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第1章 世界の研究者、猪飼瑠璃
第25話 研究者、巨大化する
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「ここのボスはゴブリンやな!」
「バリデカいゴブリン……アタシたちなら余裕だね!」
余裕!? 本気で言ってるの!?
私は驚きつつも、走り続けた。
気が付くと、私たちは巨大なゴブリンの待つ空洞へとたどり着いた。
近くで見る巨大な怪物は……私の想像以上だった。
「大きすぎ!? 高層ビル並じゃない!」
都会に林立するビルのような大きさの怪物が空洞の中で胡坐をかいていた。
怪物……巨大なゴブリンは私たちを見るや否や、立ち上がった。
「よし! バリ頑張っていこう!」
「ほな行くで!」
「だいぶ身長差も慣れてきたぜ!」
「私も……行く!」
4人は巨大な敵に向かって走り出した。
私も負けていられないと思い、奴に向かって突撃をする。
しかし……。
「うわぁ!?」
奴は装備していた巨大な棍棒で、私を吹っ飛ばした。
幸い受け身を取ったのでそれほど痛みは無かった……が、これでは4人の足手纏いになりかねない。
「ルリルリ! 無理しないで!」
「あんたはそこで様子見て戦ってくれや!」
リンとラピスが奴と戦いながらそう叫ぶ。
そんな……見てるだけだなんて、絶対に嫌だ!
何か……何かできることは……。
そういえばこのウォッチ……他に機能は無いのかな?
そういえばずっと気になってた……このカードのアイコンの隣のやつ……なんだろう?
見た目的に、光のような……何かの爆発のようなピクトグラムに見える。
「……この際何でもいい! 一か八かだ!」
私は恐る恐る、アイコンをタップした。
すると、変身時と同じようなピクトグラムが再生された。
「もう一度かざせってことね……よし!」
私は再び、カードをかざした……。
<巨大化 ヒューマン>
……ん? 巨大化?
どういうこと? ……っていうか私……どんどん目線が高くなってない?
ちょちょちょちょ!? なんかいつの間にかみんなが小さくなっているように見えるんだけど!?
「ルリルリ!?」
「で、でっか!? 何があったんや!?」
リンとラピスが困惑の声を上げた。
いや、何があったのか聞きたいのはこっちなんだけど!?
ふと冷静になって下を見ると……まるで先ほどまで歩いていたダンジョンを、高台から見下ろしたかのような景色が広がっていた。
「どういうこと……? 私……大きくなってる!?」
「バリデカいゴブリン……アタシたちなら余裕だね!」
余裕!? 本気で言ってるの!?
私は驚きつつも、走り続けた。
気が付くと、私たちは巨大なゴブリンの待つ空洞へとたどり着いた。
近くで見る巨大な怪物は……私の想像以上だった。
「大きすぎ!? 高層ビル並じゃない!」
都会に林立するビルのような大きさの怪物が空洞の中で胡坐をかいていた。
怪物……巨大なゴブリンは私たちを見るや否や、立ち上がった。
「よし! バリ頑張っていこう!」
「ほな行くで!」
「だいぶ身長差も慣れてきたぜ!」
「私も……行く!」
4人は巨大な敵に向かって走り出した。
私も負けていられないと思い、奴に向かって突撃をする。
しかし……。
「うわぁ!?」
奴は装備していた巨大な棍棒で、私を吹っ飛ばした。
幸い受け身を取ったのでそれほど痛みは無かった……が、これでは4人の足手纏いになりかねない。
「ルリルリ! 無理しないで!」
「あんたはそこで様子見て戦ってくれや!」
リンとラピスが奴と戦いながらそう叫ぶ。
そんな……見てるだけだなんて、絶対に嫌だ!
何か……何かできることは……。
そういえばこのウォッチ……他に機能は無いのかな?
そういえばずっと気になってた……このカードのアイコンの隣のやつ……なんだろう?
見た目的に、光のような……何かの爆発のようなピクトグラムに見える。
「……この際何でもいい! 一か八かだ!」
私は恐る恐る、アイコンをタップした。
すると、変身時と同じようなピクトグラムが再生された。
「もう一度かざせってことね……よし!」
私は再び、カードをかざした……。
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……ん? 巨大化?
どういうこと? ……っていうか私……どんどん目線が高くなってない?
ちょちょちょちょ!? なんかいつの間にかみんなが小さくなっているように見えるんだけど!?
「ルリルリ!?」
「で、でっか!? 何があったんや!?」
リンとラピスが困惑の声を上げた。
いや、何があったのか聞きたいのはこっちなんだけど!?
ふと冷静になって下を見ると……まるで先ほどまで歩いていたダンジョンを、高台から見下ろしたかのような景色が広がっていた。
「どういうこと……? 私……大きくなってる!?」
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