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第10章 営・業・再・開
第253話 常連客来店
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「みんな帰り道気を付けてね」
「それじゃあ、みんなバイバーイ!」
「気を付けて帰りや!」
「自動車に轢かれないようにな!」
「みんな……じゃあね」
5人は帰路へ向かう子どもたちを見届けた。
「みんなバリ楽しそうだったね!」
「リンちゃんたちのおかげだよ」
「そうかなぁ?」
4人は、子どもたちの会話を楽しみ、かなりの時間が経っていた。
子どもたちが帰った後、扉から3つの影が出てきたのを気づいた。
「こんにちはー!」
「ノン姉ちゃん! 来たよ!」
「こんにちは、おじちゃん!」
扉が開き、翡翠、碧、銀次の3人が入店した。
翡翠と碧は銀次を支えていた。
「よう銀次、ここまで大変だったろ?」
「ううん! 2人が支えてくれてたし、足もだいぶ良くなったんだ! 見てて!」
翡翠と碧が銀次から離れると、銀次はその場で回り、足の回復ぶりを披露した。
「銀次くん、ここまで回復したんだよ!」
「銀ちゃんすごいよね!?」
翡翠と碧は、まるで自分の事のように銀次を称えた。
「すげぇじゃねぇか銀次」
「おじちゃんのおかげだよ! おじちゃんの言葉でここまでできたんだ」
「フッ、そうかよ!」
ゴルドは照れ臭くなったのか、顔を明後日の方向へと背けた。
「ねぇノン姉ちゃん聞いて! アタシね! この間の大会で優勝したんだよ!」
「すごいね……碧ちゃん」
「でさでさ! 今度もっと大きな大会あるんだ! 今度違う技の練習したいんだ! 練習に付き合ってくれる?」
「うん……いいよ」
「じゃあ約束!」
キセノンと碧は、小指を重ね、約束の証を記した。
「ねえおばさん、るり姉は? 紙芝居聞きたーい」
「あぁごめんね翡翠ちゃん、瑠璃ちゃん今、世界を冒険中なんだ」
「そうなんだ……残念だなぁ……」
翡翠は瑠璃に会う事ができず、落ち込んでしまった。
残念がる翡翠だったが、ここであることを思い出した。
「あれ? みどりちゃんは?」
「みどりちゃん? 翡翠ちゃん、誰だいその子」
「私たちの友達! ……銀次くん、どこに行ったか分かる?」
「あいつ、照れ臭くなってんじゃない? おーい! 慧!」
銀次が入り口に向かって叫ぶと……一つの影が、ゆっくりと近づき……そのまま、入り口の扉がゆっくりと開いた。
そして……リュックを背負った少女……慧が姿を現した。
「こ、ここここここここ、こんにちは……」
「あ、ミドミド! いらっしゃい!!」
リンは慧の姿を見ると、すぐさま入口へと駆けこんだ。
翠は、その姿を見て……怯えてしまった。
「ひ、ひぃ!? り、りりりりりりり、リンさん!?」
「会いたかったよー、ミドミド! また占いについて教えて!」
「え、ちょちょちょちょちょ……」
リンは再会を喜ぶように、慧を抱きしめた。
「それじゃあ、みんなバイバーイ!」
「気を付けて帰りや!」
「自動車に轢かれないようにな!」
「みんな……じゃあね」
5人は帰路へ向かう子どもたちを見届けた。
「みんなバリ楽しそうだったね!」
「リンちゃんたちのおかげだよ」
「そうかなぁ?」
4人は、子どもたちの会話を楽しみ、かなりの時間が経っていた。
子どもたちが帰った後、扉から3つの影が出てきたのを気づいた。
「こんにちはー!」
「ノン姉ちゃん! 来たよ!」
「こんにちは、おじちゃん!」
扉が開き、翡翠、碧、銀次の3人が入店した。
翡翠と碧は銀次を支えていた。
「よう銀次、ここまで大変だったろ?」
「ううん! 2人が支えてくれてたし、足もだいぶ良くなったんだ! 見てて!」
翡翠と碧が銀次から離れると、銀次はその場で回り、足の回復ぶりを披露した。
「銀次くん、ここまで回復したんだよ!」
「銀ちゃんすごいよね!?」
翡翠と碧は、まるで自分の事のように銀次を称えた。
「すげぇじゃねぇか銀次」
「おじちゃんのおかげだよ! おじちゃんの言葉でここまでできたんだ」
「フッ、そうかよ!」
ゴルドは照れ臭くなったのか、顔を明後日の方向へと背けた。
「ねぇノン姉ちゃん聞いて! アタシね! この間の大会で優勝したんだよ!」
「すごいね……碧ちゃん」
「でさでさ! 今度もっと大きな大会あるんだ! 今度違う技の練習したいんだ! 練習に付き合ってくれる?」
「うん……いいよ」
「じゃあ約束!」
キセノンと碧は、小指を重ね、約束の証を記した。
「ねえおばさん、るり姉は? 紙芝居聞きたーい」
「あぁごめんね翡翠ちゃん、瑠璃ちゃん今、世界を冒険中なんだ」
「そうなんだ……残念だなぁ……」
翡翠は瑠璃に会う事ができず、落ち込んでしまった。
残念がる翡翠だったが、ここであることを思い出した。
「あれ? みどりちゃんは?」
「みどりちゃん? 翡翠ちゃん、誰だいその子」
「私たちの友達! ……銀次くん、どこに行ったか分かる?」
「あいつ、照れ臭くなってんじゃない? おーい! 慧!」
銀次が入り口に向かって叫ぶと……一つの影が、ゆっくりと近づき……そのまま、入り口の扉がゆっくりと開いた。
そして……リュックを背負った少女……慧が姿を現した。
「こ、ここここここここ、こんにちは……」
「あ、ミドミド! いらっしゃい!!」
リンは慧の姿を見ると、すぐさま入口へと駆けこんだ。
翠は、その姿を見て……怯えてしまった。
「ひ、ひぃ!? り、りりりりりりり、リンさん!?」
「会いたかったよー、ミドミド! また占いについて教えて!」
「え、ちょちょちょちょちょ……」
リンは再会を喜ぶように、慧を抱きしめた。
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