57 / 424
第3章 この猫、魔法使いで探索者!
第57話 ニュースを観る異世界人 2
しおりを挟む
『実は、この局の中にも、生命体が出現したようです……その時私はいなかったんですけれども……』
キャスターは、「VTRをどうぞ」と言い、映像が地震が起きた当時にやっていた番組のVTRに変わった。
昼のバラエティ番組……主に主婦層をターゲットに置いている番組だった。
女性芸能人が、ゲストを交えてトークを行っている中……地震速報が入り、司会である芸能人が冷静になるように促した。
地震が治まると、突如として、それまで存在しなかったものが現れた。
白人に近い人間の女性、兎をそのまま人型にしたような人物、そして、その二人を足して二で割ったような子どもの計3人だった。
3人は食事をしていたのか、食べ物を片手に持っていた。
出演者一行は、その3人に向かって叫び声をあげる……出演者の容姿と比べてかなり浮いている3人も、同様に叫び声をあげた。
スタジオは大混乱……異様な姿である3人は、スタッフに連行されていった……。
『……というわけなのですが、全国各地に、彼らのような生命体が出現しているようです、日本では主に「二足歩行をする動物のような人々」が現れたとのことです、こうした、言葉を発する生命体は、日本だけではなく、世界中で起こっている模様です』
ラピスとキセノンは、VTRを見て、考え込んだ。
「うーん……あの人らも原因が分からないみたいやなぁ」
「まぁ……私たちも……よくわかってないから……」
……2人が考える一方、ゴルドとリンは困惑の表情を浮かべていた。
『日本にやってきた人たちは、日本語を話しているらしいですね……まったくもって謎です』
『そうなんです、アメリカやカナダ、メキシコでは長い耳を持った人々が出現し、彼らは「エルフ」と自称している模様です、また、ヨーロッパでは「人間に動物の耳が生えたような人々」が現れた、とのことです』
『日本に現れた人とは違うんですか?』
『どうやらそうみたいですねぇ……、さて、SNSでは、彼らに突撃インタビューをする人も現れています、彼らは自らをサンルート人と呼び、日本について聞くと、知らないと答えている模様です』
キャスターとゲストが、サンルートからやってきた異世界人についてトークを開始した。
「……ラピラピにノンノン、この人たち……アタシたちのこと話してる?」
「そうらしいで……あんまりいい感情は持っていないようやな」
「当然……と言えば……当然……かも……私たちも……わけが……わからないし……」
「へぇー……ま、バリしょうがないか」
リンも、ようやっと話している内容が分かるようになってきたようだった。
キャスターは、「VTRをどうぞ」と言い、映像が地震が起きた当時にやっていた番組のVTRに変わった。
昼のバラエティ番組……主に主婦層をターゲットに置いている番組だった。
女性芸能人が、ゲストを交えてトークを行っている中……地震速報が入り、司会である芸能人が冷静になるように促した。
地震が治まると、突如として、それまで存在しなかったものが現れた。
白人に近い人間の女性、兎をそのまま人型にしたような人物、そして、その二人を足して二で割ったような子どもの計3人だった。
3人は食事をしていたのか、食べ物を片手に持っていた。
出演者一行は、その3人に向かって叫び声をあげる……出演者の容姿と比べてかなり浮いている3人も、同様に叫び声をあげた。
スタジオは大混乱……異様な姿である3人は、スタッフに連行されていった……。
『……というわけなのですが、全国各地に、彼らのような生命体が出現しているようです、日本では主に「二足歩行をする動物のような人々」が現れたとのことです、こうした、言葉を発する生命体は、日本だけではなく、世界中で起こっている模様です』
ラピスとキセノンは、VTRを見て、考え込んだ。
「うーん……あの人らも原因が分からないみたいやなぁ」
「まぁ……私たちも……よくわかってないから……」
……2人が考える一方、ゴルドとリンは困惑の表情を浮かべていた。
『日本にやってきた人たちは、日本語を話しているらしいですね……まったくもって謎です』
『そうなんです、アメリカやカナダ、メキシコでは長い耳を持った人々が出現し、彼らは「エルフ」と自称している模様です、また、ヨーロッパでは「人間に動物の耳が生えたような人々」が現れた、とのことです』
『日本に現れた人とは違うんですか?』
『どうやらそうみたいですねぇ……、さて、SNSでは、彼らに突撃インタビューをする人も現れています、彼らは自らをサンルート人と呼び、日本について聞くと、知らないと答えている模様です』
キャスターとゲストが、サンルートからやってきた異世界人についてトークを開始した。
「……ラピラピにノンノン、この人たち……アタシたちのこと話してる?」
「そうらしいで……あんまりいい感情は持っていないようやな」
「当然……と言えば……当然……かも……私たちも……わけが……わからないし……」
「へぇー……ま、バリしょうがないか」
リンも、ようやっと話している内容が分かるようになってきたようだった。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる