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第4章 Open Your Eyes For The Elf's Past

第79話 お花の世界

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「じゃ、始めるよ、みんな」
「バリ楽しみ!」
「何が始まるんや?」
「ふーん、ま、見てやるか」
「早く……見せて……瑠璃ちゃん……」

 4人は楽しみなようだ、早く次の絵を出そう。

「大学院でいつものように世界の研究していた私、ある時、花畑を散策していたら、そこにお花の世界の入り口を見つけた!」
「うわー! バリすごいね!」

 一枚進めると、そこには花畑に立つ私の絵が出てくる。
 リンは熱狂を続けていた。

「その世界では、色んな種類のお花があって、私は世界の研究のため、お花の採取を進めていると……その世界の住民が私に『勝手に花をとるのではない! これは我々の神聖なる花畑であるぞ!』と注意されちゃった!」
「あらら、まぁ神聖な場所ならそりゃ怒るやろなぁ」

 もう一枚進めると、今度は花を採取している私の絵が出てくる。
 うん、ラピスの言う事はもっともだ、これは「採取する前にそこがどういう場所なのか必ず確認しよう」と子どもたちに教えるためのものだ。

「私はすかさず『ごめんなさい』と謝ると、その世界の住民は『分かればよろしい』と言ってくれた……とその時、その人は大きくくしゃみをした! はーくしょん!!」
「おお!? なんだなんだ!?」

 次に出てきたのは大きくくしゃみをする「お花人間」の絵。
 私の大袈裟な演技に、ゴルドは驚いているようだった。

「話を聞くと、『この世界の花は綺麗なんだが、最近花から出る花粉によって人々が苦しんでいる』とのこと……私は何とかしてあげようと思った!」
「花粉……花粉に……そんな……効果……あるの?」
「あぁ、日本では春になると花粉によってそういう症状が出る人が多いんだよ」
「そう……なんだ……」

 キセノンは話の展開に疑問符を浮かべるも私の説明に納得したようだ。
 この紙芝居は所謂「花粉症」からお花の世界の人々を救うストーリーだ。

 関係ないけど、一部で花粉症は大気汚染によって最近できたものだと言われている。
 でもそもそも、「存在自体はしていたけど誰も気に留めなかった」とも言われているらしい。
 そんなこんなで、私は紙芝居を進めた。

「私がお花の世界を救うために最初に考えたのは……」
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