現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた

第12章 戦いの結末は、探索者たちが決める！

第295話 対処

「こ、琥珀さん！　ここは危険です！　逃げましょう！」
「な、なんだい？」
「あ、あいつらは……海底帝国ラブカルドは、大変な奴らなんですよ！」
「だからなんなんだい、海底帝国って！！」
「あ、その……」

　……ゴルドは、海底帝国ラブカルドについて話した。
　ラブカルドの伝説、サンルートとラブカルドの関係……それを聞いた琥珀は、唖然とした。

「じゃ、じゃあ、その伝説の存在が……ここに？」
「うん……それに……話……聞く限り……ダンジョンの……原因……こいつら……」
「まぁ……何と言ったらよいのか……」

　琥珀は、異世界人たちが驚愕の表情を浮かべていることを理解し、事の重大さも同時にわかった。
　そんな中、ダイヤはなにかを決心したかのような顔でいかいやを出ようとした。

「ま、待ってくださいよダイヤさん！」
「離せ！　こうしてはいられぬ！　余は戦うぞ！！」
「そんなぁ、そんな無暗に向かっても玉砕するだけですよぉ……」
「む、むぅ……」

　ダイヤはアリスに説得され、冷静になった。

「それよりも皆さん！　瑠璃さんとあの動く魔導具をどうにかしないと！！」
「リスリスの言う通り！　まずは今起きてる問題をどうにかしないとね！」

　一行は、事の整理を始め、まずやることを話し合った。

「私……作戦……ある……あの……猛獣に……ついて」

　キセノンが手を上げ、キマイラに対する提案を述べた。
　……その提案に一同は驚愕の声を上げた。

「そんな！　危険だよノンノン！」
「せ、せやで！　まずそれができたとして、向こうが話通じるとは限らへんやで！」
「な、何を言っているのか私にゃわからないけど、とりあえず危険な事は分かったね！　辞めといたほうがいいんじゃないかい？」

　リン、ラピス、琥珀は反対の声を上げるも……。

「いや、どのみちこのままじゃ、あいつは瑠璃を襲っちまう、少しでもマシになるならそっちの方がいいだろ」
「余も覚悟はできておる！　瑠璃殿のためならやるぞ！」
「私もやります！　瑠璃さんの為に！」

　ゴルド、ダイヤ、アリスは賛成の意を述べた。

「多数決……こっちが……多数派」
「う、うーん……まぁ、ダイダイとリスリスがやるって言うなら……」
「しゃあない、ウチも乗ったるわ」
「まぁ、瑠璃ちゃんが助かるならいいけどね」
「うん……じゃあ……ダイヤちゃん……アリスちゃん……来て」

　キセノン、ダイヤ、アリスの3人は、猛獣が待つ地下室へと向かった。

「瑠璃ちゃん……これで助かるといいんだがねぇ」
「きっと大丈夫ですよ、なんてったってダイヤさんもいるんですから！　それにアリスやキセノンも一流の魔法の使い手ですし、ワシは信じてます！」
「あ、アタシも！」
「う、ウチも！」

　居間に残った4人は、キセノンたちを待ち続けた。