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第9章 サンルートの王、参上!
第218話 陛下が来た経緯
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……にしても、ダイヤさん、ずっと思っていたんだけど、お客様を守りたいとかずっと言っているよな……まぁ、助けたい気持ちは分かるけど。
……ていうか、あのスーパー……なんでサンルート人が働いていたんだ? なぜサンルートの王であるダイヤさんが店長に?
「あの、ずっと気になっていたんですけど……」
「なんだい? 余に答えられることなら答えてあげよう!」
「じゃあ……」
私は、あのスーパーの事、何故あのスーパーにはサンルート人ばかりが働いているのか、ダイヤさんになにがあったのかを聞いてみた。
「あー……そう言えば話してなかったな、気になるかい?」
「はい」
「そうだなぁ……まずどこから話そうか……少し長くなるけど、いいかい?」
「えぇ、構いませんよ」
ダイヤさんは、この世界に来た時の事、どうやってその立場になったのかを話し始めた。
☆
「余はその時、いつものように王城の書庫に籠って魔法の知識を広げていたんだ、国民のために役に立てるような魔法をね……その時は徹夜して何日目だったかな……2週間はかかったかな?」
「に、2週間……」
こ、この人正気? 2週間も部屋に閉じ籠るなんて……私みたいな生身な人間がそんなことをしたら、2週間を迎える前に死んでると思う……。
「その時だ……君も知っているだろう?」
「大地震……ですか?」
「あぁ……だが、我々の側では、地震の地の字もなかったんだ……気が付いたら、ここ、日本に転移していたんだ!」
……なるほど、サンルート側では、そういう認識なんだね……良い情報かも。
「それで……余を含め、王城にいた者たちは、とある建物の中にいたんだ……余は、机が沢山ある部屋に転移していた……」
「そこは……どこだったんですか?」
「あぁ、そこは……『スーパーマーケット』を運営している会社だったんだ!」
「な、なるほど」
ということは、その縁で店長をやっているってこと? どういう流れで?
「余の下の者はパニックになった……無論、向こうも大地震の後に現れた得体の知れない者たちの困惑し、建物の中はパニック状態になった」
「まぁ、そうなりますよね」
「……そこで、余の出番ってわけさ!」
ダイヤさんは、自分の功績を語る方のような口調で、私の前へと立ち、両腕を広げた。
……ていうか、あのスーパー……なんでサンルート人が働いていたんだ? なぜサンルートの王であるダイヤさんが店長に?
「あの、ずっと気になっていたんですけど……」
「なんだい? 余に答えられることなら答えてあげよう!」
「じゃあ……」
私は、あのスーパーの事、何故あのスーパーにはサンルート人ばかりが働いているのか、ダイヤさんになにがあったのかを聞いてみた。
「あー……そう言えば話してなかったな、気になるかい?」
「はい」
「そうだなぁ……まずどこから話そうか……少し長くなるけど、いいかい?」
「えぇ、構いませんよ」
ダイヤさんは、この世界に来た時の事、どうやってその立場になったのかを話し始めた。
☆
「余はその時、いつものように王城の書庫に籠って魔法の知識を広げていたんだ、国民のために役に立てるような魔法をね……その時は徹夜して何日目だったかな……2週間はかかったかな?」
「に、2週間……」
こ、この人正気? 2週間も部屋に閉じ籠るなんて……私みたいな生身な人間がそんなことをしたら、2週間を迎える前に死んでると思う……。
「その時だ……君も知っているだろう?」
「大地震……ですか?」
「あぁ……だが、我々の側では、地震の地の字もなかったんだ……気が付いたら、ここ、日本に転移していたんだ!」
……なるほど、サンルート側では、そういう認識なんだね……良い情報かも。
「それで……余を含め、王城にいた者たちは、とある建物の中にいたんだ……余は、机が沢山ある部屋に転移していた……」
「そこは……どこだったんですか?」
「あぁ、そこは……『スーパーマーケット』を運営している会社だったんだ!」
「な、なるほど」
ということは、その縁で店長をやっているってこと? どういう流れで?
「余の下の者はパニックになった……無論、向こうも大地震の後に現れた得体の知れない者たちの困惑し、建物の中はパニック状態になった」
「まぁ、そうなりますよね」
「……そこで、余の出番ってわけさ!」
ダイヤさんは、自分の功績を語る方のような口調で、私の前へと立ち、両腕を広げた。
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