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第5章 異世界人、ショッピングモール、ベストマッチ!
第90話 考え事と動かない箸
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「ねぇねぇ! ルリルリもそう思うでしょ!?」
「わ、私は何も……」
「……ん? どうしたの?」
「……え?」
リンに突然話しかけられてしまい、なんだか愛想の悪い感じに返事をしてしまった……。
ど、どうしよう……リンに変な風に思われたくないな……。
「あ、ごめん……聞いてなかった……」
「もぉー、てっきり私の事嫌いになったのかと思った」
「そ、そんなことないよ!」
……って、なんで私こんな必死に反論したんだ!?
なんかリンが驚愕した顔で見てるし、キセノンも何とも言えない顔で私を見てるんだけど!?
ど、どうしよう……変な人だと思われたかな?
な、何か言わなきゃ……。
「あら、おはよう瑠璃ちゃんにリンちゃん」
「おう! 2人とも! おはよう! 今日もワシと琥珀さんお手製の朝飯だ!」
……私が口を開こうとしたその時、叔母さんとゴルドが朝食をお盆に乗せて持ってきた。
「わーい! 今日もバリ美味しそう!」
「早く……食べたいな」
2人は叔母さんたちの手伝いを始める……。
そ、そうだ、私も手伝わなきゃ……。
「はーい、お待たせ、瑠璃はんのお茶やでー」
「あ、ありがとう……」
「ほな、ウチも朝ごはん配るの手伝うで、瑠璃はんは座っとき」
「い、いや……」
そういうわけにはいかない、そう言おうと立ち上がろうとしたが、既に朝食が全員分配られてしまっていた。
「それじゃ、今日も……犠牲になった生物たち、それに関わったすべての人に感謝します、いただきます!」
リンがいただきますを言うと、私を含めた全員も、同じように感謝の言葉を述べ、挨拶をした。
朝食はご飯と豚汁、そして塩焼きした鯵。
どれも美味しそうだが、なぜだか箸が動かない。
ずっと考えてしまっている……昨夜の事、そして今日行う街の散策とショッピング……。
ふとリンを見ると、箸を頻繁に動かし、既に鯵を半分くらい食べてしまっていた。
「んー! このお魚バリ美味しい! ご飯おかわり!」
「そうかいそうかい、ちょっと待ってね」
叔母さんはリンの茶碗を持って台所へと向かう。
いけない、私も食べなきゃ……。
「はい、リンちゃんのご飯」
「ありがとう! ハクハク! この汁物もバリ美味しいよ!」
「そうかい、おかわりもあるからどんどん食べな」
リンは遠慮なく食事を勧めている。
リンは食べることが好きなようだ……街の散策ついでにどこか美味しいところへ連れて行こうかな。
リンって何が好きなのかな? この間は生姜焼きで歓喜していたようだけど……。
肉か……私はどちらかというと、この朝食みたいに、魚の方が好きかな……お寿司とか。
お寿司かぁ……リンって生魚に抵抗あったりするかな?
そしたらリン……私の事嫌いになっちゃうかな?
……って、さっきから何考えているんだ私は。
リンが私のことを嫌いになるわけないんてない、会ってまだ数日しかたってないけど……私の事……仲間だと思っているはず! ……多分。
「琥珀はん! この汁物、前のと違う風味がするで!」
「琥珀さん! とても美味しいです!」
「うん……どれも……美味しい……おかわり……したい……」
他の3人もせっせと食べ進めている。
そ、そうだ、予定があるんだし、早く食べなきゃ!
「わ、私は何も……」
「……ん? どうしたの?」
「……え?」
リンに突然話しかけられてしまい、なんだか愛想の悪い感じに返事をしてしまった……。
ど、どうしよう……リンに変な風に思われたくないな……。
「あ、ごめん……聞いてなかった……」
「もぉー、てっきり私の事嫌いになったのかと思った」
「そ、そんなことないよ!」
……って、なんで私こんな必死に反論したんだ!?
なんかリンが驚愕した顔で見てるし、キセノンも何とも言えない顔で私を見てるんだけど!?
ど、どうしよう……変な人だと思われたかな?
な、何か言わなきゃ……。
「あら、おはよう瑠璃ちゃんにリンちゃん」
「おう! 2人とも! おはよう! 今日もワシと琥珀さんお手製の朝飯だ!」
……私が口を開こうとしたその時、叔母さんとゴルドが朝食をお盆に乗せて持ってきた。
「わーい! 今日もバリ美味しそう!」
「早く……食べたいな」
2人は叔母さんたちの手伝いを始める……。
そ、そうだ、私も手伝わなきゃ……。
「はーい、お待たせ、瑠璃はんのお茶やでー」
「あ、ありがとう……」
「ほな、ウチも朝ごはん配るの手伝うで、瑠璃はんは座っとき」
「い、いや……」
そういうわけにはいかない、そう言おうと立ち上がろうとしたが、既に朝食が全員分配られてしまっていた。
「それじゃ、今日も……犠牲になった生物たち、それに関わったすべての人に感謝します、いただきます!」
リンがいただきますを言うと、私を含めた全員も、同じように感謝の言葉を述べ、挨拶をした。
朝食はご飯と豚汁、そして塩焼きした鯵。
どれも美味しそうだが、なぜだか箸が動かない。
ずっと考えてしまっている……昨夜の事、そして今日行う街の散策とショッピング……。
ふとリンを見ると、箸を頻繁に動かし、既に鯵を半分くらい食べてしまっていた。
「んー! このお魚バリ美味しい! ご飯おかわり!」
「そうかいそうかい、ちょっと待ってね」
叔母さんはリンの茶碗を持って台所へと向かう。
いけない、私も食べなきゃ……。
「はい、リンちゃんのご飯」
「ありがとう! ハクハク! この汁物もバリ美味しいよ!」
「そうかい、おかわりもあるからどんどん食べな」
リンは遠慮なく食事を勧めている。
リンは食べることが好きなようだ……街の散策ついでにどこか美味しいところへ連れて行こうかな。
リンって何が好きなのかな? この間は生姜焼きで歓喜していたようだけど……。
肉か……私はどちらかというと、この朝食みたいに、魚の方が好きかな……お寿司とか。
お寿司かぁ……リンって生魚に抵抗あったりするかな?
そしたらリン……私の事嫌いになっちゃうかな?
……って、さっきから何考えているんだ私は。
リンが私のことを嫌いになるわけないんてない、会ってまだ数日しかたってないけど……私の事……仲間だと思っているはず! ……多分。
「琥珀はん! この汁物、前のと違う風味がするで!」
「琥珀さん! とても美味しいです!」
「うん……どれも……美味しい……おかわり……したい……」
他の3人もせっせと食べ進めている。
そ、そうだ、予定があるんだし、早く食べなきゃ!
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