現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた

立風館幻夢/夜野一海

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第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!

第120話 ダンジョン探索隊アナザーワールズ

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「ねぇキセノン、私……こんな旗幼少期に持ってた記憶無いんだけど?」
「あ……それ……私……作った……使わないと思った……布類……改造した……かっこいい?」
「か、かっこいい……まぁ、そうかもしれないけど……この文字は何?」

 私はデカデカと描かれている「1+4」と「ダンジョン探索隊アナザーワールズ」という謎のチーム名を指差した。

「あ、それアタシも気になってた! なにこれ?」
「ウチも気になるわぁ、なんて読むんや?」
「ふーん……確かにかっこいいかもな」
「なんだいこの旗? 私も気になるよ」

 4人も旗に近づいた。
 キセノンも旗に近づき、解説を始めた。

「まず……この……数式……1は……瑠璃ちゃん」
「こ、これが私? じゃあ4って……」
「うん……私と……リンちゃん……ラピスちゃん……ゴルドちゃん……1+4は……1人の日本人と……違う世界からやってきた4人……」
「なるほど……」

 算数の教科書で着想を得たのだろうか? 確かに分かりやすいかも。

「じゃあノンノン、この文字は? なんて読むの?」
「その文字は……『ダンジョン探索隊アナザーワールズ』……って読む……私たちの事」

 ……ん?

「だんじょん……」
「たんさくたいぃ?」
「あなざー……わーるず?」

 ……それが私たちのチーム名?
 それってまさか……特撮からインスパイアされたの?
 いやいやいや、安直すぎない? アナザーワールズって即ち「異世界たち」って意味じゃん! 直訳すると……言い方悪いけどダサくない?
 キセノン……もうちょっといいネーミングを……。

「なんか……バリかっこいいね!」
「せやなぁ、いい響きや」
「ま、悪くねぇな」

 ……えぇ? みんな気に入っちゃったよ……本当に?

「瑠璃ちゃん……どう?」

 なんで私に振るの!? あぁもう!
 ここでダメだなんて……言えるわけないじゃない……。

「ま、まぁ……いいんじゃない?」

 ……私はそれとなく、賛成に一票を入れた。

「それじゃあ……」
「アタシたちのチーム名、決定だね!」
「ダンジョン探索隊アナザーワールズ……ええな!」
「おう、ワシは良いと思うぜ!」

 ……決まっちゃったよ、チーム名。
 まぁ、みんなが気に入ってるならいいのかな?

「なんだい、私は仲間外れかい?」

 ……叔母さんは不機嫌そうな顔でそう呟いた。
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