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第8章 立ち上がライズ! ドワーフじゃーないと!
第179話 それらしい待機音
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「ねぇ、この調子じゃ、みんなのもこんな感じ?」
「うん……同じように……した……せっかくだから……見せて……あげる」
キセノンはそういうと、腕輪の変身アプリを起動した。
『イッツ転生タイム!』
……キセノンの待機音は私のと違い、どこか中華風に聞こえた。
なるほど、地球で言う台湾出身のキセノンらしいかもね。
キセノンは、待機音をバックに「転生」と呟き、カードを翳した。
『転生! ダンジョン探索は気力だ! ヴァンパイアシーカー!』
謎の音声と共に、キセノンは青き戦士へと変身した。
……うん、この音声も、特撮作品から取ってるな、元ネタがわかってしまうよ私には。
……突っ込まないでおこう。
「じゃあ、アタシたちも変身しよ!」
「せやな!」
リンとラピスは変身アプリを起動した。
『『イッツ転生タイム!』』
……リンの待機音はトランスミュージック風、ラピスの待機音はどこか80年代のダンスミュージックのように聞こえた。
リンは癒し系だけどどこかかっこいい感じ、ラピスはテンションが上がると同時にどこか舞うような美しあを感じるような待機音だった。
2人も転生の掛け声と共に、カードを翳した。
『転生! よっしゃ射抜いてラッキー! エルフシーカー!』
『転生! 踊るぜー止めてみな! サキュバスシーカー!』
2人もそれぞれピンクと黒の戦士に変身した。
うん、2人のも特撮が元ネタだね、もう言わないでおこう。
「どう? ルリルリ?」
「テンション上がるやろ? ダンジョンはどこも雰囲気暗いからええ感じになると思うんやけど」
「まぁ……そうかもね」
わざわざこの音声を入れるために改造したのだろうか? いや、別にいいんだけどさ……。
「それじゃ……変身……したから……名乗りの……練習……やろう」
「いいけど、ゴルドいないのにやるの?」
「後で……揃って……練習……すればいい」
「あぁそう……」
ちょっと恥ずかしいけど、3人はやる気満々みたいなので、私もそれに乗ることにした。
横一列に並び、最初に私が名乗りを上げた。
「えぇーっと……異界の探索者! ひゅ……」
「……まって」
戦士名を名乗ろうとしたその時、キセノンが制止の声を上げた。
「何? キセノン」
「瑠璃ちゃん……『えぇーっと』は……余計」
「あ、はい……」
厳しいな、キセノン……まぁいいか。
私は深呼吸をし、再び名乗りを上げた。
「異界の探索者! ヒューマンシーカー! 瑠璃!」
キメポーズをし、次はリンの番……。
「射抜……」
「ただいまー! 戻ったよ……ってなにしてるんだい?」
……リンが名乗ろうとしたとき、叔母さんがドアを開けて顔を出してきた。
……やばい、めっちゃ恥ずかしい、私、キメポーズで制止してるんだけど。
私たちは何事も無かったかのように変身を解除し、生身の状態で叔母さんの元へと向かった。
……私は恥ずかしさのあまり、少し下を向いてしまった。
「お、叔母さん……おかえり」
「あぁただいま、今から夕飯作るから皆手伝っておくれ」
「う、うん……みんな、行こ」
「わーい! ご飯!」
「ほな、はよ手伝いましょ」
「うん……行こう」
ドアを開け、私たちは階段を駆け上がり、叔母さんの手伝いへと向かった。
「うん……同じように……した……せっかくだから……見せて……あげる」
キセノンはそういうと、腕輪の変身アプリを起動した。
『イッツ転生タイム!』
……キセノンの待機音は私のと違い、どこか中華風に聞こえた。
なるほど、地球で言う台湾出身のキセノンらしいかもね。
キセノンは、待機音をバックに「転生」と呟き、カードを翳した。
『転生! ダンジョン探索は気力だ! ヴァンパイアシーカー!』
謎の音声と共に、キセノンは青き戦士へと変身した。
……うん、この音声も、特撮作品から取ってるな、元ネタがわかってしまうよ私には。
……突っ込まないでおこう。
「じゃあ、アタシたちも変身しよ!」
「せやな!」
リンとラピスは変身アプリを起動した。
『『イッツ転生タイム!』』
……リンの待機音はトランスミュージック風、ラピスの待機音はどこか80年代のダンスミュージックのように聞こえた。
リンは癒し系だけどどこかかっこいい感じ、ラピスはテンションが上がると同時にどこか舞うような美しあを感じるような待機音だった。
2人も転生の掛け声と共に、カードを翳した。
『転生! よっしゃ射抜いてラッキー! エルフシーカー!』
『転生! 踊るぜー止めてみな! サキュバスシーカー!』
2人もそれぞれピンクと黒の戦士に変身した。
うん、2人のも特撮が元ネタだね、もう言わないでおこう。
「どう? ルリルリ?」
「テンション上がるやろ? ダンジョンはどこも雰囲気暗いからええ感じになると思うんやけど」
「まぁ……そうかもね」
わざわざこの音声を入れるために改造したのだろうか? いや、別にいいんだけどさ……。
「それじゃ……変身……したから……名乗りの……練習……やろう」
「いいけど、ゴルドいないのにやるの?」
「後で……揃って……練習……すればいい」
「あぁそう……」
ちょっと恥ずかしいけど、3人はやる気満々みたいなので、私もそれに乗ることにした。
横一列に並び、最初に私が名乗りを上げた。
「えぇーっと……異界の探索者! ひゅ……」
「……まって」
戦士名を名乗ろうとしたその時、キセノンが制止の声を上げた。
「何? キセノン」
「瑠璃ちゃん……『えぇーっと』は……余計」
「あ、はい……」
厳しいな、キセノン……まぁいいか。
私は深呼吸をし、再び名乗りを上げた。
「異界の探索者! ヒューマンシーカー! 瑠璃!」
キメポーズをし、次はリンの番……。
「射抜……」
「ただいまー! 戻ったよ……ってなにしてるんだい?」
……リンが名乗ろうとしたとき、叔母さんがドアを開けて顔を出してきた。
……やばい、めっちゃ恥ずかしい、私、キメポーズで制止してるんだけど。
私たちは何事も無かったかのように変身を解除し、生身の状態で叔母さんの元へと向かった。
……私は恥ずかしさのあまり、少し下を向いてしまった。
「お、叔母さん……おかえり」
「あぁただいま、今から夕飯作るから皆手伝っておくれ」
「う、うん……みんな、行こ」
「わーい! ご飯!」
「ほな、はよ手伝いましょ」
「うん……行こう」
ドアを開け、私たちは階段を駆け上がり、叔母さんの手伝いへと向かった。
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