211 / 424
第8章 立ち上がライズ! ドワーフじゃーないと!
第174話 ボタン連打バトル
しおりを挟む
「で、これどうやるの?」
「あぁ、これはね……」
私は説明書を片手に、ゲームの解説を行った。
このゲームは簡単に言えば格闘ゲームだ、だが、他の格闘ゲームとは一味違うところがある。
それは……「ボタン連打」なのだ。
このゲームは必殺技を決めるとき、ボタン連打で競い合い、最終的に多く連打をした方が勝ちである。
ちなみにこのゲームのコンピューターは……めちゃくちゃ強い、死ぬほど連打しても向こうが勝つ確率が高い……だから評価が悪かったんだろうけど。
「じゃあ私は……『ケイザ』にしようかな、リンは?」
「じゃあアタシは、この『ホースモルフェノク』で!」
キャラを選び、戦闘開始だ。
私も小さい頃に遊んだっきりなので、操作もほとんど覚えていない。
かくいうリンもゲームを遊ぶの初めてなので、操作がおぼついていない。
お互いに試行錯誤しながら、バトルをした。
「えぇ!? 今アタシ、ボタン押したよね!?」
「ほらほら、リン、攻撃しないとやられるよ?」
「むぅー……ちょっとは手加減してよ!」
「無茶言わないでよ……ふふふ」
「……あはは!」
こちらが攻撃すると向こうも攻撃を仕掛ける、無意味に距離を取り合ったり、攻撃が空振りしたり……何か知らないけど、楽しい。
そうこうしているうちに、必殺技の時間だ。
徐にコントローラーを床に置き、指を振動させるかの如く連打を始めた。
リンもそれを真似て、同じように連打を始める。
これは……負けられないね。
私は気合を入れ、連打をするが……
「あー……」
連打負けしてしまった。
リン……強すぎでしょ。
「ふふーん、ルリルリ、まだまだだね!」
「つ、次は負けないから……」
再びコントローラーを操り、リンの操るホースモルフェノクにダメージを与えていく。
どうやらリンは連打能力は高いが、通常のバトルは苦手のようだ。
そうこうしているうちに、再び必殺技の時間になる。
「次は負けないよ、リン!」
「望むところ!」
再びコントローラを地面に置き、連打を始める。
私は負けまいと連打を早める、先程よりも早い連打に、リンは圧倒されていた。
「うおおおおお!! バリ負けられない!!」
リンも負けじと連打をするも、私の拘束レンダには勝てない様子だ。
そのまま我を忘れ連打を続け……ついに、リンに勝利することができた。
「あー負けちゃった……」
「リン、ものすごく強かったね」
「ルリルリも!」
私たちはお互いを称え、握手をした。
まるでスポーツの試合をしたみたいだな……。
「ほんま、2人ともようがんばったなぁ!」
「ちょ、ちょっとラピス……」
後ろで見学をしていたラピスが、私たちを包み込むように抱き着いてきた。
そこまで迫力があったのだろうか? いやまぁ確かに汗かくくらいには疲れたけど……。
「ねぇねぇ! もう一回やろ!」
「も、もう一回!?」
さ、流石に2連戦は辛いな……。
「ほな、次はウチがやってみようかな」
「お、いいね! じゃ、ラピラピ、一緒にやろう!」
ラピスにコントローラーを預け、私は観客席へと回った。
2人のバトル、どんな風になるんだろうか? 正直楽しみだ。
「よぉーし! じゃあ私はさっきルリルリが使ってたキャラで!」
「ほな、ウチはリンはんが使ってたキャラ使おうかな」
「あぁ、これはね……」
私は説明書を片手に、ゲームの解説を行った。
このゲームは簡単に言えば格闘ゲームだ、だが、他の格闘ゲームとは一味違うところがある。
それは……「ボタン連打」なのだ。
このゲームは必殺技を決めるとき、ボタン連打で競い合い、最終的に多く連打をした方が勝ちである。
ちなみにこのゲームのコンピューターは……めちゃくちゃ強い、死ぬほど連打しても向こうが勝つ確率が高い……だから評価が悪かったんだろうけど。
「じゃあ私は……『ケイザ』にしようかな、リンは?」
「じゃあアタシは、この『ホースモルフェノク』で!」
キャラを選び、戦闘開始だ。
私も小さい頃に遊んだっきりなので、操作もほとんど覚えていない。
かくいうリンもゲームを遊ぶの初めてなので、操作がおぼついていない。
お互いに試行錯誤しながら、バトルをした。
「えぇ!? 今アタシ、ボタン押したよね!?」
「ほらほら、リン、攻撃しないとやられるよ?」
「むぅー……ちょっとは手加減してよ!」
「無茶言わないでよ……ふふふ」
「……あはは!」
こちらが攻撃すると向こうも攻撃を仕掛ける、無意味に距離を取り合ったり、攻撃が空振りしたり……何か知らないけど、楽しい。
そうこうしているうちに、必殺技の時間だ。
徐にコントローラーを床に置き、指を振動させるかの如く連打を始めた。
リンもそれを真似て、同じように連打を始める。
これは……負けられないね。
私は気合を入れ、連打をするが……
「あー……」
連打負けしてしまった。
リン……強すぎでしょ。
「ふふーん、ルリルリ、まだまだだね!」
「つ、次は負けないから……」
再びコントローラーを操り、リンの操るホースモルフェノクにダメージを与えていく。
どうやらリンは連打能力は高いが、通常のバトルは苦手のようだ。
そうこうしているうちに、再び必殺技の時間になる。
「次は負けないよ、リン!」
「望むところ!」
再びコントローラを地面に置き、連打を始める。
私は負けまいと連打を早める、先程よりも早い連打に、リンは圧倒されていた。
「うおおおおお!! バリ負けられない!!」
リンも負けじと連打をするも、私の拘束レンダには勝てない様子だ。
そのまま我を忘れ連打を続け……ついに、リンに勝利することができた。
「あー負けちゃった……」
「リン、ものすごく強かったね」
「ルリルリも!」
私たちはお互いを称え、握手をした。
まるでスポーツの試合をしたみたいだな……。
「ほんま、2人ともようがんばったなぁ!」
「ちょ、ちょっとラピス……」
後ろで見学をしていたラピスが、私たちを包み込むように抱き着いてきた。
そこまで迫力があったのだろうか? いやまぁ確かに汗かくくらいには疲れたけど……。
「ねぇねぇ! もう一回やろ!」
「も、もう一回!?」
さ、流石に2連戦は辛いな……。
「ほな、次はウチがやってみようかな」
「お、いいね! じゃ、ラピラピ、一緒にやろう!」
ラピスにコントローラーを預け、私は観客席へと回った。
2人のバトル、どんな風になるんだろうか? 正直楽しみだ。
「よぉーし! じゃあ私はさっきルリルリが使ってたキャラで!」
「ほな、ウチはリンはんが使ってたキャラ使おうかな」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
48
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる