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第11章 探索者、オンステージ!
第267話 侵攻準備
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「……ピクシス、今、あの探索者どもはどうなっている?」
「計画通り、奴らのリーダー格……猪飼と呼ばれる女の潜伏先にダンジョンを出現させました……奴の仲間もそちらに向かっている模様です」
「ご苦労……」
日本の領海の底……そこで、ラブカルドの侵略者の2人は、話し合っていた。
辺りは暗闇で、この空間には、2人以外は存在していなかった。
「今後の計画を話せ」
「はい、次は……こいつを送りつけます、私が開発した意思を持つ魔道具です、名前を……『キマイラ』」
ピクシスは、虎の体にドラゴンの羽、イノシシの頭に牛の角と狼の耳が生えた機械仕掛けの怪物を取り出した。
手のひらサイズで、ピクシスはそれの首を掴み、大人しくさせていた。
キマイラと呼ばれたその怪物は、取り出されるや否や、猛獣のような鳴き声を上げていた。
「元気な奴だ……だが、こいつにはどんな力が?」
「これは戦闘能力が高く、奴らを翻弄することができます」
「それでは、モンスターと変わりないではないか」
「ふふふ……それだけではありません、こいつは……人の憎しみに強く反応するのです」
「憎しみだと?」
「つまり……」
ピクシスは、アルゴに向かって、キマイラの追加機能について話した。
すると、アルゴは……満面の笑みを浮かべた。
「それは……素晴らしい」
「そうでしょう? こいつをあの女にやるだけで……あの集団はおしまいです」
「よし、こちらも準備を……」
「それに着いては大丈夫です、すでにこの近くにある地上の街を制圧できるほどのモンスターは開発済み……そして、ダンジョンも数多く作る計画です」
「よろしい……」
ピクシスがキマイラを離すと、アルゴの周りを走り回っていた。
「キマイラよ、あの探索者の下へ行き、戦意を喪失させに行ってこい!!」
アルゴが大きな声で指示を出すと、キマイラは暗闇の奥へと消えていった。
「さぁ……侵略の時間だ!! この世界の王は私だ!!」
アルゴは高らかに宣言し、歪な腕輪を操作した。
「……転生!」
『転生……探索者……タイム、アウト……マーメイド ウォーリアー……』
アルゴは音声と共に、紺色の戦士へと変身した。
「行くぞ、ピクシス」
「はい」
アルゴはピクシスを連れ、暗闇の奥へと消えた。
「計画通り、奴らのリーダー格……猪飼と呼ばれる女の潜伏先にダンジョンを出現させました……奴の仲間もそちらに向かっている模様です」
「ご苦労……」
日本の領海の底……そこで、ラブカルドの侵略者の2人は、話し合っていた。
辺りは暗闇で、この空間には、2人以外は存在していなかった。
「今後の計画を話せ」
「はい、次は……こいつを送りつけます、私が開発した意思を持つ魔道具です、名前を……『キマイラ』」
ピクシスは、虎の体にドラゴンの羽、イノシシの頭に牛の角と狼の耳が生えた機械仕掛けの怪物を取り出した。
手のひらサイズで、ピクシスはそれの首を掴み、大人しくさせていた。
キマイラと呼ばれたその怪物は、取り出されるや否や、猛獣のような鳴き声を上げていた。
「元気な奴だ……だが、こいつにはどんな力が?」
「これは戦闘能力が高く、奴らを翻弄することができます」
「それでは、モンスターと変わりないではないか」
「ふふふ……それだけではありません、こいつは……人の憎しみに強く反応するのです」
「憎しみだと?」
「つまり……」
ピクシスは、アルゴに向かって、キマイラの追加機能について話した。
すると、アルゴは……満面の笑みを浮かべた。
「それは……素晴らしい」
「そうでしょう? こいつをあの女にやるだけで……あの集団はおしまいです」
「よし、こちらも準備を……」
「それに着いては大丈夫です、すでにこの近くにある地上の街を制圧できるほどのモンスターは開発済み……そして、ダンジョンも数多く作る計画です」
「よろしい……」
ピクシスがキマイラを離すと、アルゴの周りを走り回っていた。
「キマイラよ、あの探索者の下へ行き、戦意を喪失させに行ってこい!!」
アルゴが大きな声で指示を出すと、キマイラは暗闇の奥へと消えていった。
「さぁ……侵略の時間だ!! この世界の王は私だ!!」
アルゴは高らかに宣言し、歪な腕輪を操作した。
「……転生!」
『転生……探索者……タイム、アウト……マーメイド ウォーリアー……』
アルゴは音声と共に、紺色の戦士へと変身した。
「行くぞ、ピクシス」
「はい」
アルゴはピクシスを連れ、暗闇の奥へと消えた。
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