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60層 シン・ボス アイスファイアマンモス戦 後編

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 マンモスはこれでしまいにはしない。炎の壁を解除し炎に纏う。時間にして十分ほどテオたちが埋まった地点を中心にぐるぐると周回する。

「マモ! マモ! マモ!」

 息が止まり身体が冷え切ったと見て炎の足で雪を掘り始める。
 パーティの中に自分よりも強い脅威がいた。その者を自らの牙で心の臓を貫くまで油断はできない。
 雪は次第に融解し始め、水気が増していく。もう少しで底に達すると思われた時、

「マモ?!」

 マンモスは自分の足場が急に熱くなると同時に急激な魔力反応を感知。
 逃げるのでは間に合わない。身体に熱い炎の鎧を纏い防御する。

 分厚い氷層の下より舞い出でしはマグマ、否、鳥の形を成した炎。

「マモー!!」

 マンモスは身体を転がしながら鳥の中から脱出する。自ら放つ炎以上の熱に焼かれ、体毛は焦げ、むき出しになった皮膚は火傷を負ってただれていた。


 羽が生えた炎は籠の中も空のように羽ばたいて回り雪を溶かし雪原を消し去ると火の粉となって消えた。
 溶けた氷の底から炎の鳥の魔法の主は顔を出す。

「おや、なんと運が良い……いや勘がいいのですね。あの一瞬で氷ではなく炎で身を固めるとは弟弟子にも見習ってほしいセンスです」

 トニョはトレードマークである眼鏡を傾かせながらも笑顔を見せる。

「おー! また雪上だ!」
「やれやれ、また死にかけた……これで何度目だ、死にかけるの。癖になったらどうするんだ」

 テオとロビンもマチルドを背負って氷の穴から這い出る。
 そして最後に、

「そうやってぼやけるのも私のおかげってことを忘れないように」

 ビクトリアがロビンに手を引かれて穴から脱出する。

「一瞬たりとも忘れるもんですかって。ビクトリアさんは俺らの勝利の女神ですよ」
「ふん、次はせいぜい死にかけないことね」

 褒められたビクトリアはまんざらでもなさそうに

「おかげで助かりました、レディ。あなたは九死に一生を得る幸運を引き寄せるようだ」
「幸運? 馬鹿言わないの、これは実力よ。今まで忌まわしい封印のせいで本領が発揮できなかったほうがおかしいのよ。どこかの頭のおかしい魔法使いのジジイのせいで」

 水の壁に戻ったトニョの賭け、それはビクトリアにかけられていた封印を解くことだった。
 これが全員を助かる唯一の道だと信じ、そして賭けに勝った。

「レディが防御魔法に長けていて助かりました。ほんと一時はどうなるかと思いました」

 水の壁を解除してはビクトリアを救えない、水の壁を解除しなくてはテオたちを救えない。
 このジレンマを解決するにはビクトリアに強力な防御魔法を発動してもらい自分を含めて全員を守ってもらえばいい。

「まあ白々しい。どうせ知ってて封印を解いたのでしょう」
「……まあそれについては後ほど詳しくお話ししましょう。嘘や隠し事は苦手なのでようやく肩の荷が下ろせます」
「嘘や隠し事、陰謀が得意そうな笑顔してよく言うわ」
「陰謀だなんて……物騒なマネできませんよ」

