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第1章 世界の研究者、猪飼瑠璃
第33話 避難場所と猫
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避難所に着き、私は翡翠ちゃんのお母さんを探すことにした。
4人には、とりあえず学校の外に待機してもらった。
多分中に入ったら混乱するだろうし、モンスターが着たら大変だし……。
「どう? 翡翠ちゃんのお母さん、いる?」
「……いない」
……どうやらいないらしい。
うーん……どうしたものかなぁ。
「あ、翡翠ちゃん!」
「……みどりちゃん!?」
……どうやら、友達がいたらしい。
友達のお母さんはいるようだった。
「翡翠ちゃん、お母さんは?」
「……まだいない」
「じゃあ、お母さん来るまで私と遊ぼ!」
「……うん!」
どうやらお友達の家族と合流するらしい。
……私の出番はここで終わりかな?
「翡翠ちゃん、あとは大丈夫?」
「……うん! るり姉! ありがとう! またね!」
「うん! また駄菓子屋でね!」
私は手を振り、翡翠ちゃんを見送った。
……さて、そういえば、叔母さんは無事かな? 見たところ……まだ来ていないようだ。
「ねぇねぇ、今外かなり不気味じゃない?」
「えぇ、なんか喋る犬とか猫がいるわよね?」
「私、変に低身長な人、見た気がする」
「怖いわ……外に出たくない……」
皆、異世界から来た人についての会話をしていた……そりゃこんな反応にもなる、相手は何者なのかさっぱりわからないんだから、私だってまだわからない。
……そういえばリン達は大丈夫かな? ……一旦4人と合流しようか。
☆
「リンたち、どこかな?」
校門の前で待っているようには言ったけど……どこか遠くに行ってないよね?
「にゃーにゃー」
「いや、リンはん、そんなんで猫は近づかんやろ」
「近づくよ! にゃーにゃー!」
リンは、猫と交信を試みているようだった。
……なにやってるんだ?
「……これが……自動車?」
「随分立派だなぁ」
キセノンとゴルドは、駐車場に停めてある車に注目していた。
「……みんな、お待たせ!」
「あ、ルリルリ!」
私の呼びかけに反応して、4人が近づいてきた。
……リンはどういうわけか猫を抱えてるけど。
「ねぇねぇ、日本の動物ってバリかわいいね!」
「あ、うん……」
確かにそれは否定しない、猫かわいいよね。
……私、アレルギーなんだけど。
「ほーれ、こちょこちょ~ってあっ……」
リンの抱えていた猫は、どこか遠くへ行ってしまった。
リンって動物が好きなのかな? それまで猫と戯れるのを楽しんでたように見える。
4人には、とりあえず学校の外に待機してもらった。
多分中に入ったら混乱するだろうし、モンスターが着たら大変だし……。
「どう? 翡翠ちゃんのお母さん、いる?」
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うーん……どうしたものかなぁ。
「あ、翡翠ちゃん!」
「……みどりちゃん!?」
……どうやら、友達がいたらしい。
友達のお母さんはいるようだった。
「翡翠ちゃん、お母さんは?」
「……まだいない」
「じゃあ、お母さん来るまで私と遊ぼ!」
「……うん!」
どうやらお友達の家族と合流するらしい。
……私の出番はここで終わりかな?
「翡翠ちゃん、あとは大丈夫?」
「……うん! るり姉! ありがとう! またね!」
「うん! また駄菓子屋でね!」
私は手を振り、翡翠ちゃんを見送った。
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「ねぇねぇ、今外かなり不気味じゃない?」
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「私、変に低身長な人、見た気がする」
「怖いわ……外に出たくない……」
皆、異世界から来た人についての会話をしていた……そりゃこんな反応にもなる、相手は何者なのかさっぱりわからないんだから、私だってまだわからない。
……そういえばリン達は大丈夫かな? ……一旦4人と合流しようか。
☆
「リンたち、どこかな?」
校門の前で待っているようには言ったけど……どこか遠くに行ってないよね?
「にゃーにゃー」
「いや、リンはん、そんなんで猫は近づかんやろ」
「近づくよ! にゃーにゃー!」
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……なにやってるんだ?
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「ねぇねぇ、日本の動物ってバリかわいいね!」
「あ、うん……」
確かにそれは否定しない、猫かわいいよね。
……私、アレルギーなんだけど。
「ほーれ、こちょこちょ~ってあっ……」
リンの抱えていた猫は、どこか遠くへ行ってしまった。
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