現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた

立風館幻夢/夜野一海

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第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!

第125話 リンのTシャツ

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「あはは、結局こんなになっちゃったね! ルリルリ!」
「流石にもういいでしょ……」

 リンとラピスは、私を着せ替え人形のようにし、いろんな服を勧めてきた。
 結果、上下の服合計で6着くらいになってしまった……。
 いくら叔母さんからお金を貰っているとはいえ、これは買いすぎでしょうよ……。

「それじゃ、次はウチらの服やな」
「そうだね! ルリルリ! 今度はアタシたちの服、選んでよ!」
「ふ、2人の!?」

 私、ファッションセンスとか皆無なんだけど!? 変な服選んじゃったらどうしよう……。

「別に瑠璃はんが選んでくれた服なら文句言わへんって、自分、自信ないんか?」
「うん……ちょっとね」
「あはは、別に心配せんでも、リンはんが考えるウチらに似合う服選んでくれたらええから」

 2人に似合う服……私に選んでもいいのだろうか?

「そうだよルリルリ! ……仲間でしょ?」
「……仲間」

 うーん……そんなこと言われると、何も言えない……。

「……わかったよ、それじゃあ、まずはリンの服からかな?」
「わーい! 選んで選んで!」

 リンは大はしゃぎし、私の腕をぶんぶん回した。
 ……あんまり期待しないで欲しいなぁ。
 可憐なリンにダサい服を着させたら、かなり失礼だ。
 なんとか……ダサくない服を……。

「そ、そうだなぁ……リンは……髪がピンクだし、服は白とか黒が合いそうかな?」

 私はそれとなく、白背景に黒の英字が入ったTシャツを選んだ。

「これなんて……どう?」

 自信が無い……リンは喜んでくれるのだろうか……?
 ふと、リンの表情を見ると……嬉しそうな顔を見せている、
 こ、これは……? 大丈夫?

「わぁ! かっこいい!」

 よ、よし! リンの服を選んだぞ! やったね私!
 いや、我ながら自分のファッションセンスって凄いね、このTシャツとか英字がオシャレなフォントで描かれてて……ってちょっと待て。
 ……よく見たらこのTシャツ、英字の部分、「我は宇宙の創生者」って意味じゃん……やばい前言撤回、このTシャツめちゃくちゃダサいし、私ファッションセンス皆無だ……。
 どうしよう……リンはそれを受け取ってしまっている。
 ……幸い字は読めないと思うけど、将来的に字を覚えたらめちゃくちゃ言われるかも……ましてやリンの母国って北米だし、英語通じるし……「何この文字!? バリ有り得ない!」とか言われそう……。
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