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4.聖女様、連行される
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「……なぜ貴方は、『この俺様』の顔を見ても、何とも思っていないんだ!」
彼は口調を荒げ、私に怒りを露にした。
恐怖のあまり、私は口を開くことができなかった。
「皆口をそろえて俺に言う……『殿下はとても整った顔をしています』『殿下はとてもかっこいいです』『殿下はこの世で最も美しい男性です』と! 世の女は俺の顔を見ては皆がうっとりとする……だが貴様は俺を見ても、つまらなそうな顔しかしない!! 一体どういうことだ!!」
私は心の中で「話がつまらないからそういう顔をしてただけなんですけど」とつぶやいてしまった。
確かに彼の顔は、他の男性と比べたら美しい。
だが、私はさして彼には興味無かった、寧ろ噂の影響で嫌な印象しかなかったので、必然的に眼中にない。
「だから俺は……本当は使いたくなかったものを貴様に使った……既にわかっているよな? 今お前がどういう状態なのか……」
どういう状態? まさか……。
「こんなに体が熱いのは……」
「その通りだ! 俺は貴様の飲み物に媚薬を入れておいたのさ!」
「なんと……」
媚薬、話には聞いている。
性的欲求を高ぶらせる薬。
通りで体が熱く、そして……私の重大な秘密である場所がこんなにも高くそびえたっているわけだ……。
このままでは……まずい。
何故私は恥じらいを重視して、エネマと同行せず、外へと飛び出してしまったのか……。
こうなるくらいなら、お手洗いでエネマに処理してもらえば……。
「聖女だろうが、世の女は全て俺様の物だ! 貴様も俺のものにしてやる……こっちへ来い!」
私は腕を掴まれ、連行された。
☆
「早く来い!」
私はあのまま連行され、今は階段を下へ下へと降りている。
「こ、ここは……」
「俺専用の地下室だ……お前のような気に入らない女をここで『調教』している」
王子専用の……地下室? 調教?
私は意識が朦朧とする中、そんなことを考えた。
歪んだ視線の中、部屋の構造がなんとなく分かった。
薄暗い灯りに、豪勢なベッドが一つあるだけ。
私はそのまま、その部屋の雰囲気とは合わないベッドへと投げ捨てられた。
何をされるのか……私は無意識に体が震えた。
しかし、秘密の部分はそんな状況でも直立が収まらなかった。
「さぁて、聖女様……『躾』の時間だ……」
スタッグ王子は、舌で自らの唇をなぞり……召していた服を脱ぎ始めた。
歪んだ視線からも、彼の屈強な体はそれは凄い物だと分かった
私はその時、全てを察してしまった。
彼は口調を荒げ、私に怒りを露にした。
恐怖のあまり、私は口を開くことができなかった。
「皆口をそろえて俺に言う……『殿下はとても整った顔をしています』『殿下はとてもかっこいいです』『殿下はこの世で最も美しい男性です』と! 世の女は俺の顔を見ては皆がうっとりとする……だが貴様は俺を見ても、つまらなそうな顔しかしない!! 一体どういうことだ!!」
私は心の中で「話がつまらないからそういう顔をしてただけなんですけど」とつぶやいてしまった。
確かに彼の顔は、他の男性と比べたら美しい。
だが、私はさして彼には興味無かった、寧ろ噂の影響で嫌な印象しかなかったので、必然的に眼中にない。
「だから俺は……本当は使いたくなかったものを貴様に使った……既にわかっているよな? 今お前がどういう状態なのか……」
どういう状態? まさか……。
「こんなに体が熱いのは……」
「その通りだ! 俺は貴様の飲み物に媚薬を入れておいたのさ!」
「なんと……」
媚薬、話には聞いている。
性的欲求を高ぶらせる薬。
通りで体が熱く、そして……私の重大な秘密である場所がこんなにも高くそびえたっているわけだ……。
このままでは……まずい。
何故私は恥じらいを重視して、エネマと同行せず、外へと飛び出してしまったのか……。
こうなるくらいなら、お手洗いでエネマに処理してもらえば……。
「聖女だろうが、世の女は全て俺様の物だ! 貴様も俺のものにしてやる……こっちへ来い!」
私は腕を掴まれ、連行された。
☆
「早く来い!」
私はあのまま連行され、今は階段を下へ下へと降りている。
「こ、ここは……」
「俺専用の地下室だ……お前のような気に入らない女をここで『調教』している」
王子専用の……地下室? 調教?
私は意識が朦朧とする中、そんなことを考えた。
歪んだ視線の中、部屋の構造がなんとなく分かった。
薄暗い灯りに、豪勢なベッドが一つあるだけ。
私はそのまま、その部屋の雰囲気とは合わないベッドへと投げ捨てられた。
何をされるのか……私は無意識に体が震えた。
しかし、秘密の部分はそんな状況でも直立が収まらなかった。
「さぁて、聖女様……『躾』の時間だ……」
スタッグ王子は、舌で自らの唇をなぞり……召していた服を脱ぎ始めた。
歪んだ視線からも、彼の屈強な体はそれは凄い物だと分かった
私はその時、全てを察してしまった。
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