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第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!
第141話 名乗り
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「そういえば……みんなに……やってほしい事……ある」
「やってほしい事?」
「一旦……変身……解除して」
「うん……」
一体何をやるつもりなんだろう? なんか緊張する……。
キセノンはポケットから、紙切れを数枚取り出した。
な、なにこれ?
「これ……みんなの……『名乗り』」
「名乗り……名乗りぃ!?」
私は思わず大声を出してしまった。
えぇ? 名乗りってあの……特撮でよくあるアレ?
キセノンったら地下室で特撮観すぎておかしくなっちゃった!?
「これをワシらが?」
「うん……名乗った方が……気合……入る」
「そ、そうか……」
気合が入る……まぁそうかもしれないけどさ……。
ゴルドの持っている紙には……私には読めない字が書いてあった。
なるほど……これがサンルートの文字か、あとでみんなに教えてもらおうかな、研究に使えそうだし。
……って、今はそんなこと考えている場合じゃない、なんだこの名乗りは?
ふと私が貰った紙を見ると、名乗りのポーズまで事細かに書かれていた。
-----
1:カードを翳す
2:変身したら「異界の探索者、『ヒューマンシーカー』、猪飼瑠璃!」と唱える、「異界の探索者」の部分で剣を抜刀し、「ヒューマンシーカー」の部分で剣でX字を描くように振るい、「猪飼瑠璃!」の部分で剣を高く上げる
3:全員名乗ったら、息を合わせて「ダンジョンを迅速にデリート!」と言う
4:瑠璃ちゃんが「ダンジョン探索隊!」と言ったら全員で息を合わせて「アナザーワールズ!」と叫ぶ
終わり
-----
……なるほど、『ヒューマンシーカー』って言うのが私の戦士名ね、それで自分の戦士名を名乗った後に自分の名前を名乗るのか……平成初期の特撮みたいだね……って、感心してしまった。
私は渡された紙を持って、キセノンに訴えかけた。
「いやいやキセノン……流石に名乗りは恥ずかしいって……」
「……ダメ?」
「あ、いや……」
キセノンは……悲しげな表情で私を見上げた。
あぁもう! そんな表情見せられたら否定できないじゃん!
「やってほしい事?」
「一旦……変身……解除して」
「うん……」
一体何をやるつもりなんだろう? なんか緊張する……。
キセノンはポケットから、紙切れを数枚取り出した。
な、なにこれ?
「これ……みんなの……『名乗り』」
「名乗り……名乗りぃ!?」
私は思わず大声を出してしまった。
えぇ? 名乗りってあの……特撮でよくあるアレ?
キセノンったら地下室で特撮観すぎておかしくなっちゃった!?
「これをワシらが?」
「うん……名乗った方が……気合……入る」
「そ、そうか……」
気合が入る……まぁそうかもしれないけどさ……。
ゴルドの持っている紙には……私には読めない字が書いてあった。
なるほど……これがサンルートの文字か、あとでみんなに教えてもらおうかな、研究に使えそうだし。
……って、今はそんなこと考えている場合じゃない、なんだこの名乗りは?
ふと私が貰った紙を見ると、名乗りのポーズまで事細かに書かれていた。
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1:カードを翳す
2:変身したら「異界の探索者、『ヒューマンシーカー』、猪飼瑠璃!」と唱える、「異界の探索者」の部分で剣を抜刀し、「ヒューマンシーカー」の部分で剣でX字を描くように振るい、「猪飼瑠璃!」の部分で剣を高く上げる
3:全員名乗ったら、息を合わせて「ダンジョンを迅速にデリート!」と言う
4:瑠璃ちゃんが「ダンジョン探索隊!」と言ったら全員で息を合わせて「アナザーワールズ!」と叫ぶ
終わり
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……なるほど、『ヒューマンシーカー』って言うのが私の戦士名ね、それで自分の戦士名を名乗った後に自分の名前を名乗るのか……平成初期の特撮みたいだね……って、感心してしまった。
私は渡された紙を持って、キセノンに訴えかけた。
「いやいやキセノン……流石に名乗りは恥ずかしいって……」
「……ダメ?」
「あ、いや……」
キセノンは……悲しげな表情で私を見上げた。
あぁもう! そんな表情見せられたら否定できないじゃん!
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