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第9章 サンルートの王、参上!
第226話 無礼
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「そう堅くならんでよい、立ちたまえ」
ダイヤさんは3人の前で屈み、腰を上げるよう言うも、3人は立ち上がることはなく、頭を下に向けたまま制止していた。
「そ、そんな……」
「そない無礼な真似できませんわ……」
「陛下……」
「もう余は陛下でも何でもない、サンルートは無くなったのだ」
「無くなったなんてそんな!!」
「そんなわけないです! 無くなったわけでは……」
「うん……無くなって……ないです」
「……ともかく、頭を上げたまえ!」
4人は攻防戦を繰り広げていた……そんな中。
「あ、ルリルリ!」
「リン!」
リンが手を振ってこちらに走りこんできた。
「あ、ゴル爺にラピラピにノンノン! ダンジョンに来てたんだね!」
「来てたんだね、じゃねぇよ!!」
「陛下の前やで!」
「リンちゃん……無礼」
3人はリンに対して注意を促すが……当の崇拝対象はと言うと。
「無礼なのは君たちだ! 早く立ちたまえ! みっともない!」
思いきり手を叩き、崇拝行動を辞めさせた。
「は、はいぃ!!」
「た、立ちます!」
「……今……立ちました」
ダイヤさんは、3人に対して大きく命令すると、3人はようやっという通りにした。
「さっきも言ったが、もうサンルートは無くなったのだ! 余はもうただのダイヤ……皆と同じ、この世界へやって来てしまった民の一人だ」
「そんなこと言われても……」
「確かにそうですけど……」
「うーん……」
まぁ確かに、3人の気持ちはよくわかる、現に私とリンも同じ感じだったし。
「ダイダイの言う通りだよ3人とも! もう私たちは同じ異世界の人! でしょ?」
「ダイダイぃ!?」
「リンはん、陛下に向かってそれは……」
「渾名……つけたの?」
リンの渾名呼びに3人は驚愕の声を上げる……まぁ私も「流石にそれは大丈夫?」って思ったけどさ。
「渾名については余が承認した、君たちも余の事は言いやすい呼び方で良い」
「え、えぇ……で、ですが、流石にちょっと……」
「そ、そうですよ、流石にウチらにそういうのは……」
「構わぬ! 呼べ!」
「「は、はいぃ!?」」
生粋のサンルート人であるゴルドとラピスにとって、ダイヤさんの存在というのはすごく大きく見えるのだろう。
「で、では、『ダイヤさん』で」
「わ、わかりました、『ダイヤはん』」
「よろしく……お願い……します……『ダイヤちゃん』」
「うむ、それでよい」
うーん、なんとか陛下呼びはやめたけど、特にラピスとゴルドはサンルート人だし、昔から敬愛していた人物をいきなり名前呼びってすごく言い辛いよね。
私とか、外国人であるリンやキセノンはあまり躊躇ないように見えるけど。
「そういえば、ダイヤはんは何故こんなところに?」
「あぁ、そういえば君たちにも話さないとね、実は……」
ダイヤさんは、自身が日本に来た時どうしたのか、今どういう立場なのかを3人に話した。
ダイヤさんの話を聞き、3人は驚愕の表情を浮かべた。
「それは、凄いですね! 流石は陛下……じゃない、ダイヤさん!」
「ほんま、素晴らしいですね」
「うん……凄い……」
「別に余はやるべきことをやったまでだ」
ダイヤさんは謙遜しているが……顔は妙にニヤついていた。
褒められて嬉しいのかな?
ダイヤさんは3人の前で屈み、腰を上げるよう言うも、3人は立ち上がることはなく、頭を下に向けたまま制止していた。
「そ、そんな……」
「そない無礼な真似できませんわ……」
「陛下……」
「もう余は陛下でも何でもない、サンルートは無くなったのだ」
「無くなったなんてそんな!!」
「そんなわけないです! 無くなったわけでは……」
「うん……無くなって……ないです」
「……ともかく、頭を上げたまえ!」
4人は攻防戦を繰り広げていた……そんな中。
「あ、ルリルリ!」
「リン!」
リンが手を振ってこちらに走りこんできた。
「あ、ゴル爺にラピラピにノンノン! ダンジョンに来てたんだね!」
「来てたんだね、じゃねぇよ!!」
「陛下の前やで!」
「リンちゃん……無礼」
3人はリンに対して注意を促すが……当の崇拝対象はと言うと。
「無礼なのは君たちだ! 早く立ちたまえ! みっともない!」
思いきり手を叩き、崇拝行動を辞めさせた。
「は、はいぃ!!」
「た、立ちます!」
「……今……立ちました」
ダイヤさんは、3人に対して大きく命令すると、3人はようやっという通りにした。
「さっきも言ったが、もうサンルートは無くなったのだ! 余はもうただのダイヤ……皆と同じ、この世界へやって来てしまった民の一人だ」
「そんなこと言われても……」
「確かにそうですけど……」
「うーん……」
まぁ確かに、3人の気持ちはよくわかる、現に私とリンも同じ感じだったし。
「ダイダイの言う通りだよ3人とも! もう私たちは同じ異世界の人! でしょ?」
「ダイダイぃ!?」
「リンはん、陛下に向かってそれは……」
「渾名……つけたの?」
リンの渾名呼びに3人は驚愕の声を上げる……まぁ私も「流石にそれは大丈夫?」って思ったけどさ。
「渾名については余が承認した、君たちも余の事は言いやすい呼び方で良い」
「え、えぇ……で、ですが、流石にちょっと……」
「そ、そうですよ、流石にウチらにそういうのは……」
「構わぬ! 呼べ!」
「「は、はいぃ!?」」
生粋のサンルート人であるゴルドとラピスにとって、ダイヤさんの存在というのはすごく大きく見えるのだろう。
「で、では、『ダイヤさん』で」
「わ、わかりました、『ダイヤはん』」
「よろしく……お願い……します……『ダイヤちゃん』」
「うむ、それでよい」
うーん、なんとか陛下呼びはやめたけど、特にラピスとゴルドはサンルート人だし、昔から敬愛していた人物をいきなり名前呼びってすごく言い辛いよね。
私とか、外国人であるリンやキセノンはあまり躊躇ないように見えるけど。
「そういえば、ダイヤはんは何故こんなところに?」
「あぁ、そういえば君たちにも話さないとね、実は……」
ダイヤさんは、自身が日本に来た時どうしたのか、今どういう立場なのかを3人に話した。
ダイヤさんの話を聞き、3人は驚愕の表情を浮かべた。
「それは、凄いですね! 流石は陛下……じゃない、ダイヤさん!」
「ほんま、素晴らしいですね」
「うん……凄い……」
「別に余はやるべきことをやったまでだ」
ダイヤさんは謙遜しているが……顔は妙にニヤついていた。
褒められて嬉しいのかな?
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