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第9章 サンルートの王、参上!
第229話 巨大な鮫
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「さて、ダンジョンボスと最奥の魔石はどこにあるのやら……」
「多分もうすぐやと思いますよ、ダイヤはん」
ある程度進んでいった私たち、ダイヤさんの援護もあって、割とスムーズに進んでいる。
彼女は遠距離攻撃だけではなく、近接攻撃も得意なようだった。
例えば、ピンチになった私に対し、筋力強化魔法でキラーシャークの刃を「素手で」防いだ後、そのまま蹴りをお見舞いしたり、キセノンを援護するためにヤシの木を「引っこ抜いて」ぶん回したりなど、なかなかワイルドな戦法が目立った。
「……あれ? キセノン、どうしたの?」
ダンジョンボスを探そうと海岸を探索していたのだが、キセノンが、海の底を見つめるように下を向いていた。
「……来てる」
「な、何が?」
「……ダンジョンボス」
「えぇ!?」
なんと、キセノンの目には、ダンジョンボスが見ているようだ。
「ど、どこに!?」
「……海の……奥深く……この感じ……間違いない」
なるほど、キセノンって確かに視力が良いし、海の底も鮮明に見えるのだろうか?
「ノンノン! あとどれくらいでくる!?」
「……10分くらい……いや……5分かな」
「よし! それじゃあ迎え撃つ準備をしよう! ルリルリ!」
「う、うん!」
私は合体するカードを取り出し、アプリを起動させた。
「お、おい! 諸君、一体何をする気だね!?」
「今から……大きくなって、合体します」
「な、何を言っている!?」
確かに、何も知らない状態で聞くとそういう反応にもなる、でもいざ言葉で表現しろと言われても、これ以上の子とは思いつかないのだ。
私はダイヤさんの言葉を尻目に、カードを翳した。
『巨大合体! イセカイジン ビューティフル! ジャッジメントタイム!』
今回翳したカードは、リンとラピスと一緒に合体するイセカイジン ビューティフルだ。
ずっとマッシヴで戦ってたし、久々にね。
カードを翳すと、私は巨大な鎧武者に変身し、そこに蜂になったリン、蝶になったラピスが向かって来て、文字通り合体した。
背中に蜂の羽が付き、私の片手にボウガンが装備され、もう片方の手には扇子が装備される……なんか、この感じ、懐かしい。
「……瑠璃ちゃん! ……決め台詞!」
合体が完了すると、下の方からキセノンが指示を出してきた。
き、決め台詞? あ、あぁ……あれね。
「完成! イセカイジン ビューティフル!」
私は舞うような動きをして、そんなことを言った。
こ、これでいいんだよね?
「おぉ……凄い……かっこいい!」
キセノンは大喜びで歓声を上げた。
「多分もうすぐやと思いますよ、ダイヤはん」
ある程度進んでいった私たち、ダイヤさんの援護もあって、割とスムーズに進んでいる。
彼女は遠距離攻撃だけではなく、近接攻撃も得意なようだった。
例えば、ピンチになった私に対し、筋力強化魔法でキラーシャークの刃を「素手で」防いだ後、そのまま蹴りをお見舞いしたり、キセノンを援護するためにヤシの木を「引っこ抜いて」ぶん回したりなど、なかなかワイルドな戦法が目立った。
「……あれ? キセノン、どうしたの?」
ダンジョンボスを探そうと海岸を探索していたのだが、キセノンが、海の底を見つめるように下を向いていた。
「……来てる」
「な、何が?」
「……ダンジョンボス」
「えぇ!?」
なんと、キセノンの目には、ダンジョンボスが見ているようだ。
「ど、どこに!?」
「……海の……奥深く……この感じ……間違いない」
なるほど、キセノンって確かに視力が良いし、海の底も鮮明に見えるのだろうか?
「ノンノン! あとどれくらいでくる!?」
「……10分くらい……いや……5分かな」
「よし! それじゃあ迎え撃つ準備をしよう! ルリルリ!」
「う、うん!」
私は合体するカードを取り出し、アプリを起動させた。
「お、おい! 諸君、一体何をする気だね!?」
「今から……大きくなって、合体します」
「な、何を言っている!?」
確かに、何も知らない状態で聞くとそういう反応にもなる、でもいざ言葉で表現しろと言われても、これ以上の子とは思いつかないのだ。
私はダイヤさんの言葉を尻目に、カードを翳した。
『巨大合体! イセカイジン ビューティフル! ジャッジメントタイム!』
今回翳したカードは、リンとラピスと一緒に合体するイセカイジン ビューティフルだ。
ずっとマッシヴで戦ってたし、久々にね。
カードを翳すと、私は巨大な鎧武者に変身し、そこに蜂になったリン、蝶になったラピスが向かって来て、文字通り合体した。
背中に蜂の羽が付き、私の片手にボウガンが装備され、もう片方の手には扇子が装備される……なんか、この感じ、懐かしい。
「……瑠璃ちゃん! ……決め台詞!」
合体が完了すると、下の方からキセノンが指示を出してきた。
き、決め台詞? あ、あぁ……あれね。
「完成! イセカイジン ビューティフル!」
私は舞うような動きをして、そんなことを言った。
こ、これでいいんだよね?
「おぉ……凄い……かっこいい!」
キセノンは大喜びで歓声を上げた。
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