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第1章 世界の研究者、猪飼瑠璃
第26話 全員巨大化
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「どういうこと……? 私……大きくなってる!?」
声を上げると、大声を出したわけでもないのに、ダンジョン中に私の声が響いていた。
間違いない……私、巨大化してる……。
しかも下を見ると、先程の巫女服よりも屈強な……和風の兵士みたいな甲冑を身に纏っていた。
「おい! 前見ろ!」
「……え?」
ゴルドが必死に前のほうを指さしながら叫ぶ。
前……? あ、そうか! 巨大化してるってことは……。
「あ、危ない!」
私は咄嗟に「自分と同じ目線にいるゴブリン」の攻撃を避けた。
そうだ……今、ダンジョンボスのゴブリンとほぼ同じになってるんだ!
「バリすごいよルリルリ!」
「そのまま奴をいてこましたれ!!」
「う、うん! みんなは危ないから端にいて!」
私はみんなを踏みつけないように、ゴブリンと戦う。
私は大剣となった刀を振り、奴に攻撃を与える。
しかし奴は大きい故に、かなり頑丈だった。
一人じゃ……難しいかも……。
「ねぇルリルリ! 巨大化ってアタシたちもできる!?」
リンは私に向かって大声を張り上げた。
「多分! 変身のアイコンの隣……それが多分巨大化のアイコン!」
私がみんなに向かって叫ぶと、みんなは一斉に腕輪を見た。
「巨大化ってこれ!?」
リンは腕輪をこちらに見せびらかしながら叫ぶ……が。
「ごめん! 遠くからだとわからない!」
腕輪がほぼ米粒くらいの大きさにしか見えないので、どれがどれなのかわからなかった。
「何はともあれ、やってみるぞ!」
ゴルドがみんなに向かって叫び、みんなは先ほど私がやったように、カードをかざす。
すると……。
「な、なに!? アタシたちまたバリ輝いてるんだけど!?」
4人が輝き始め……徐々にその光が大きくなっていくように見えた。
しばらくすると……輝きが晴れていった。
そして、4人は……
『うお!? なにこれ!? バリ凄い!』
『な、なんや!? ウチら、またなんか姿変わっとらんか!?』
『また背丈が変わっちまってる!?』
『なんか……すごい……』
先ほどの戦士の姿とはまた一風変わった見た目になっていた。
リンはピンクの蜂、ラピスは黒い蝶、ゴルドは黄色のカブトムシ、キセノンは青いコウモリのような見た目になっていた。
声を上げると、大声を出したわけでもないのに、ダンジョン中に私の声が響いていた。
間違いない……私、巨大化してる……。
しかも下を見ると、先程の巫女服よりも屈強な……和風の兵士みたいな甲冑を身に纏っていた。
「おい! 前見ろ!」
「……え?」
ゴルドが必死に前のほうを指さしながら叫ぶ。
前……? あ、そうか! 巨大化してるってことは……。
「あ、危ない!」
私は咄嗟に「自分と同じ目線にいるゴブリン」の攻撃を避けた。
そうだ……今、ダンジョンボスのゴブリンとほぼ同じになってるんだ!
「バリすごいよルリルリ!」
「そのまま奴をいてこましたれ!!」
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私はみんなを踏みつけないように、ゴブリンと戦う。
私は大剣となった刀を振り、奴に攻撃を与える。
しかし奴は大きい故に、かなり頑丈だった。
一人じゃ……難しいかも……。
「ねぇルリルリ! 巨大化ってアタシたちもできる!?」
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私がみんなに向かって叫ぶと、みんなは一斉に腕輪を見た。
「巨大化ってこれ!?」
リンは腕輪をこちらに見せびらかしながら叫ぶ……が。
「ごめん! 遠くからだとわからない!」
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ゴルドがみんなに向かって叫び、みんなは先ほど私がやったように、カードをかざす。
すると……。
「な、なに!? アタシたちまたバリ輝いてるんだけど!?」
4人が輝き始め……徐々にその光が大きくなっていくように見えた。
しばらくすると……輝きが晴れていった。
そして、4人は……
『うお!? なにこれ!? バリ凄い!』
『な、なんや!? ウチら、またなんか姿変わっとらんか!?』
『また背丈が変わっちまってる!?』
『なんか……すごい……』
先ほどの戦士の姿とはまた一風変わった見た目になっていた。
リンはピンクの蜂、ラピスは黒い蝶、ゴルドは黄色のカブトムシ、キセノンは青いコウモリのような見た目になっていた。
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