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第11章 探索者、オンステージ!
第279話 歯が立たない
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「よし、さぁ、かかってこい!! 私たちが相手だ! 行くよ!!」
私たちが突撃を開始すると、向こうも息を合わせるかのように突撃してきた。
私は刀を振り上げ、通り過ぎるように横向きに振った。
すると、奴はそのまま崩れ落ち……煙となって消えた。
よし、戦う前、リンから「リーパーは横の攻撃に弱い」ってアドバイス貰ったけど、その通りだったね。
このままどんどん行こう!
「よっしゃ! どんどん行くぜ! うおおおおお!」
ゴルドは先陣を切って斧を振り回し、リーパーを切り刻んでいっていた。
ここまで気合いっぱいだと、こちらもやる気に満ち溢れてくる。
私は体をコマのように回転し、辺りにいたリーパー共を殲滅した。
「おお! ルリルリやるじゃん! じゃあアタシも!」
後方でリーパーを射抜いていたリンは、私に感化されたのか、四方八方に矢を撃っていき、奴らを煙に変えていった。
「おお……リンちゃん……すごい……」
「ほな、ウチらも頑張るで!」
「うん……踊ろう……ラピスちゃん……」
「お、踊る? 何言うてるんや?」
「……こう!」
ふと、ラピスとキセノンの方に振り向くと、2人はお互い手を繋ぎ、社交ダンスのように舞っていた……しかも、ただ美しく舞っているだけではなく、蹴りを入れたり、途中でブレイクダンスみたいになったり……まるで踊りながら戦っているようだった。
な、何やってるんだ? まぁ倒せてるみたいだからいいけど。
この戦いは一見、私たちが優勢のように思えた……けど。
「こいつら、永遠湧くんだけど!?」
奴らは倒しても倒しても、地面から這い出てきていた。
死神って言うよりゾンビじゃないのこいつら!?
「……瑠璃ちゃん!」
「とりゃああああ!!」
踊っていたラピスとキセノンが、私に向かって来ていたリーパーを蹴り飛ばした。
あ、危ない……気が付かなかった……って。
「リン! 危ない!」
私はリンの下に近づいていたリーパーを切り裂いた。
「ルリルリ! ありがと……って危ない!」
リンは何かに気付いたのか、私の顔に目掛けて矢を撃った。
それは私の顔面スレスレを通過し……後ろに来ていたリーパーを撃ち抜いた。
「び、びっくりした……」
「ごめん! 大丈夫?」
「だ、大丈夫だけど……これじゃあ歯が立たない……」
リーパーは次から次へと地の中から現れている……これじゃあ、こっちの体力が消えるだけだ。
「ゴル爺! 危ない!」
「え? うおおおお!?」
リンが遠くにいたゴルドに向かって叫んだ。
ゴルドの方を見ると、ゴルドはリーパーどもに包囲されていて、危険な状態だった。
まずい……助けに行きたいけど、こっちも包囲されている……これは……どうしようもないのか!?
「誰か……誰でもいい……助けて!!」
私たちが突撃を開始すると、向こうも息を合わせるかのように突撃してきた。
私は刀を振り上げ、通り過ぎるように横向きに振った。
すると、奴はそのまま崩れ落ち……煙となって消えた。
よし、戦う前、リンから「リーパーは横の攻撃に弱い」ってアドバイス貰ったけど、その通りだったね。
このままどんどん行こう!
「よっしゃ! どんどん行くぜ! うおおおおお!」
ゴルドは先陣を切って斧を振り回し、リーパーを切り刻んでいっていた。
ここまで気合いっぱいだと、こちらもやる気に満ち溢れてくる。
私は体をコマのように回転し、辺りにいたリーパー共を殲滅した。
「おお! ルリルリやるじゃん! じゃあアタシも!」
後方でリーパーを射抜いていたリンは、私に感化されたのか、四方八方に矢を撃っていき、奴らを煙に変えていった。
「おお……リンちゃん……すごい……」
「ほな、ウチらも頑張るで!」
「うん……踊ろう……ラピスちゃん……」
「お、踊る? 何言うてるんや?」
「……こう!」
ふと、ラピスとキセノンの方に振り向くと、2人はお互い手を繋ぎ、社交ダンスのように舞っていた……しかも、ただ美しく舞っているだけではなく、蹴りを入れたり、途中でブレイクダンスみたいになったり……まるで踊りながら戦っているようだった。
な、何やってるんだ? まぁ倒せてるみたいだからいいけど。
この戦いは一見、私たちが優勢のように思えた……けど。
「こいつら、永遠湧くんだけど!?」
奴らは倒しても倒しても、地面から這い出てきていた。
死神って言うよりゾンビじゃないのこいつら!?
「……瑠璃ちゃん!」
「とりゃああああ!!」
踊っていたラピスとキセノンが、私に向かって来ていたリーパーを蹴り飛ばした。
あ、危ない……気が付かなかった……って。
「リン! 危ない!」
私はリンの下に近づいていたリーパーを切り裂いた。
「ルリルリ! ありがと……って危ない!」
リンは何かに気付いたのか、私の顔に目掛けて矢を撃った。
それは私の顔面スレスレを通過し……後ろに来ていたリーパーを撃ち抜いた。
「び、びっくりした……」
「ごめん! 大丈夫?」
「だ、大丈夫だけど……これじゃあ歯が立たない……」
リーパーは次から次へと地の中から現れている……これじゃあ、こっちの体力が消えるだけだ。
「ゴル爺! 危ない!」
「え? うおおおお!?」
リンが遠くにいたゴルドに向かって叫んだ。
ゴルドの方を見ると、ゴルドはリーパーどもに包囲されていて、危険な状態だった。
まずい……助けに行きたいけど、こっちも包囲されている……これは……どうしようもないのか!?
「誰か……誰でもいい……助けて!!」
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