「そ、そうだけど……」
『私……見てるだけなんて嫌なの! 私だって戦いたい!』
「……」
翡翠ちゃんは真剣だった。
確かに翡翠ちゃんたちは、今は無力ではない。
私たちだけではあのモンスターたちに立ち向かえないかもしれない……ここは、翡翠ちゃんたちに協力を求めるべきなのか? でも……。
「ヒスヒス達いるの!? じゃあ来てもらおうよ!」
「せやで! 人数は多い方がええやん!」
リンとラピスは、私たちの電話を聞いていたのか、そんなことを言ってきた。
「し、しかしだな、いくらなんでもガキどもを戦わせるのは……」
……ゴルドは私の意見と近いようだ。
そうだ、いくら力があると言っても翡翠ちゃんたちは……。
「ゴルドちゃん……銀次ちゃんたちと……一緒に戦った……でしょ?」
「そ、そうだけどよ……」
「ゴルドちゃんは……銀次くん……信用してない?」
「そ、そうとは言ってねぇよ! む、むしろあいつは強えとは思うけどよ……」
「じゃあ……来てもらおう」
「う、うぅ……仕方ねぇな」
うーん、確かに、翡翠ちゃんたちはかなり強かった……ここは、信じてみよう。
「わかった、翡翠ちゃん、こっちに来て!」
『うん! 待ってて!』
電話が終わり、私たちは準備を再開した。
よ、よし、翡翠ちゃんたちのためにも、入念に準備しよう!
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