 そう言いながらも底が見えない笑みを見せる。

「マモーー!!!」

 マンモスは雄叫びを上げると左半身が氷、右半身が炎のアイスファイアマンモスに切り替わる。

「さてここからが本番ですよ。レディ、準備はよろしいですか」
「誰に向かって物言ってるの? 私はあなたが生まれる前から魔法使いやってるんだけど」

 二人はマンモスをまっすぐに見据える。

「マンモーーー!!!」

 マンモスは鼻先に冷気を集め巨大なアイスボールを形成し始める。

「げえ!? あの技は!!」

 すでに見るのも嫌になった攻撃。初見殺しの必殺技。
 雪原が消えた今、走って回避できなくもないがマチルドは気を失ったままでは俊敏な動きはできない。

「僕が撃ち落とし……くっ」

 トニョが前に立とうとするが突然膝を崩してしまう。そして地面に這いつくばる手を見て、ようやく自分の身に何が起きているか把握する。

「これしきで戦意が喪失するような僕では……」

 不屈の闘志でなおも立とうとするが身体がついてこない。

「マモー!!」

 アイスボールは充分な大きさに達し発射する。
 
「ちくしょうがよ!」

 ロビンが布を剥いで盾を構え、トニョの前に立つ。

「なぜ……僕はあなたに冷たい態度を取ってたというのに……」
「本当だよ!! 俺だって命を張るなら美人のお姉さんにしてえよ!」

 悪態をつきながらも防げるかわからない氷の球を睨む。

「はいはい、熱くなってるところ悪いけど邪魔するわよ。防御魔法、マジックミラー」

 ビクトリアが唱えると白い光の四角の壁が現れる。
 アイスボールが衝突するとギリギリと削れる轟音。アイスボールに加わっていた回転がぴたりと止む。

「……マチルドの借り、きっちりと返させてもらうから」

 アイスボールは元来た軌道をそっくりとなぞり、マンモスの元へ。

「マモ!?」

 初めて見る魔法に一瞬怯む。それが仇となる。
 巨大なアイスボールがマンモスの眉間に直撃する。衝突の瞬間に氷と中に潜んでいた炎が爆散する。

「マモー!!」

 氷と炎のダメージを同時に受けたことで身体を覆う氷と炎が消える。

鑑定スーチカ!」

 マンモスの残りHPを確かめる。

「まだまだ7割ってところね……ちょうどいいわ。30年積もりに積もった怒り、あんたにぶつけさせてもらうから!」

 マチルドは意気揚々と呼吸を荒らげながら魔法を唱える。

「食らいなさい、セラフィックライト!」

 セラフィックライト。ありとあらゆる物質、そして闇にも影響を与える光属性の高位攻撃魔法なのだが、

「あ、あれ……?」

 何も起こらない。杖はうんともすんとも言わない。

「もういっちょ! セラフィックライト!」

 しかし何も起こらない。

「も、もしかして、久しぶりだから詠唱が必要? えーっとえーと詠唱なんだっけ」

 まさかの事態にてんぱってしまうビクトリア。さっきまでの格好良さが台無しに。

「あのレディ。気分がいいところ申し訳ありませんが言わなければいけないことが一つ」
「何よ! 手短にね!」
「封印は全部解けたわけではありません。せいぜい半分といったところです。防御魔法は完璧に出せるとなると」
「はあ? それってつまり……」
「ご想像の通りだと思います。はい、攻撃魔法は未だに封じられたままかと」
「もーーーーーーー!!! あのクソじじい!! しち面倒な封印かけやがって!!! 今度会ったら杖でボコボコに殴ってやる!!!」

 ビクトリアが感情任せに地団駄を踏んでいるうちに、

「マモー!!」

 マンモスは再び氷と炎を纏う。

「今の攻撃の隙だったんじゃないか? もったいなー」

 テオがなんとなしにぼやく。
 あまりに正論だったためにいつもは怒るビクトリアが、

「……っ~」

 悔しそうに杖を握りしめる。

「隙なんていくらでも作るわよ! どうせまたアイスボールなんでしょう! いくらでも跳ね返してやるわよ!」

 そう意気込むもマンモスはまるで違う攻撃を見せた。

「マモ~~~~!」

 魔法のような小細工一切無視の体当たり。鋭利な牙をちらつかせながら突進してくる。

「ははっ、野郎! 魔法が効かないからって破れかぶれで体当たりしてきたぞ! やってやれ、ビクトリア!」

 ロビンはビクトリアの後ろでいい気になるものの、肝心の彼女の表情は浮かない。

「そうね、あれをやるしかないわね……」

 ビクトリアはこの状況を乗り越えるためにある魔法を唱えた。

「クイック!」

 それは素早さに特化した補助魔法。自分を含め全員にバフをかける。

「あのビクトリアさん、クイックをかけたってことはつまり……」

 ロビンの問いかけにビクトリアは答える。

「各自バラバラに逃げなさい! 私は一足先に逃げる!」

 純粋な暴力に太刀打ちできる防御魔法は持ち合わせていない。先ほど発動したマジックミラーは魔法の反射に特化した防御魔法であり、ただの体当たりには効果はない。

「そりゃないぜ、ビクトリアさん!!」

 ビクトリアは本当に一足先に仲間を置いて逃げ出した。彼女は現状パーティの中で唯一の回復役。失えば一気にパーティは瓦解する。

「おい、ビクトリア! 待て!」
「悪く思わないでよ! これもみんなで生き残るためなんだから!」

 ロビンの呼びかけを振り払って逃げに徹するビクトリアであったが、

「違う! マンモスが、そっちに向かって行ってるぞ!」
「大丈夫、致命傷を負ってもすぐに私がって──はあああああああ!?」

 ロビンの言う通り、マンモスはコースを変えてビクトリアを追いかけていた。

「……現状マンモスにとっての最大の脅威はレディ、あなたですよ。回復役でありダウンも取ってくる敵。それが孤立したら狙いに行くのは至って普通の考えです。初歩的なことですよ」
「うっさい! マウント眼鏡! あんたが不甲斐ないからこんな目にあってるんでしょう!」
「返す言葉もございません」

 トニョは申し訳なさそうに微笑む。

「しゃあねえな! 俺が行くまで待ってろよ、ビクトリア!」

 テオが剣を構えて走り出す。

「マモ~!!」

 クイックで加速してもマンモスの全力疾走からは逃げきれない。

「もう誰でもいいから助けて! 追いつかれるー!」

 ビクトリアは藁にも縋る思いでテオの助けを求めるが、

「うわ~!?」

 テオは氷に足を滑らせて転んでしまう。

「えへへ、転んじゃった」

 尻もちをつきながら舌を出す。

「えへへじゃないわよ!!!!!!!! 氷に足を滑らすとか緊張感なさすぎ!!!!」

 ビクトリアはぶちぎれる。

「おい怒鳴ってないで! ちゃんと足元見ろ!」

 ロビンの言葉もむなしく、

「うげ!?」

 ビクトリアも足を滑らせて後頭部を強打する。

「マモ~~!」

 ここぞとばかりに踏みつぶさんとマンモスは加速する。

「くそ、一か八か……」

 ビクトリアは視界が明滅しながらもしっかりと杖先をマンモスに向けて集中する。マナの流れをしかと肌で感じ取る。

「今度こそ……セラフィックライト!」

 しかし何も起こらない。彼女が攻撃魔法を放つためには条件をクリアしないといけない。それは命の危機でも変わらない。

「あ、あの、じじい……化けて出てやる……!」
「マモ~!!」

 彼女の過去、事情などマンモスには関係ない。

「ビクトリアー!」

 テオが全力で走るも間に合わない。幼馴染の彼でも彼女の窮地は救えない。

「ウォーターアロー! アイスアロー!」

 その時、彼のすぐ横を水の矢と氷の矢が飛んでいく。
 二本の矢はマンモスには当たらなかった。マンモスとビクトリアの間の地面に順番に着弾する。
 次の瞬間には大きな氷面が完成する。

「マモ~!?」

 その氷を踏んだ瞬間、マンモスの巨体は宙を舞う。彼もまた足を滑らせたのだ。

「伏せなさい、ビクトリア!」
「……っ!」

 ビクトリアは頭を伏せる。マンモスの巨体は背中を掠めて転がる。

「ふん、いい気味ね。あたしのビクトリアちゃんに手を出そうなんて百年早いのよ」

 ビクトリアの窮地を救ったのは、

「……お寝坊さん。ようやくお目覚めね。そんなにロビンの背中の寝心地が良かったの?」
「まさか。最悪よ。二度とごめんだわ」

 そう軽口をたたくのはマチルドだった。

「この流れでどうして俺がディスられなきゃならないんですかね……トニョさんよ、ひどいと思いません?」

 同情を誘うロビンであったが、

「さぁ? タンクなんですからこれくらいで泣き言を言わないでください」
「ほんとお前可愛くないな!?」

 トニョも気さくに会話する。

「マ、モ~……」

 マンモスは立ち上がると全身を氷で固める。

「あーら? 弱点をさらしちゃうの? ファイアアロー! ファイアアロー! ファイアアロー!」

 マチルドは今までの仕返しとばかりに炎魔法を打ち込む。
 マンモスは避ける様子もなく受け止める。

「……どういうこと? ダメージは入ってるのに避けようとしない……?」

 急激な魔力反応を感じ取る。背筋も凍るような、いや実際に背筋や身体の末端を冷やす冷気が60階層に満ちる。

「させるかあああああ!」

 なおも打ち込み続けるが決定力に欠けた。
 マンモスが先に仕掛ける。

「マーモー!!!」

 全身の冷気を放出する。マンモスを中心としたブリザードが巻き起こる。

「マジックミラー!」

 全員を庇うように防御魔法を展開するもブリザードの範囲はあまりにも広い。

「ふせ、ぎ、切れない……!」

 視界を白くするブリザードは一分ほど続いた。逆に一分が過ぎれば吹雪は嘘のように消えた。
 結果を先に言うとテオ一行、全員がひとまずは無事だった。
 しかし危機的状況に変わりはない。

「う、うごけない……!」
「これは一体……!?」

 全員が腰から下が白く染まっていた。その正体は氷。

「こいつ、びくともしねえぞ……!」
「まるでアイスモンスターですね……レディが防御魔法を展開しなければ全身やられていたかもしれない」

 男性の力でも氷を破壊することができない。
 ただ一人を除いて。

「ふん! ふん! お、なんとかなりそうだ!」

 テオは身体をよじると分厚い氷の塊が砕け落ちる。

「マ、モー……!」

 マンモスは未だに氷を纏っていた。そして再びブリザードを放とうとしていた。この状態でブリザードを食らえば最悪の場合は顔まで氷が覆い、呼吸が難しくなる。そうでなくても氷に身を包まれていれば体温を奪われていく。

「うおお! 急いでみんなを助けなくちゃ! まずは師匠だな!」

 テオは一番近かったロビンの元へ行き、剣で氷を削り取ろうとするが、

「テオ!! 俺はあとでいい!!」

 ロビンは彼の肩に手を置いて説得する。

「今がチャンスだ! マンモスを倒せるのはお前しかいない!」
「で、でも、マンモスの体力? はまだ半分残ってるぞ? ただの攻撃で倒せるか……」
「何言ってる! お前にはとっておきがあるだろうがよ!」
「おお! あれを使う時だな!」

 テオは得意げな顔して走っていく。
 テオクラッシャーで敵を葬るために。
 ただでさえ低レベルでも強力だったかの必殺技がレベルが上がったことでどれだけ強化されたか、本人すら計り知れない。
 テオクラッシャーは強力であり有効な手段だ。使わない手はないのだがトニョは違った。

「やめなさい!! あなたがその技を使う必要はない! 僕が、ファイアバードでみんなの氷を溶かせばいい! 戻ってきなさい!」

 ビクトリアも同調する。

「そうよ! 馬鹿テオ! あんたが出る幕はないわ! 今度こそ私のマジックミラーで跳ね返してみせる! だからあんたはすっこんでなさい!!」

 テオは聞く耳を持たなかった。彼自身、自分の力がどれだけ高まっているか興味津々だったからだ。

「ファイアアロー」

 しかし彼も聞きざるを得なかった。
 彼の足元で爆ぜる炎の矢。足を止める。
 放ったのは、

「……マチルド? どうして今、俺に向かって」
「ごめんなさい、テオ。あなたに攻撃する意思はなかったの」

 炎の矢を放ち、テオの足を止めたのはマチルドだった。彼女自身、背景や事情はまるでわかっていない。しかしビクトリアとトニョの必死な説得を聞いて、止めなくてはいけないという結論に至った。

「あの魔法使い二人が必死で止めてるのよ、絶対にただ事じゃないわ……だからテオ。ひとまず剣を置いて」
「なにやってる、テオ! 今もこうしている間にマンモスは力を溜めてるんだぞ!」

 彼を後押しするのはロビンだった。

「お前がやらなきゃみんなやられる! やれ、やるんだ、テオ!」
「あんた! 何も知らないくせにしゃしゃり出てくるんじゃないわよ!」
「愚かなことを……」

 意見は二分する。

「テオ……お願い……よく考えて……」

 マチルドは懇願する。

「マチルド……」

 テオは足を止めて一度考えた。
 そして、

「……ごめん。俺は、みんなを助けたい」

 彼は剣を握った。

「テオ!」

 ついにマチルドの声も彼には届かなくなった。

「マアアアアアモオオオ!!!!」

 マンモスは命を燃やして冷気を作り出す。死なばもろともの精神。

「……俺は勇者だ。みんなを助けるためにここに立っているんだ」

 テオは力を溜める。

「テオ……」

 紅いオーラが身体を包み込む。

「マアアアアアモオオオオ!!!」

 先に仕掛けたのはマンモスだった。一度目より冷気も範囲も上回るブリザードを放つ。
 しかしテオは強かった。レベルが上がったために、チャージ時間が短縮され、すぐさま必殺技を放った。

「……クラッシャアアアアア!!!!」

 マンモスが放った一撃が上から襲い掛かる雪崩とするなら、テオの一撃は下から湧き上がる津波のようだった。
 テオクラッシャーは以前の何倍にも範囲、威力、そして凶悪度が増していた。

「──」

 マンモスは余韻も残さずに消滅した。
 テオの強力過ぎる一撃はマンモスだけでなく60階層の半分をも破壊した。
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