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第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!

第144話 見事な連携

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「瑠璃はん、行くで!」
「うん!」

 私とリンは走り出し、蜘蛛の群れに突撃する
 私たちはダンジョンボスを探しつつ、蜘蛛の群れを壊滅していった。
 私とラピスが前線を切り、リン、ゴルド、キセノンの3人は後ろで援護という構成だ。

「あはは! ラピラピ、なんか吹っ切れた感じがするね!」

 リンがボウガンを打ちながらそんなことを言った。
 確かに、安全地帯でのダンス指導、そしてさっきみんなでやった名乗りで、色々吹っ切れたのかな?

「ラピス! 危ない!」

 私は咄嗟にラピスに向かって宙返りジャンプをし、ラピスに襲い掛かろうとした蜘蛛を刀で切り裂いた。
 蜘蛛はその場で煙となって消えた。

「……瑠璃はん、ありがとな」
「さっきの借り、返したよラピス」
「……なんやねん、それ」

 ラピスは恥ずかしいのか、その場で下を向いた。
 ……私もちょっとクサい台詞言っちゃったかも。

「おい! 2人とも! 避けろ!」
「……え?」
「……なんや!?」

 ゴルドの大声が聞こえ、ふと前を見ると、蜘蛛が私たちを襲おうとしていた。
 私とラピスは同時に蜘蛛を切り裂いた。

「……息ぴったりだね」
「……せやな」

 私たちは思わず顔を合わせ、連携ぶりを確認し合った。
 私たちはそのまま、群れの退治を続けていった。
 ……気が付くと、辺りに蜘蛛の姿は見えなくなっていた。

「……やったね!」
「せやな!」

 私とラピスはお互いにハイタッチをすると、一度休憩しようと考え、変身を解除した。

「ルリルリ! ラピラピ! 2人とも凄い連携だったね!」
「うん……息……ピッタリ……だった」
「お前ら、どこかで練習でもしてたのか?」

 後方で戦っていた3人も変身を解除し、私とラピスの戦いぶりを称えた。

「ラピラピ! かっこよかったよー!」

 リンはラピスに近づいて……抱き着いた。
 ラピスはそれを受け入れ、リンを抱きしめ返した。

「リンはんも連携ありがとうな」
「えへへー、2人の活躍見てたら、なんか自然と体が動いちゃった」
「そうかいそうかい」

 2人はお互いを褒め合う……なんだろう、距離が近いな。
 なんか……ジェラシーを抱いてしまいそうだ、主にラピスに。
 ……そんなことを考えていると。

「……ん」
「……んん」

 リンとラピスは……お互いにキスをした!?
 え!? ちょ、ちょっと……。
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