307 / 424
第10章 営・業・再・開
第256話 ダンサーとの再会
しおりを挟む
「それで、ノン姉ちゃん、これどうするの?」
「画面……回転……できる……回転……してみて」
「回転? ……おお!」
碧がガラケーの画面を回転させると……画面が明るくなり、裏側に描かれたマークと同じものが表示された。
「これで……発信ボタン……押せば……すぐに……私たちに……繋がる……ダンジョン……出たら……教えて」
「なるほど! かっこいい!!」
「私たち、これでみんなの役に立つね!」
「うん! 僕、絶対教えるよ!!」
「だ、ダンジョン? あの高い塔? こ、こわいよぉ……」
1人だけ怖がる慧に対し、リンが再び目線を合わせ、話し掛けた。
「バリ大丈夫! 連絡が来たら私たちがすぐに飛んでくるから!」
「そ、そうですか、じゃあ……安心ですね」
「うん! ミドミドの事、絶対に守ってあげるから!」
「わ、私の事!? そ、そんな、私の事なんて……」
慧はリンの言葉に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にして首を横に振った。
「なんや、さっきからこの子、やっぱりとっても恥ずかしがり屋さんなんやな」
「ほんと! バリかわいい!」
ラピスとリンは、まるで小動物を宥めるかのように、慧の体を摩った。
店内が和気藹々とする中、いかいやの扉が開き、お客が入店した。
「あら、いらっしゃい」
琥珀が入店を歓迎し、店内はそのお客に注目した。
派手な服を着た、女性2人、片方は帽子をかぶり、もう片方は男性のような見た目であった。
「こんにちはー!!」
「こんにちは……ラピスさん! お久しぶりです!」
「蛍はんに美月はん!?」
ラピスは入店してきた2人を出迎え、再会を分かち合うように握手をした。
「よう来たなぁ2人とも、ちょうど営業再開の日やで」
「そうだったんですか!」
「ならちょうどよかったね! お姉ちゃん」
「ちょうどいい? どういうことや?」
美月と蛍は顔を合わせ、息を合わせたかのように笑顔を見せた。
「実は実は! これ!」
蛍はスマホを起動させ、ラピスに画面を見せた。
画面の中には、優勝トロフィーを持った蛍と美月、そして後ろには「Break Dance Contest in Japan」と書かれていた
「この間行われたブレイクダンスの大会で優勝したんです」
「凄いでしょ? 凄いでしょ?」
「ほんま凄いわ! ウチ、嬉しいで!」
美月と蛍は大喜びでラピスに報告をした。
ラピスは、自分の事のようにそれを称えた。
「画面……回転……できる……回転……してみて」
「回転? ……おお!」
碧がガラケーの画面を回転させると……画面が明るくなり、裏側に描かれたマークと同じものが表示された。
「これで……発信ボタン……押せば……すぐに……私たちに……繋がる……ダンジョン……出たら……教えて」
「なるほど! かっこいい!!」
「私たち、これでみんなの役に立つね!」
「うん! 僕、絶対教えるよ!!」
「だ、ダンジョン? あの高い塔? こ、こわいよぉ……」
1人だけ怖がる慧に対し、リンが再び目線を合わせ、話し掛けた。
「バリ大丈夫! 連絡が来たら私たちがすぐに飛んでくるから!」
「そ、そうですか、じゃあ……安心ですね」
「うん! ミドミドの事、絶対に守ってあげるから!」
「わ、私の事!? そ、そんな、私の事なんて……」
慧はリンの言葉に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にして首を横に振った。
「なんや、さっきからこの子、やっぱりとっても恥ずかしがり屋さんなんやな」
「ほんと! バリかわいい!」
ラピスとリンは、まるで小動物を宥めるかのように、慧の体を摩った。
店内が和気藹々とする中、いかいやの扉が開き、お客が入店した。
「あら、いらっしゃい」
琥珀が入店を歓迎し、店内はそのお客に注目した。
派手な服を着た、女性2人、片方は帽子をかぶり、もう片方は男性のような見た目であった。
「こんにちはー!!」
「こんにちは……ラピスさん! お久しぶりです!」
「蛍はんに美月はん!?」
ラピスは入店してきた2人を出迎え、再会を分かち合うように握手をした。
「よう来たなぁ2人とも、ちょうど営業再開の日やで」
「そうだったんですか!」
「ならちょうどよかったね! お姉ちゃん」
「ちょうどいい? どういうことや?」
美月と蛍は顔を合わせ、息を合わせたかのように笑顔を見せた。
「実は実は! これ!」
蛍はスマホを起動させ、ラピスに画面を見せた。
画面の中には、優勝トロフィーを持った蛍と美月、そして後ろには「Break Dance Contest in Japan」と書かれていた
「この間行われたブレイクダンスの大会で優勝したんです」
「凄いでしょ? 凄いでしょ?」
「ほんま凄いわ! ウチ、嬉しいで!」
美月と蛍は大喜びでラピスに報告をした。
ラピスは、自分の事のようにそれを称えた。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる