61 / 424
第3章 この猫、魔法使いで探索者!
第61話 熱中する異世界人とダンジョン出現
しおりを挟む
『ダメだよ! これを破壊したら、お母さんたちが……』
『だが、破壊しなければ、地球は救えない……これは母さんたちの意思だ! ……やるしかない』
『母さんたちは戻ってこないかもしれない……でも、前へ進むことはできる! 行くぞ!』
瑠璃がダンジョン出現に巻き込まれていた時、リン達4人は、瑠璃の部屋から持ってきた特撮のDVDを視聴していた。
「そ、そんなぁ……お母さんたちを殺しちゃうの!? そんなのバリあんまりだよ……」
「あかんで! それは絶対にあかん! いくらオカンらがそう言うても、親を殺すとか絶対にやったらあかんって!」
「だ、だが、壊さなければ敵が地球に来ちまうぞ!?」
「うん……ゴルドちゃんの……言う通り……壊さなきゃ……」
4人は作品に熱中していた。
お互いに考案したり、戦士を応援しながら視聴をし、その姿はまるでメインターゲットの子どものようだった。
『さよなら、母さん……』
「う、うぅぅぅ……悲しい……バリ悲しいよ……」
「あかん言うたやろ……地球は救えたけど、こんな展開あんまりや……」
「やべぇ……ワシも涙が……」
「……悲しい」
4人は涙を流し、画面を観れないでいた。
そんな中、琥珀が居間に駆けてきた。
「た、大変! ……って、みんな大丈夫?」
「あ、ハクハク……ごめん、バリ大丈夫……グスッ」
4人は涙を拭き、琥珀の言っていることに耳を貸した。
「みんな!この近くで変な建物が出たんだってさ!」
「……変な建物?」
「そうだよ! これ見てよ!」
琥珀はスマホを全員に向かって見せびらかした。
4人は、それに見覚えがあった。
そう、昨日も潜っていて、そこで異界の民と出会った場所。
「……ダンジョンだ!」
「あかん、こうしちゃいられへん!」
「琥珀さん! ちょっと行ってきます!」
「……すぐに……戻る!」
「え、ちょっとみんな!?」
4人は足早に外に出た。
琥珀は引き留めようとするも、既に4人は外に出ていた。
「早く行こう! バリ大変なことになる!」
「つい衝動的に外に出てもうたけど、場所分かるんか!?」
「走り回ってたら見つかるだろ! 早く琥珀さんを安心させないと……」
4人は当てもなく走り始めた。
……目的地が分かるのはすぐだった。
「……あれ」
キセノンが上空を指さし、4人は立ち止まった。
「よし、それじゃ、変身しちゃいますか!」
リンが腕輪をとカードを出し、変身準備を始める。
他の3人も考えていることは同じで、同様に腕輪とカードを出す。
変身動作をし、4人は各々、戦士へと変身した。
「……ていうか、ルリルリも言ってた気がするけど、アタシたち、あのDVDに出てくる戦士みたいじゃない?」
「せやなぁ、確かにそれっぽい気がするわ」
「うーん……だが、それにしては統一感がなくないか?」
「それも……個性……だよ」
4人は3回目の変身にして、自分らの姿について改めて感想を述べた。
「そういえば……せっかく……瑠璃ちゃん……加わったから……チーム名……改めて……決めない?」
「チーム名かぁ……バリいい感じの名前、今すぐ思いつくかなぁ?」
「うーん……ちょっと……考えさせて……今は……ダンジョン」
「……だね! じゃあ行こうか!」
4人は顔を合わせて頷き、現場へと急行した。
『だが、破壊しなければ、地球は救えない……これは母さんたちの意思だ! ……やるしかない』
『母さんたちは戻ってこないかもしれない……でも、前へ進むことはできる! 行くぞ!』
瑠璃がダンジョン出現に巻き込まれていた時、リン達4人は、瑠璃の部屋から持ってきた特撮のDVDを視聴していた。
「そ、そんなぁ……お母さんたちを殺しちゃうの!? そんなのバリあんまりだよ……」
「あかんで! それは絶対にあかん! いくらオカンらがそう言うても、親を殺すとか絶対にやったらあかんって!」
「だ、だが、壊さなければ敵が地球に来ちまうぞ!?」
「うん……ゴルドちゃんの……言う通り……壊さなきゃ……」
4人は作品に熱中していた。
お互いに考案したり、戦士を応援しながら視聴をし、その姿はまるでメインターゲットの子どものようだった。
『さよなら、母さん……』
「う、うぅぅぅ……悲しい……バリ悲しいよ……」
「あかん言うたやろ……地球は救えたけど、こんな展開あんまりや……」
「やべぇ……ワシも涙が……」
「……悲しい」
4人は涙を流し、画面を観れないでいた。
そんな中、琥珀が居間に駆けてきた。
「た、大変! ……って、みんな大丈夫?」
「あ、ハクハク……ごめん、バリ大丈夫……グスッ」
4人は涙を拭き、琥珀の言っていることに耳を貸した。
「みんな!この近くで変な建物が出たんだってさ!」
「……変な建物?」
「そうだよ! これ見てよ!」
琥珀はスマホを全員に向かって見せびらかした。
4人は、それに見覚えがあった。
そう、昨日も潜っていて、そこで異界の民と出会った場所。
「……ダンジョンだ!」
「あかん、こうしちゃいられへん!」
「琥珀さん! ちょっと行ってきます!」
「……すぐに……戻る!」
「え、ちょっとみんな!?」
4人は足早に外に出た。
琥珀は引き留めようとするも、既に4人は外に出ていた。
「早く行こう! バリ大変なことになる!」
「つい衝動的に外に出てもうたけど、場所分かるんか!?」
「走り回ってたら見つかるだろ! 早く琥珀さんを安心させないと……」
4人は当てもなく走り始めた。
……目的地が分かるのはすぐだった。
「……あれ」
キセノンが上空を指さし、4人は立ち止まった。
「よし、それじゃ、変身しちゃいますか!」
リンが腕輪をとカードを出し、変身準備を始める。
他の3人も考えていることは同じで、同様に腕輪とカードを出す。
変身動作をし、4人は各々、戦士へと変身した。
「……ていうか、ルリルリも言ってた気がするけど、アタシたち、あのDVDに出てくる戦士みたいじゃない?」
「せやなぁ、確かにそれっぽい気がするわ」
「うーん……だが、それにしては統一感がなくないか?」
「それも……個性……だよ」
4人は3回目の変身にして、自分らの姿について改めて感想を述べた。
「そういえば……せっかく……瑠璃ちゃん……加わったから……チーム名……改めて……決めない?」
「チーム名かぁ……バリいい感じの名前、今すぐ思いつくかなぁ?」
「うーん……ちょっと……考えさせて……今は……ダンジョン」
「……だね! じゃあ行こうか!」
4人は顔を合わせて頷き、現場へと急行した。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる