45 / 424
第2章 A New Resident ,A New life.
第45話 サンルートの民族と女王陛下
しおりを挟む
「日本の料理ってどんな感じなんだろー、アタシ、バリ楽しみ!」
「……サンルートの料理は美味しいの?」
「そりゃもう! バリ美味しいよ! 初めてサンルートに来た時、まずそこに驚いたもん! アタシの故郷の国の料理、あそこまで美味しくなかったし!」
「へぇー……」
……そういえばちょうどいい、皆に聞きたいことがあるんだった。
今日は色々ありすぎて、すっかり忘れていた。
「そうそう! 皆!」
「な、なに? 突然どうしたの? ルリルリ?」
「皆の世界について……教えてくれない?」
「あーね! アタシたちももっと日本について教えてくれない?」
「う、うん!」
よし、ちょうど料理ができるまで時間がかかるだろうし、色々聞いてみよう。
というわけで、早速論文の資料集めと行きますか……。
私は忘れないようにスマホのメモ帳を起動させた。
これでメモを取りながら色々聞いてみよう。
「サンルートってどういうところ?」
「どういうところかぁ……うーん……改めて聞かれると、バリよくわからないなぁ」
リンは考え込んでしまった。
……もうちょっと具体的に聞いてみるか。
「例えば……どういう民族が住んでる?」
「うーん、まず人間でしょ? それに犬獣人でしょ? 猫獣人に、兎獣人……」
……獣人多いな。
獣人以外の民族はいるのだろうか?
「そういえば……ラピスはサンルートの人って言ってたよね?」
「せやで、ウチらサキュバスはサンルートに多くいる種族や、と言っても人間や獣人の皆さんと比べると少数民族やな、ゴルドはんみたいなドワーフもそうやで」
「なるほど……サンルートは多民族国家……」
日本も厳密に言えば多民族国家であるが、日本人としてのアイデンティティがある者が多数を占めているので、ほぼ単一民族の国家と言われている。
まぁ、そう思わない人も中にはいるとは思うけどね……。
「そして、国王はダイヤ・サンルート……どういう人なの?」
「ダイヤ・サンルートは……サンルートに住む……ほとんどの……民族の血を……持ってる……言わば……サンルートの……象徴……」
「へぇー……」
キセノンが国王について教えてくれた。
王が色んな民族の血を持っているというのは、確かにサンルートの象徴ともいえるかもしれない。
「色んな……民族の……長の血を……引き継いでるって……言われてる……」
「凄いね、お目にかかってみたい」
「私……似顔絵……描けるよ?」
「本当!? 描いてみて!」
私は咄嗟に空いている紙とペンを持ってきて、キセノンに渡した。
キセノンは、スラスラとペンを動かし……イラストを描き上げた。
ていうかキセノン、絵上手!? ほぼ写真みたいじゃない!
「これが……ダイヤ陛下……」
「おお、キセノンって絵が上手いんだね」
「ありがとう……」
キセノンが描いてくれたダイヤ・サンルートの絵。
本当に……プロが書いたみたいに上手いな。
ぱっと見男性に見えるが……リンがダンジョンを出たときにさらっと言っていたけど、女性のようだ。
顔つきは見た感じ人間、右耳が猫、左耳が兎の耳のようで、髪型は短いショートヘアー、目は釣り目で、イラストで見ると20代後半のように見える。
「結構お若い国王なんだね」
「若いかなぁ? アタシが聞いた限りだと……420代って聞いた気がするけど……」
「420……」
うん、年齢について言及するのはやめよう、次元が違いすぎる。
もっと色々聞きたいな。
「じゃあ次の質問を……」
「はーい! 皆お待たせ! ご飯できたよー」
……と、その前にご飯だ。
「……サンルートの料理は美味しいの?」
「そりゃもう! バリ美味しいよ! 初めてサンルートに来た時、まずそこに驚いたもん! アタシの故郷の国の料理、あそこまで美味しくなかったし!」
「へぇー……」
……そういえばちょうどいい、皆に聞きたいことがあるんだった。
今日は色々ありすぎて、すっかり忘れていた。
「そうそう! 皆!」
「な、なに? 突然どうしたの? ルリルリ?」
「皆の世界について……教えてくれない?」
「あーね! アタシたちももっと日本について教えてくれない?」
「う、うん!」
よし、ちょうど料理ができるまで時間がかかるだろうし、色々聞いてみよう。
というわけで、早速論文の資料集めと行きますか……。
私は忘れないようにスマホのメモ帳を起動させた。
これでメモを取りながら色々聞いてみよう。
「サンルートってどういうところ?」
「どういうところかぁ……うーん……改めて聞かれると、バリよくわからないなぁ」
リンは考え込んでしまった。
……もうちょっと具体的に聞いてみるか。
「例えば……どういう民族が住んでる?」
「うーん、まず人間でしょ? それに犬獣人でしょ? 猫獣人に、兎獣人……」
……獣人多いな。
獣人以外の民族はいるのだろうか?
「そういえば……ラピスはサンルートの人って言ってたよね?」
「せやで、ウチらサキュバスはサンルートに多くいる種族や、と言っても人間や獣人の皆さんと比べると少数民族やな、ゴルドはんみたいなドワーフもそうやで」
「なるほど……サンルートは多民族国家……」
日本も厳密に言えば多民族国家であるが、日本人としてのアイデンティティがある者が多数を占めているので、ほぼ単一民族の国家と言われている。
まぁ、そう思わない人も中にはいるとは思うけどね……。
「そして、国王はダイヤ・サンルート……どういう人なの?」
「ダイヤ・サンルートは……サンルートに住む……ほとんどの……民族の血を……持ってる……言わば……サンルートの……象徴……」
「へぇー……」
キセノンが国王について教えてくれた。
王が色んな民族の血を持っているというのは、確かにサンルートの象徴ともいえるかもしれない。
「色んな……民族の……長の血を……引き継いでるって……言われてる……」
「凄いね、お目にかかってみたい」
「私……似顔絵……描けるよ?」
「本当!? 描いてみて!」
私は咄嗟に空いている紙とペンを持ってきて、キセノンに渡した。
キセノンは、スラスラとペンを動かし……イラストを描き上げた。
ていうかキセノン、絵上手!? ほぼ写真みたいじゃない!
「これが……ダイヤ陛下……」
「おお、キセノンって絵が上手いんだね」
「ありがとう……」
キセノンが描いてくれたダイヤ・サンルートの絵。
本当に……プロが書いたみたいに上手いな。
ぱっと見男性に見えるが……リンがダンジョンを出たときにさらっと言っていたけど、女性のようだ。
顔つきは見た感じ人間、右耳が猫、左耳が兎の耳のようで、髪型は短いショートヘアー、目は釣り目で、イラストで見ると20代後半のように見える。
「結構お若い国王なんだね」
「若いかなぁ? アタシが聞いた限りだと……420代って聞いた気がするけど……」
「420……」
うん、年齢について言及するのはやめよう、次元が違いすぎる。
もっと色々聞きたいな。
「じゃあ次の質問を……」
「はーい! 皆お待たせ! ご飯できたよー」
……と、その前にご飯だ。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる