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第10章 営・業・再・開

第261話 連絡

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「あ、みどりちゃん! みどりちゃんも親衛隊、入ろうよ!」
「いいね! アタシも賛成!」
「僕も賛成、多い方が楽しいし!」

 慧に助け舟を出すように、3人が親衛隊加入を勧めてきた。

「あはは、みんなミドミドに親衛隊に入って欲しいって! どうする? 入りたい?」
「は、はい! 私、ししししし、親衛隊、入りたいです!!」
「あはは、決まりだね! もう持ってるから、ミドミドも親衛隊!」
「わ、わわわ、私も……親衛隊」
「そうだよ! おめでとう!」

 リンは慧の頭を撫で、親衛隊加入を祝福した。

「親衛隊……面白そうであるな!」
「ダイダイも気になる?」
「うむ! 余もそなたらに感化された者の一人であるからな! その……余も入ってもいいかい?」
「もちろん! いいよね? ノンノン」
「うん……携帯……最後の一個……だから……あげる」

 キセノンは最後の一台を、ダイヤに託した。

「なるほど、こいつを使えば君たちにすぐに連絡できるというわけだな!」
「うん……だけど……それだけじゃなくて……」

 キセノンが、携帯の機能を説明しようとしたその時、親衛隊の携帯電話に連絡が届き、着信音が鳴り響いた。
 リンたち探索者4人の腕輪からも着信が入り、店内は爆音に包まれていた。

「うわぁ!? なになに? なんか画面にるり姉の名前が……」

 親衛隊の面々は画面を展開させ、探索者4人も腕輪から応答した。

『……みんな! 大学院の近くでダンジョンが!』
「待ってて! ルリルリ! すぐ行くから!」
『なるべく早く来て! ちょっとここのモンスター手ごわいから!』

 瑠璃は戦いながら通信をしているのか、鈍い音が鳴り響いていた。

「皆さん! 今の話、本当ですか!?」
「うん! リスリスも行こう!」
「はい!」
「ちょっと待ちたまえ! 同胞が行くのなら余も行こう!」
「じゃあダイダイも準備して!」
「うむ!」

 探索者たちは準備を整え、外に出ようとした……その時。

「リン姉! 私たちも行く!」
「アタシたち、親衛隊だもん! 行きたい!」
「僕も!」
「ちょっと! 3人ともバリ意味不明なこと言わないでよ!」

 親衛隊初期メンバー、翡翠、碧、銀次の3人も外に出ようとした。
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