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第9章 サンルートの王、参上!
第230話 巨大な鮫との戦い
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「よし! それじゃあ迎え撃つよ!」
『うん!』
『準備は万端やで!』
「ダイヤさん、キセノン、ゴルドは離れてて!」
私が指示を出すと、キセノンとゴルドはダイヤさんを誘導し、その場から離れた。
ダイヤさんは状況が呑み込めないのか、少々困惑した様子だったが……。
……合体して間もなくして、キセノンが言っていたダンジョンボスが、水しぶき意を上げて姿を現した。
巨大なキラーシャーク……なのだが、普通の奴よりも姿が少し不気味だった。
眼は充血しているかのように赤く、まるで獲物を追い求める猛獣のようだった。
肌は傷だらけで、全身刃物なのは共通だが、数多の獲物を狩ったかのようにどれも鋭かった。
「あれ……攻撃受けたらひとたまりも無いかも……」
『……ていう事はつまり、攻撃を受けなければいいんだよね! まかせて!』
リンに体の主導権が移り、そのままボウガンを奴目掛けて放った。
奴はボウガン攻撃に圧倒され怯んでいる様子だった。
『よっしゃ、怯んでいる隙にこっちも行くで!』
今度はラピスに主導権が移り、ボウガンをその場において、扇子で近接攻撃を開始した。
奴は完全に圧倒されていて、攻撃する隙を与えないようにラピスは扇子で切り刻んでいった。
『っと、海の中に入られたら不利やな、ちょおこっちこいや!』
ラピスは回し蹴りをし、奴を地上へと吹っ飛ばした。
砂煙が上がり、奴は地面に打ち付けられた魚のように倒れた。
『今や! 瑠璃はん!』
「うん!」
私は刀を装備し、奴に向かって振り下ろした。
奴は呻き声を上げ……次第に黒い煙となっていった。
「……よし!」
『やったね! ルリルリ!』
『なぁなぁ! ウチも頑張ったやろ?』
「うん、ラピスが地上に叩きつけてくれなかったらヤバかったよ」
『せやろ?』
『ほんと、ラピラピバリ凄い!』
「リンも射撃のセンスがやっぱり凄いよ」
『ほんと? やったぁ!』
私たちは体の主導権を譲り合いながら、お互いを褒め称えた。
「なんだかよくわからなかったが、凄かったぞ諸君!! ほれぼれとしてしまった!!」
『ダイダイ! ありがとう!!』
物陰に隠れていたダイヤさんがひょっこりと顔を見せ、大声で私たちを称えた。
嬉しいな、一国の王様に褒められるというのは。
『ほな、そろそろ戻って最奥目指しましょ』
「そうだね、戻ろうか」
私たちはダイヤさん達と一度合流するため、元の大きさに戻った。
『うん!』
『準備は万端やで!』
「ダイヤさん、キセノン、ゴルドは離れてて!」
私が指示を出すと、キセノンとゴルドはダイヤさんを誘導し、その場から離れた。
ダイヤさんは状況が呑み込めないのか、少々困惑した様子だったが……。
……合体して間もなくして、キセノンが言っていたダンジョンボスが、水しぶき意を上げて姿を現した。
巨大なキラーシャーク……なのだが、普通の奴よりも姿が少し不気味だった。
眼は充血しているかのように赤く、まるで獲物を追い求める猛獣のようだった。
肌は傷だらけで、全身刃物なのは共通だが、数多の獲物を狩ったかのようにどれも鋭かった。
「あれ……攻撃受けたらひとたまりも無いかも……」
『……ていう事はつまり、攻撃を受けなければいいんだよね! まかせて!』
リンに体の主導権が移り、そのままボウガンを奴目掛けて放った。
奴はボウガン攻撃に圧倒され怯んでいる様子だった。
『よっしゃ、怯んでいる隙にこっちも行くで!』
今度はラピスに主導権が移り、ボウガンをその場において、扇子で近接攻撃を開始した。
奴は完全に圧倒されていて、攻撃する隙を与えないようにラピスは扇子で切り刻んでいった。
『っと、海の中に入られたら不利やな、ちょおこっちこいや!』
ラピスは回し蹴りをし、奴を地上へと吹っ飛ばした。
砂煙が上がり、奴は地面に打ち付けられた魚のように倒れた。
『今や! 瑠璃はん!』
「うん!」
私は刀を装備し、奴に向かって振り下ろした。
奴は呻き声を上げ……次第に黒い煙となっていった。
「……よし!」
『やったね! ルリルリ!』
『なぁなぁ! ウチも頑張ったやろ?』
「うん、ラピスが地上に叩きつけてくれなかったらヤバかったよ」
『せやろ?』
『ほんと、ラピラピバリ凄い!』
「リンも射撃のセンスがやっぱり凄いよ」
『ほんと? やったぁ!』
私たちは体の主導権を譲り合いながら、お互いを褒め称えた。
「なんだかよくわからなかったが、凄かったぞ諸君!! ほれぼれとしてしまった!!」
『ダイダイ! ありがとう!!』
物陰に隠れていたダイヤさんがひょっこりと顔を見せ、大声で私たちを称えた。
嬉しいな、一国の王様に褒められるというのは。
『ほな、そろそろ戻って最奥目指しましょ』
「そうだね、戻ろうか」
私たちはダイヤさん達と一度合流するため、元の大きさに戻った。
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