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第10章 営・業・再・開
第254話 占い好きの自己紹介
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「ほら、ミドミド! みんなに向かって挨拶してみて!」
「え、えええええええ、えっと……や、八木山慧でしゅ!! よ、よよよよよよ、よろしくお願いしましゅ!!」
「ふふふ、よろしくね、慧ちゃん、私は琥珀、この駄菓子屋の店主だよ」
琥珀は笑顔で慧を迎え入れた。
「おいおい、いちいちボソボソと何言ってんだ?」
「よく……聞こえない……」
「ひ、ひぃ!? ち、ちっちゃいおじさん!? それと、ま、ままままままま、まさか、きゅ、吸血鬼!?」
「ちっちゃいおじさんじゃねぇよ! ワシはゴルドってんだ」
「うん……私……吸血鬼……キセノン……よろしく……」
ゴルドとキセノンは自己紹介をするも、慧はリンの後ろに隠れてしまった。
リンは慧と目を合わせ、頭を撫でた。
「ま、また占いが当たった……駄菓子屋で……知らない人と3人も会う……怖いよぉ……」
「大丈夫大丈夫、別にバリ怖い人じゃないから」
「そ、そそそそそそそそ、そうですか!? だ、だだだだだだだ、だって、か、かかかかかかか、片方の人、きゅ、吸血鬼……ですよね?」
慧は、自身の血を吸われる恐怖心から、キセノンから遠ざかろうとしていた。
慧の言葉を聞いた碧は、慰めるように肩を撫でた。
「大丈夫、ノン姉ちゃんは怖い人じゃないよ!」
「そうそう! アオアオの言う通り! 別に血は吸わないよ、だからほら」
碧とリンに背中を押され、慧はキセノンに近づいた。
キセノンは、怯える慧に向かって、笑顔で手を差しのべた。
「よろしく……慧ちゃん……」
「よ、よよよよよよよよ、よろしくお願いします!!」
「うん……」
慧は恐怖心を感じつつも、キセノンの手をガッチリと掴み、悪手をした。
「ほらね? 怖い人じゃないでしょ? みどちゃん、ノン姉ちゃんは優しいし、それにとっても強いんだよ!」
「褒められると……照れる」
キセノンは碧の言葉に恥ずかしさを覚え、顔を赤くした。
「う、うん……碧ちゃんの言う通り、怖い人じゃない……手はちょっと冷たいけど……」
「私……冷たい?」
「い、いいいいいいい、いや! これは侮辱したわけじゃなくて! え、えーっと……申し訳ございません!!」
「なんで……謝るの? 別に……人間と……体温……違う……当たり前」
慧は何度も頭を下げ謝罪をするも、キセノンはその姿に困惑してしまった。
「え、えええええええ、えっと……や、八木山慧でしゅ!! よ、よよよよよよ、よろしくお願いしましゅ!!」
「ふふふ、よろしくね、慧ちゃん、私は琥珀、この駄菓子屋の店主だよ」
琥珀は笑顔で慧を迎え入れた。
「おいおい、いちいちボソボソと何言ってんだ?」
「よく……聞こえない……」
「ひ、ひぃ!? ち、ちっちゃいおじさん!? それと、ま、ままままままま、まさか、きゅ、吸血鬼!?」
「ちっちゃいおじさんじゃねぇよ! ワシはゴルドってんだ」
「うん……私……吸血鬼……キセノン……よろしく……」
ゴルドとキセノンは自己紹介をするも、慧はリンの後ろに隠れてしまった。
リンは慧と目を合わせ、頭を撫でた。
「ま、また占いが当たった……駄菓子屋で……知らない人と3人も会う……怖いよぉ……」
「大丈夫大丈夫、別にバリ怖い人じゃないから」
「そ、そそそそそそそそ、そうですか!? だ、だだだだだだだ、だって、か、かかかかかかか、片方の人、きゅ、吸血鬼……ですよね?」
慧は、自身の血を吸われる恐怖心から、キセノンから遠ざかろうとしていた。
慧の言葉を聞いた碧は、慰めるように肩を撫でた。
「大丈夫、ノン姉ちゃんは怖い人じゃないよ!」
「そうそう! アオアオの言う通り! 別に血は吸わないよ、だからほら」
碧とリンに背中を押され、慧はキセノンに近づいた。
キセノンは、怯える慧に向かって、笑顔で手を差しのべた。
「よろしく……慧ちゃん……」
「よ、よよよよよよよよ、よろしくお願いします!!」
「うん……」
慧は恐怖心を感じつつも、キセノンの手をガッチリと掴み、悪手をした。
「ほらね? 怖い人じゃないでしょ? みどちゃん、ノン姉ちゃんは優しいし、それにとっても強いんだよ!」
「褒められると……照れる」
キセノンは碧の言葉に恥ずかしさを覚え、顔を赤くした。
「う、うん……碧ちゃんの言う通り、怖い人じゃない……手はちょっと冷たいけど……」
「私……冷たい?」
「い、いいいいいいい、いや! これは侮辱したわけじゃなくて! え、えーっと……申し訳ございません!!」
「なんで……謝るの? 別に……人間と……体温……違う……当たり前」
慧は何度も頭を下げ謝罪をするも、キセノンはその姿に困惑してしまった。
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