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第2章 A New Resident ,A New life.
第46話 異世界人とお米
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「今日はカレーライスだよー……皆のお口に合うかはわからないけど」
カレーライス、叔母さんと得意料理の一つだ。
確かに、皆のお口に合うかな? 異世界小説だと大体パン食だよね?
お米って新鮮に感じるかも……。
「わー、お米だ! しかもバリ真っ白! 茶色くない!」
「ほんまやぁ、そこは一緒みたいやなぁ……そっちのソースというか、シチューみたいなのは初めて見るけど」
あれ? リンとラピス……お米知ってる?
しかもリン……お米が茶色くないって言った? 普段玄米を食べてるのかな?
ていうかラピスってサキュバスだよね? サキュバスって、男性の……あれを食すんじゃ……。
キセノン……吸血鬼も血液を食べる……というか飲むんじゃなかった?
「私も……お米……好き……」
「キセノンもお米好きなの?」
「うん……好き……」
なるほど、リンの発言と共に考えると、サンルートの主食は玄米か……。
確かに地理的にも小麦よりかはお米の方がいいよな……。
「うん……あと……気になる……こと……ある……」
「気になること?」
「うん……この料理……ニンニク……使ってる?」
ニンニク……あ、まさか……。
「もしかして……ニンニク苦手?」
キセノンは吸血鬼……創作だと、吸血鬼は大抵ニンニクが苦手、ということは……キセノンはカレーを食べられないんじゃ……。
そんなことを考えていたが、キセノンは……笑顔で首を横に振った。
「ううん……むしろ……大好き」
「だ、大好きなの!? 吸血鬼なのに?」
「むぅー……瑠璃ちゃん……それ……偏見……」
「ご、ごめん!」
そうか、吸血鬼はニンニクが苦手っていうのは、あくまで創作の中の話、現実はそうじゃないということか。
これはいい研究材料だ。
「さぁ、お前ら席に就け! ワシと琥珀さんが丹精込めて作った飯だ!」
「はーい! バリ楽しみー!」
リンとゴルドは徐に席に着いた、ゴルド……座りづらそう。
「あ、そういえば、ウチとキセノンはんは食事以外に取らなきゃあかんものがあるんやけど……琥珀はん、ええか?」
「えぇ、かまわないよ、薬か何か? 持病でもあるのかい?」
「ま、まぁ……そんなところやな、『インベントリ、オープンアップ』」
「インベントリ……オープン……アップ……」
ラピスとキセノンは呪文を唱え、魔法陣を出した。
「まぁ……すごいねぇ、ラピスちゃんにキセノンちゃん」
叔母さんは魔法を使う2人に驚愕した。
うん、私も最初はこんな感じだったな。
ラピスとキセノンは、それぞれ、白い液体と赤黒い液体を取り出した。
あーね……。
「それは……まさか」
「あぁ……言いたいことは分かるで、でも、生きるためには仕方がないんや」
生きるためか……ってちょっと待って。
「じゃあそれは人間から……」
「ちゃうわ! 動物や魔物のやつやねん! 人間から取るわけないやろ!」
「瑠璃ちゃん……下品……」
「ごめん! 私ったらてっきり……」
そうだよね! 流石にそれはないよね……。
カレーライス、叔母さんと得意料理の一つだ。
確かに、皆のお口に合うかな? 異世界小説だと大体パン食だよね?
お米って新鮮に感じるかも……。
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「ほんまやぁ、そこは一緒みたいやなぁ……そっちのソースというか、シチューみたいなのは初めて見るけど」
あれ? リンとラピス……お米知ってる?
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ニンニク……あ、まさか……。
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「ううん……むしろ……大好き」
「だ、大好きなの!? 吸血鬼なのに?」
「むぅー……瑠璃ちゃん……それ……偏見……」
「ご、ごめん!」
そうか、吸血鬼はニンニクが苦手っていうのは、あくまで創作の中の話、現実はそうじゃないということか。
これはいい研究材料だ。
「さぁ、お前ら席に就け! ワシと琥珀さんが丹精込めて作った飯だ!」
「はーい! バリ楽しみー!」
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「あ、そういえば、ウチとキセノンはんは食事以外に取らなきゃあかんものがあるんやけど……琥珀はん、ええか?」
「えぇ、かまわないよ、薬か何か? 持病でもあるのかい?」
「ま、まぁ……そんなところやな、『インベントリ、オープンアップ』」
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「まぁ……すごいねぇ、ラピスちゃんにキセノンちゃん」
叔母さんは魔法を使う2人に驚愕した。
うん、私も最初はこんな感じだったな。
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あーね……。
「それは……まさか」
「あぁ……言いたいことは分かるで、でも、生きるためには仕方がないんや」
生きるためか……ってちょっと待って。
「じゃあそれは人間から……」
「ちゃうわ! 動物や魔物のやつやねん! 人間から取るわけないやろ!」
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