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第9章 サンルートの王、参上!
第232話 海底の魔石
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「みんな! あれ!」
最奥の魔石を探していたその時、リンが前方を指差した。
前方にはキラーシャークの大群がこれでもかと言うぐらい大量にいた。
「ふむぅ、文字通り雑魚が群れを形成しているな、こんな奴ら、我々だけで容易い! 行くぞ皆の衆!」
ダイヤさんは気合十分、私たちを尻目に駆けだした。
私たちもダイヤさんの後に続き、突撃を開始した。
向こうも私たちを察知し、集団で襲い掛かってきた。
「さぁ、かかってこい! 余たちが相手だ!! 『シャイニングブレード』!!」
ダイヤさんが先陣を切り、彼女は大声で呪文を唱えた。
呪文を唱えると、彼女の杖から光の刃が現れ、キラーシャークを切り刻んでいった。
私も負けじと刀を構え、ダイヤさんと同じようにキラーシャークを切り刻んでいく。
「やるな! 瑠璃殿! 素晴らしいぞ!」
「ダイヤさんも!」
ダイヤさんはサンルート1番の魔法使いらしいが、体術も優れている、端から見ても素人とは思えないくらいだ。
「ラピスちゃん……私を……投げて!」
「はいよ!」
切り刻んでいると、向こうの方でキセノンとラピスの掛け合いが聞こえた……一体何を言っているの!? 私を投げて!?
ていうかさっきは私をぶん投げてたけど今度は自分が投げられるの!? ……自分が投げられるって表現、こんな状況でしか使えないな。
「ほな行くで! 歯食いしばれや!!」
「……うん!」
横目で2人を見てみると、ラピスが扇子を地面に置き、キセノンを振り回していた……そして、ハンマー投げのようにキセノンを群れの中へと投げ込んだ!?
キセノンはそのまま空中で一回転をし、己の足をキラーシャークどもにお見舞いし、群れは散り散りとなっていった。
キセノンは逃がすまいとキラーシャークの一体を掴み、先程のラピスのように振り回し、殲滅していった。
す、すごい……ちょっと引いちゃった。
「ゴル爺、踏み台になって!」
「またかよ! ったくしょうがねぇなぁ!」
また違うところに目をやると、ゴルドが馬飛び体勢になり、リンがそれを踏み台にし、ボウガンを四方八方に撃ち放ち、奴らを殲滅していった。
私も負けていられない、闘争心を燃やし、私はダイヤさんと共に奴らを切り刻んでいった。
「……みんな! 海の底……魔石……ある!」
遠くの方……海岸に近いところで、キセノンが声を上げた。
よし、さっさと潰そう!
私は巨大化アプリを起動し、カードを翳した。
『アレはなんじゃ? 鎧武者! ヒューマンウォーリアー!』
私は大きくなり、みんなを踏みつぶさないように助走をつけ、海岸へと飛び込んだ。
海の中に入ると、地上とは比べ物にならないくらいのキラーシャークの群れが光る魔石を守ろうと周辺を泳ぎ回っていた。
私は虫を追い払うように刀を振り回し、奴らを掻き分け、魔石へと向かって行く。
あと少し……あと少しで……。
私は一心不乱に潜り続け……水の中で刀を振った。
刀が魔石に命中し……魔石は粉々になり、水中で輝きを見せた。
キラーシャークたちはそんな中、散り散りになり……水の中で煙となり、姿を消していった。
終わった……これで元に戻る……あれ……なんか……周りが……暗く……。
最奥の魔石を探していたその時、リンが前方を指差した。
前方にはキラーシャークの大群がこれでもかと言うぐらい大量にいた。
「ふむぅ、文字通り雑魚が群れを形成しているな、こんな奴ら、我々だけで容易い! 行くぞ皆の衆!」
ダイヤさんは気合十分、私たちを尻目に駆けだした。
私たちもダイヤさんの後に続き、突撃を開始した。
向こうも私たちを察知し、集団で襲い掛かってきた。
「さぁ、かかってこい! 余たちが相手だ!! 『シャイニングブレード』!!」
ダイヤさんが先陣を切り、彼女は大声で呪文を唱えた。
呪文を唱えると、彼女の杖から光の刃が現れ、キラーシャークを切り刻んでいった。
私も負けじと刀を構え、ダイヤさんと同じようにキラーシャークを切り刻んでいく。
「やるな! 瑠璃殿! 素晴らしいぞ!」
「ダイヤさんも!」
ダイヤさんはサンルート1番の魔法使いらしいが、体術も優れている、端から見ても素人とは思えないくらいだ。
「ラピスちゃん……私を……投げて!」
「はいよ!」
切り刻んでいると、向こうの方でキセノンとラピスの掛け合いが聞こえた……一体何を言っているの!? 私を投げて!?
ていうかさっきは私をぶん投げてたけど今度は自分が投げられるの!? ……自分が投げられるって表現、こんな状況でしか使えないな。
「ほな行くで! 歯食いしばれや!!」
「……うん!」
横目で2人を見てみると、ラピスが扇子を地面に置き、キセノンを振り回していた……そして、ハンマー投げのようにキセノンを群れの中へと投げ込んだ!?
キセノンはそのまま空中で一回転をし、己の足をキラーシャークどもにお見舞いし、群れは散り散りとなっていった。
キセノンは逃がすまいとキラーシャークの一体を掴み、先程のラピスのように振り回し、殲滅していった。
す、すごい……ちょっと引いちゃった。
「ゴル爺、踏み台になって!」
「またかよ! ったくしょうがねぇなぁ!」
また違うところに目をやると、ゴルドが馬飛び体勢になり、リンがそれを踏み台にし、ボウガンを四方八方に撃ち放ち、奴らを殲滅していった。
私も負けていられない、闘争心を燃やし、私はダイヤさんと共に奴らを切り刻んでいった。
「……みんな! 海の底……魔石……ある!」
遠くの方……海岸に近いところで、キセノンが声を上げた。
よし、さっさと潰そう!
私は巨大化アプリを起動し、カードを翳した。
『アレはなんじゃ? 鎧武者! ヒューマンウォーリアー!』
私は大きくなり、みんなを踏みつぶさないように助走をつけ、海岸へと飛び込んだ。
海の中に入ると、地上とは比べ物にならないくらいのキラーシャークの群れが光る魔石を守ろうと周辺を泳ぎ回っていた。
私は虫を追い払うように刀を振り回し、奴らを掻き分け、魔石へと向かって行く。
あと少し……あと少しで……。
私は一心不乱に潜り続け……水の中で刀を振った。
刀が魔石に命中し……魔石は粉々になり、水中で輝きを見せた。
キラーシャークたちはそんな中、散り散りになり……水の中で煙となり、姿を消していった。
終わった……これで元に戻る……あれ……なんか……周りが……暗く……。
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