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佐藤善子の場合

クラス委員長佐藤善子の相談(9) X-rated

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「バカ! 変態! 生徒に手を出す犯罪者! サディスティック! 鬼畜眼鏡!!!」
「……」

 善子は枕でポコポコと顔を重点的に殴る。先生は困った笑顔でされるがまま。
 ダメージが入らなくてもいい、気が済むまで殴る。

「……はあ……はあ……」

 早々に殴り疲れ、ベッドに背中から倒れ込む。息が整ってないうちに顔を枕で隠す。

「あはは、こっぴどく怒らせてしまったようですね……」

 先生は濡れた手をハンカチで拭きながら立ち上がる。

「今日はここまでにしましょう。善子さんの元気そうな顔で見れてよかったです」

 それだけ言って立ち去ろうとする。早く学校に来るように催促も強制もしない。

「……先生」

 枕の下から溢れる小さな声。

「はい、なんでしょう」

 先生はすぐに振り返る。生徒が先生を呼ぶならどんな状況下どんな小さな声でも聞き漏らさない。
 善子は恥ずがしながら躊躇いながら言う。

「…………引き出し、見てください」

 枕をぎゅっと握りつぶす。

「わかりました」

 先生は言われたとおりに引き出しを開ける。文房具や昔のアルバムに電子辞書。学校生活にありふれた日常道具。その中に異彩を放つ箱が一つ。
 先生は明確にメッセージを読み取り、その箱を手に取り、ベッドに戻り、

「……本当によろしいのですか?」

 彼女の意志を確認する。

「……」

 善子は枕の下で無言で頷いた。先生は顎の動きで彼女の意志を確かめた。

「わかりました。それならば私もそれ相応の準備をしないとですね」

 先生はシャツのボタンを外し始める。シャツの下は白のスーツインナーだった。

(先生……野菜ばっかなのに、意外と良い身体してるかも……)

 善子は枕の下からこっそりと先生の着替えを覗く。
 全体的に毛が薄く白い肌ではあるが病弱さは感じない。腕もほどほどに太く、二の腕のたるみが少なく、運動の形跡が窺える。腹筋は割れていないが引き締まっている。へそ周辺はきっちりとケアしているのか、ムダ毛一本ない。
 そしていよいよ上を脱ぎ終え、ベルトを外す。スラックスがすらりと落ち、グレーのボクサーパンツが現れる。

(い、いよいよ……)

 ごくりとつばを飲む善子。

(先生のって……大きいのかな、小さいのかな……)

 わからない。全く想像がつかなかった。
 大きすぎてもちゃんと入るのか不安。小さすぎても解釈違い。

(先生、勝手に着替えを覗いてごめんなさい! でも自分の中に入る物体なので一応は見ておきたいんです! あとそれはそれとして興味本位で見たいです!)

 先生の性器が見たいといえば先生のことだ、二つ返事でオーケーするだろう。しかし男性の性器を真正面で受け止められるほど経験豊富ではないし、性器に興味津々であると思われたくもない。

(ごめんなさい、先生……! その代わり、どんな形でも絶対に笑いませんので!)

 ついに先生はパンツのゴムに手をかけると善子の瞼が先に全開になる。
 いよいよ御開帳……と思いきや、

「おっと、片付けないといけませんね」

 せっせと自分が脱いだ服をたたみ始めたのだった。
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