276 / 424
第9章 サンルートの王、参上!
第227話 陛下の声
しおりを挟む
「しかし、君たちも凄いな! 日本の民の為にこうしてダンジョン探索をしている! それに、瑠璃殿に至っては我らが同胞とパーティを組んで頑張っている! 元サンルート人として誇り高い……本当に」
ダイヤさんは私たちを褒め称えるが……やはり、他のサンルート人が犯罪行為をしていることに心を痛ませているようだった。
「……今、盗みを働いているとされている同胞、何もせずに寝そべっている同胞……皆、同じような存在だとよいのだがな……」
「確かに、バリなんとかしたいよね、どうにかできないかなぁ……」
「どうにもならんやろ、擁護するつもりあらへんけど、あの輩が生きていく手段って言うのはそれくらいしかないで」
「で、でもよ……本当にそれしか方法は無いのか?」
うーん……何か方法か……パッと思いつかないな。
ダイヤさんの言葉に皆頭を悩ませた、勿論私も。
……すると、1人が手を上げた……キセノンだ。
「ねぇ……思ったんだけど……日本に……いる……サンルート人……ダイヤちゃんの……言葉……聞けば……目が……覚めるかも」
「確かに名案だが、1人ずつ声を掛けて行ったら時間が掛かってしまうぞ? 何か手っ取り早い方法はない物だろうか、余の言葉が広く伝わる方法……」
「方法……あるよ……」
「ほう、それはなんだ?」
確かに、どんな方法でやるっていうんだろう?
皆が気になる中、キセノンは口開いた。
「……インターネットで……配信する」
「インターネット……なるほど!」
確かに、それは名案かもしれない……けど、ちょっと待って。
「でもさ、キセノン。サンルートの人ってスマホもパソコンも持ってなくない?」
「大丈夫……方法……考えてある……」
「そ、そう?」
どんな方法を使うんだ? 思いつかない……。
「キセノン殿、瑠璃殿……さっきから何を話しているのだ?」
「インターネットって、ルリルリが持ってるスマホ? ってやつのことだよね?」
「確かにそれやったら名案かもしれへんな」
「うーん、理解はできるが……」
私たちが困惑する中、キセノンが説明を始めた。
「ダイヤちゃんは……サンルートの……王……姿……現わせば……報道各社……反応……するかも」
「そう簡単に反応する?」
「うん……ただ配信するなら……そうかも……でも……『ドローン』……使えば……行ける」
「ドローン?」
「うん……地下室の……素材で……複製……できる……モニターとか……取り付ける」
「モニターを取り付けたドローンを使うのね、地下室の物だけで作れるかな?」
「足りなかったら……どこかで……拾う」
「む、無理しないでね?」
キセノンの考えは大体分かる。
ネットで配信して、その映像をモニター付きのドローンを使って色んなところに飛ばすという事なのだろう。
そうすれば、街中にいるサンルート人の耳にも届く……ということだろう。
ダイヤさんは私たちを褒め称えるが……やはり、他のサンルート人が犯罪行為をしていることに心を痛ませているようだった。
「……今、盗みを働いているとされている同胞、何もせずに寝そべっている同胞……皆、同じような存在だとよいのだがな……」
「確かに、バリなんとかしたいよね、どうにかできないかなぁ……」
「どうにもならんやろ、擁護するつもりあらへんけど、あの輩が生きていく手段って言うのはそれくらいしかないで」
「で、でもよ……本当にそれしか方法は無いのか?」
うーん……何か方法か……パッと思いつかないな。
ダイヤさんの言葉に皆頭を悩ませた、勿論私も。
……すると、1人が手を上げた……キセノンだ。
「ねぇ……思ったんだけど……日本に……いる……サンルート人……ダイヤちゃんの……言葉……聞けば……目が……覚めるかも」
「確かに名案だが、1人ずつ声を掛けて行ったら時間が掛かってしまうぞ? 何か手っ取り早い方法はない物だろうか、余の言葉が広く伝わる方法……」
「方法……あるよ……」
「ほう、それはなんだ?」
確かに、どんな方法でやるっていうんだろう?
皆が気になる中、キセノンは口開いた。
「……インターネットで……配信する」
「インターネット……なるほど!」
確かに、それは名案かもしれない……けど、ちょっと待って。
「でもさ、キセノン。サンルートの人ってスマホもパソコンも持ってなくない?」
「大丈夫……方法……考えてある……」
「そ、そう?」
どんな方法を使うんだ? 思いつかない……。
「キセノン殿、瑠璃殿……さっきから何を話しているのだ?」
「インターネットって、ルリルリが持ってるスマホ? ってやつのことだよね?」
「確かにそれやったら名案かもしれへんな」
「うーん、理解はできるが……」
私たちが困惑する中、キセノンが説明を始めた。
「ダイヤちゃんは……サンルートの……王……姿……現わせば……報道各社……反応……するかも」
「そう簡単に反応する?」
「うん……ただ配信するなら……そうかも……でも……『ドローン』……使えば……行ける」
「ドローン?」
「うん……地下室の……素材で……複製……できる……モニターとか……取り付ける」
「モニターを取り付けたドローンを使うのね、地下室の物だけで作れるかな?」
「足りなかったら……どこかで……拾う」
「む、無理しないでね?」
キセノンの考えは大体分かる。
ネットで配信して、その映像をモニター付きのドローンを使って色んなところに飛ばすという事なのだろう。
そうすれば、街中にいるサンルート人の耳にも届く……ということだろう。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる