78 / 78
森の民はリーダーに選ばれる
しおりを挟む
リーダー、クラトスは緊急で集会を開いた。議題は勿論村の今後についてだった。彼は批判を恐れずに現状と展望を伝え、対策を伝えた。そして当然の如く批判は噴出した。
「一か月後!? 一か月後だって!? あまりに話が急すぎるぜ! 俺は結婚して家を建てようとしてたんだぞ!!」
「ようやく始めた仕事が軌道に乗ってきたというのに……」
「私のような老いぼれ……いまさらどこに行こうというのか……」
批判する彼らは決して怠惰ではなかった。各自それ相応の理由が持ってこの村から離れることを渋った。
しかし、
「お前ら死にたいのか!? 何度も言っているが鉄は無限じゃない! 孤立する危険性もあるんだ! 今なんだ! 今行動しなければ助かるものも助からないんだ!」
リーダーの逸れることを許さない真っすぐすぎる説得に、飽き飽きしながらも応じる他なかった。
「みんな、わかってくれたな? それじゃあ今日から一か月後に」
支配的な空気に一石が投じられる。
「あーあー、ちょっといいかしら」
ビクトリアが手をあげて介入する。いつもの調子で緊張感はない。
「……エルフ様。どうされたのですか? 集会で発言するなんて珍しい」
ビクトリアは異種族であり、短命種の営みには基本無関心であり参加にも消極的であったが今回は違う。
「なに? 発言しちゃまずいっての?」
「そんなまさか。どうぞ。意見があるならなんなりと」
「そうね。それなら遠慮なく、そして単刀直入に言わせてもらうわ。私はこの村を離れることに反対よ」
エルフが発言する珍事だけでなく、リーダーの考えに真向から反対する度胸に辺りがどよめく。
「……エルフ様。生憎ですがこれはもう決定事項。いくらあなたといえどひっくり返しはできない」
「決定事項? 村の連中が本当に納得してるとは思えませんけど?」
「それでも最終決定権はリーダーにある。エルフ様どいえど従ってもらいますよ」
強力な魔法を放つエルフが相手でもクラトスは物怖じしない。態度を崩さず、押し通そうとしていた。
「……ほんと強引。あんたらしくないわね」
「なに?」
「あんたが焦っている理由、当ててあげようか? そのリーダーである時間も今日までだからでしょう?」
クラトスはわずかに眉をひそめる。
「え? あれ、そうだっけ?」
「そういえばそうだったような……」
村人たちは季節の変わり目や気温の上下には敏感だが納入以外での細やかな月日の流れには鈍感だった。
「そうだそうだ! 新月! 次の新月には新しいリーダーを選ぶ話になっていたんだった!」
村人たちは頭上を見上げる。雲一つのない夜空。星々は輝くも丸い月もなければ糸のように細い月もない。
「……エミリの入れ知恵だね。やはり彼女は頭が回る」
「あんたも真面目そうな顔して意外と卑怯よね。任期を有耶無耶にして既成事実を作ろうなんて」
「人聞きの悪い。手段を選ばないと言ってほしい」
村の放棄を確実にするためにもリーダー特権は必要不可欠。そして隠し通していたのも次なる策のため。
「いいでしょう、それでは次のリーダーを決めましょう。他に候補がいればですがね」
クラトスには長年の実績があり信頼も厚い。それに勝つための対抗馬が必要なのだが……、
「よく考えたものよね。あんたに勝つためにはそれなりに準備と時間が必要なのよね」
彼はリーダーの座を守るために徹底していた。任期を隠すことで現れるかもわからない対抗馬に準備期間を与えなかったのだ。
「よくおわかりで。さあさあ、次のリーダーに名乗り出る者はいるか? 何人でもかかってくるといい」
「よく言うわ。たくさん候補が名乗り出ても票がばらけてるだけ。あんたが有利になるだけでしょうに」
「おや、そんなつもりはなかったんだが。それで結局誰が名乗り出るんです」
「いまさら名乗り出る必要はないでしょうけど、はっきりさせておこうかしら。私よ。私、エルフが次のリーダーになってやろうじゃない」
「……驚いた。君なのか」
クラトスは純粋に驚いた。もし仮に対抗馬が現れるとするならばそれはエルフではなく、
「ええ、エルフ様こそ次のリーダーにふさわしいとわたしは考えています」
エミリがビクトリアの後ろに立つ。
「……エミリ。何の考えがあってかわからないがそれは悪手じゃないかい?」
「いいえ、これこそが最善です。エルフ様には人を惹きつけるカリスマがあります」
「惹きつけても同じ歩幅で歩めないというのに……まあ、この話は追い追いやっていくとしよう」
クラトスはぱんぱんと手を叩く。
「それでは皆。急ではあるがこれから新たなリーダーを選ぶことになった。大きな水瓶と……うん、何を入れよう」
紙のような貴重品を使い捨てにはできない。代用品が必要だった。
「鉄くずなら捨てるほどあるぞ。使うと良い」
「アッシュの葉っぱも使えるんじゃない? 鉄くずは水瓶を傷つけちまうかもしれないし」
「葉っぱなんて入れたら裂けちまって増えちまうんじゃないか」
「なによ!」
「やんのか!?」
提案する村人が喧嘩を始める。
「しょうもないことで喧嘩してんじゃないわよ、みっともない」
「ここは公平に二つとも使うとしよう」
「そうですね。それではクラトスさんを支持する場合は鉄を、エルフ様を支持する場合アッシュの葉を入れることにしましょう」
折衷案でその場は事なきを得た。
用意された水瓶の中は空であることを確認して投票が始まる。
立候補者の二人は魔法や脅迫で不正できないように隔離される。
クラトスとビクトリアの二人は人気がないことで人気のスポットで待機させられた。
「……」
「……」
「……」
「……」
二人は無言だった。公衆の面前では舌戦を繰り広げたのにいざ二人きりになると何を話せばいいかわからなかった。
(気まずいわね……何か話しなさいよ……)
ビクトリアは何か言いださないか待っていると、
「そういえばエルフ様」
「な、なにかしら!? 聞きたいことがあるの!? なんでも聞きなさい!」
「今日ここで俺とエミリが話しているのを盗み聞きしていましたよね」
「ししししらないわよ!? プロポーズとか全然知らないから──あっ」
テンパって自爆。
しかしクラトスは淡々としていて、
「聞いていたのなら話が早い。俺は彼女を愛しています」
「あ、愛して……!」
「俺は本気で彼女を幸せにするつもりだ。覚悟であなたとは違うんだ」
「な、なによ、それ。私が彼女の幸せを望んでいないとでも思ってるの」
「彼女の幸せを真に願うなら少し距離を置くべきだ。このままで彼女もあなたも──」
「自分の幸せは自分で決める! 誰かに決められるもんじゃないわ!」
「……あなたならそう言うんでしょうね。はあ、これだから……」
クラトスが最後まで言う前に、
「投票全員終わったよ! 二人とも戻ってこい!」
二人は呼び出されてしまう。
「……悪いがこの勝負は貰いましたよ」
「はあ? まだ結果を見てないのに勝ったつもり?」
「勝ったも同然でしょう。異種族のエルフを村のリーダーにするメリットなんてありますか?」
「そ、そりゃ……そうね、エルフの村で人間が村長になるようなものよね。簡単には受け入れられないわ」
「おや、意外とすんなり受け入れられる」
「……でもこの村にいたいって気持ちは本当にあるのよ。そこだけはあんたには絶対に負けるつもりはないから」
ビクトリアはそう言って先に戻った。
そして運命の瞬間がやってくる。
「それじゃあ水瓶をひっくり返すぞ!」
村人全員が見守る中、水瓶がひっくり返される。
鉄くずが真っ先に飛び出る。
(まあ、そうだわな……)
クラトスが内心で言い聞かす。しかし彼の余裕は長く続かなかった。
「うーん? まだ中に残ってるな」
村人が壺の中を掻き出す。するとアッシュの葉が出てくる。それも鉄くずの倍は出てくる。
「な、に!?」
掻き分けて行き、結果が出る。
ビクトリアの圧勝だった。
「一か月後!? 一か月後だって!? あまりに話が急すぎるぜ! 俺は結婚して家を建てようとしてたんだぞ!!」
「ようやく始めた仕事が軌道に乗ってきたというのに……」
「私のような老いぼれ……いまさらどこに行こうというのか……」
批判する彼らは決して怠惰ではなかった。各自それ相応の理由が持ってこの村から離れることを渋った。
しかし、
「お前ら死にたいのか!? 何度も言っているが鉄は無限じゃない! 孤立する危険性もあるんだ! 今なんだ! 今行動しなければ助かるものも助からないんだ!」
リーダーの逸れることを許さない真っすぐすぎる説得に、飽き飽きしながらも応じる他なかった。
「みんな、わかってくれたな? それじゃあ今日から一か月後に」
支配的な空気に一石が投じられる。
「あーあー、ちょっといいかしら」
ビクトリアが手をあげて介入する。いつもの調子で緊張感はない。
「……エルフ様。どうされたのですか? 集会で発言するなんて珍しい」
ビクトリアは異種族であり、短命種の営みには基本無関心であり参加にも消極的であったが今回は違う。
「なに? 発言しちゃまずいっての?」
「そんなまさか。どうぞ。意見があるならなんなりと」
「そうね。それなら遠慮なく、そして単刀直入に言わせてもらうわ。私はこの村を離れることに反対よ」
エルフが発言する珍事だけでなく、リーダーの考えに真向から反対する度胸に辺りがどよめく。
「……エルフ様。生憎ですがこれはもう決定事項。いくらあなたといえどひっくり返しはできない」
「決定事項? 村の連中が本当に納得してるとは思えませんけど?」
「それでも最終決定権はリーダーにある。エルフ様どいえど従ってもらいますよ」
強力な魔法を放つエルフが相手でもクラトスは物怖じしない。態度を崩さず、押し通そうとしていた。
「……ほんと強引。あんたらしくないわね」
「なに?」
「あんたが焦っている理由、当ててあげようか? そのリーダーである時間も今日までだからでしょう?」
クラトスはわずかに眉をひそめる。
「え? あれ、そうだっけ?」
「そういえばそうだったような……」
村人たちは季節の変わり目や気温の上下には敏感だが納入以外での細やかな月日の流れには鈍感だった。
「そうだそうだ! 新月! 次の新月には新しいリーダーを選ぶ話になっていたんだった!」
村人たちは頭上を見上げる。雲一つのない夜空。星々は輝くも丸い月もなければ糸のように細い月もない。
「……エミリの入れ知恵だね。やはり彼女は頭が回る」
「あんたも真面目そうな顔して意外と卑怯よね。任期を有耶無耶にして既成事実を作ろうなんて」
「人聞きの悪い。手段を選ばないと言ってほしい」
村の放棄を確実にするためにもリーダー特権は必要不可欠。そして隠し通していたのも次なる策のため。
「いいでしょう、それでは次のリーダーを決めましょう。他に候補がいればですがね」
クラトスには長年の実績があり信頼も厚い。それに勝つための対抗馬が必要なのだが……、
「よく考えたものよね。あんたに勝つためにはそれなりに準備と時間が必要なのよね」
彼はリーダーの座を守るために徹底していた。任期を隠すことで現れるかもわからない対抗馬に準備期間を与えなかったのだ。
「よくおわかりで。さあさあ、次のリーダーに名乗り出る者はいるか? 何人でもかかってくるといい」
「よく言うわ。たくさん候補が名乗り出ても票がばらけてるだけ。あんたが有利になるだけでしょうに」
「おや、そんなつもりはなかったんだが。それで結局誰が名乗り出るんです」
「いまさら名乗り出る必要はないでしょうけど、はっきりさせておこうかしら。私よ。私、エルフが次のリーダーになってやろうじゃない」
「……驚いた。君なのか」
クラトスは純粋に驚いた。もし仮に対抗馬が現れるとするならばそれはエルフではなく、
「ええ、エルフ様こそ次のリーダーにふさわしいとわたしは考えています」
エミリがビクトリアの後ろに立つ。
「……エミリ。何の考えがあってかわからないがそれは悪手じゃないかい?」
「いいえ、これこそが最善です。エルフ様には人を惹きつけるカリスマがあります」
「惹きつけても同じ歩幅で歩めないというのに……まあ、この話は追い追いやっていくとしよう」
クラトスはぱんぱんと手を叩く。
「それでは皆。急ではあるがこれから新たなリーダーを選ぶことになった。大きな水瓶と……うん、何を入れよう」
紙のような貴重品を使い捨てにはできない。代用品が必要だった。
「鉄くずなら捨てるほどあるぞ。使うと良い」
「アッシュの葉っぱも使えるんじゃない? 鉄くずは水瓶を傷つけちまうかもしれないし」
「葉っぱなんて入れたら裂けちまって増えちまうんじゃないか」
「なによ!」
「やんのか!?」
提案する村人が喧嘩を始める。
「しょうもないことで喧嘩してんじゃないわよ、みっともない」
「ここは公平に二つとも使うとしよう」
「そうですね。それではクラトスさんを支持する場合は鉄を、エルフ様を支持する場合アッシュの葉を入れることにしましょう」
折衷案でその場は事なきを得た。
用意された水瓶の中は空であることを確認して投票が始まる。
立候補者の二人は魔法や脅迫で不正できないように隔離される。
クラトスとビクトリアの二人は人気がないことで人気のスポットで待機させられた。
「……」
「……」
「……」
「……」
二人は無言だった。公衆の面前では舌戦を繰り広げたのにいざ二人きりになると何を話せばいいかわからなかった。
(気まずいわね……何か話しなさいよ……)
ビクトリアは何か言いださないか待っていると、
「そういえばエルフ様」
「な、なにかしら!? 聞きたいことがあるの!? なんでも聞きなさい!」
「今日ここで俺とエミリが話しているのを盗み聞きしていましたよね」
「ししししらないわよ!? プロポーズとか全然知らないから──あっ」
テンパって自爆。
しかしクラトスは淡々としていて、
「聞いていたのなら話が早い。俺は彼女を愛しています」
「あ、愛して……!」
「俺は本気で彼女を幸せにするつもりだ。覚悟であなたとは違うんだ」
「な、なによ、それ。私が彼女の幸せを望んでいないとでも思ってるの」
「彼女の幸せを真に願うなら少し距離を置くべきだ。このままで彼女もあなたも──」
「自分の幸せは自分で決める! 誰かに決められるもんじゃないわ!」
「……あなたならそう言うんでしょうね。はあ、これだから……」
クラトスが最後まで言う前に、
「投票全員終わったよ! 二人とも戻ってこい!」
二人は呼び出されてしまう。
「……悪いがこの勝負は貰いましたよ」
「はあ? まだ結果を見てないのに勝ったつもり?」
「勝ったも同然でしょう。異種族のエルフを村のリーダーにするメリットなんてありますか?」
「そ、そりゃ……そうね、エルフの村で人間が村長になるようなものよね。簡単には受け入れられないわ」
「おや、意外とすんなり受け入れられる」
「……でもこの村にいたいって気持ちは本当にあるのよ。そこだけはあんたには絶対に負けるつもりはないから」
ビクトリアはそう言って先に戻った。
そして運命の瞬間がやってくる。
「それじゃあ水瓶をひっくり返すぞ!」
村人全員が見守る中、水瓶がひっくり返される。
鉄くずが真っ先に飛び出る。
(まあ、そうだわな……)
クラトスが内心で言い聞かす。しかし彼の余裕は長く続かなかった。
「うーん? まだ中に残ってるな」
村人が壺の中を掻き出す。するとアッシュの葉が出てくる。それも鉄くずの倍は出てくる。
「な、に!?」
掻き分けて行き、結果が出る。
ビクトリアの圧勝だった。
0
お気に入りに追加
24
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる