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戦わない理由と戦う理由
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動揺する主とは対照的に秘書は極めてクールだった。
「おや、ご存じなかったのですか? 穴の外ではここ最下層、99階に住むあなた様は魔王と呼ばれ恐れられていることに」
「はあ!? 魔王!? この吾輩が!? 穴の奥で細々と暮らしているだけなのに?!」
「ダンジョンで生まれた魔物が穴の外に溢れ、人間の村を襲って壊滅させたそうです」
「い、いつの間に!? ずっと前から全階層に眷属のジリスをばらまき見張らせているがそんな様子はなかったぞ!?」
「もしかしたら魔王様が把握していない出入り口から溢れているのかもしれませんね。急な魔物の大量発生に外の人間どもは魔王の侵略と捉えたようです」
「う、うむ、早急に対策を考えなくては……ってナチュラルに魔王って呼ぶのやめてくれない!? 吾輩、人類と敵対する意思はないんだけど!?」
「こちらになくとも侵入者には大有りのようですけどね」
主は頭を抱える。
「そういえば確かに最近の侵入者は打倒魔王とか魔王許すまじと声高に叫んでいてなんかおかしいな~とはちょっぴり思っていたけども」
以前から時折侵入者は現れていた。墓守のような連中でお宝探しが目的だった。主にとっては庭(距離的に遠く、あまりメンテナンスはしていないが)に勝手に入られるような感覚で気分のいいものではなく、自ら手を下そうとも考えていたがほとんどの連中がお宝に目がくらみ、道中の魔物に襲われて亡き者となっていた。
「そこまでお気づきだったのですね。で、肝心なところで自分に結びつかなかったと」
「まさか自分だとは思わないじゃない……吾輩、ただこのダンジョンで発掘した古代文明の遺物や魔導書を研究し、気分転換に上層の様子を覗くだけの隠居の身だよ?」
「ですが研究と称してダンジョン内の構造、仕様を変更して魔物が育ちやすい環境に整えたのですよね?」
「う、うむ……魔法の研究開発には魔物の素材は必要不可欠。吾輩がここに行き着いて百年になるが今もダンジョンの魔改造は日課として続けているぞ」
まるで健康の秘訣であるかのように答える主。
秘書はため息をこぼしたのちに、
「……やはりあなた様は人類に恐るるに足りる魔王様なのでは?」
ぐうの音も出ない正論を述べた。
「魔改造してるっていっても深層だけでだよ!? 90階より上は手つかず! 穴の外の環境もちゃんと気にかけてましたよ!?」
「ですが現に人類に恨みを買っているわけです。たまには現実を見てはいかがですか?」
秘書はズレていない眼鏡の位置を整える。
「我が常日頃は不都合な現実から目を背けているかのような言いがかりはやめてくれない!? いや、まあ、指摘されるまで外にまで影響が及んでいるとは夢にも思わなかったけども!」
「さて魔王様。彼らが食事を始めて談笑しています。ちょうど現実を直視するにふさわしい話題を話されています」
「う、うむ、覗くとしよう……いやだから魔王呼びやめて!」
──────
料理は主にロビンが担当している。火起こしはテオ、配膳はマチルド、後片付けはビクトリアがそれぞれ手伝うようにしている。
「飯だー!! 肉だー!! シチューだ!!」
テオは真っ先に盛り付けられたシチューに手を付け始める。
「もう、テオってば食事の前の祈りもしないなんて。ほんと行儀悪いんだから。」
ビクトリアは祈りを捧げたのちによく煮込まれた野菜から食べ始める。ただし一口だけで後は肉ばかり取る。
「ねえ、ロビン。お酒はないのかしら。肉料理には当然赤ワインよね」
大人のマチルドは酒を求めた。
「当然」
ロビンは笑顔で答える。
「あるの!?」
「あるわけないだろ。というかここはダンジョンだ。酔っぱらったら命とりだろうが」
真面目に彼女の要求を突っぱねた。
「一杯くらいでこのあたしが酔うわけないでしょうに」
マチルドは諦めてシチューを単品で頂く。
そんな彼女にテオは尋ねる。
「なあ、マチルド。お酒ってそんなに美味いのか?」
「あーら、テオ。もうお酒に興味があるの? イケナイ子ねぇ」
「旨いってなら飲んでみたいな」
「そりゃもう美味しいに決まってるじゃない。大人がシケた面で労働ばかりの人生を送っていられるのも仕事明けに飲むあの一杯があるからよ。まさに魔性の味よ」
「魔性の味か……興味が湧いてきたな」
純粋に目を輝かせるテオ。
「こーら、マチルド。テオに教育に悪いことを吹き込むんじゃない」
「あーら、お酒については良い悪いじゃなくて早い遅いでしょう。誰も他人に言わないだけで彼くらいの年頃にはお酒くらい普通に飲んでるでしょう。あなたもそうでしょう?」
「時と場所を考えてくれ……俺については……黙秘権を行使させてもらう」
テオは輝いた目をロビンにも向ける。
「師匠も酒飲んだことあるのか? 美味いのか? どんな味なんだ?」
「ま、まあ、美味いには美味いが……風呂上がりの牛乳のが美味いかな」
「ぷふう!」
突如マチルドは吹き出す。
「あんた、さては下戸ねぇ! だっさー! もしかしてサングリア一杯でもふらふらになっちゃうおこちゃまぁ?」
「げ、下戸じゃねえよ! ちょっと他人より弱いくらいだ! さすがに食前酒で戻したりしねえよ!」
「どうかしらねぇ? ダンジョン内でお酒手に入ったら飲んでちょうだいよ?」
「ああ、手に入ったらな!」
「ふふふ、約束ね」
こうしてマチルドはまんまと酒を飲む名分を手に入れた。
「ご馳走様」
三人が話している間にビクトリアは食事を終えていた。一人前をぺろりと完食。
「なあ、ビクトリアは酒の味は美味しいと思うか?」
「どうだろう。あんま興味ないかな。もしも無事に生きて帰れて、大人になれたとしても、このまま行くと僧侶になりそうだからお酒は飲めないかも」
「はあ? お前は僧侶になりたいのか?」
「なりたいわけじゃないけど……流れ的に? 孤児院出身だし就ける仕事なんて限られてるから」
「俺はそんなの関係ないもんね! 騎士もいいし、冒険家もいいな!」
「呑気ね、あんた……これから魔王を討伐しようってのに」
魔王討伐。その言葉を聞いた賑やかだった大人組二人は酔いがさめたように静かになった。
「そうねえ、あたしたち、これから魔王を倒そうっていうのよね」
「魔王か……さっきの大蜘蛛より何倍、何十倍、いや何百倍にも強いんだろうな」
全員がそれぞれの目的でこのダンジョンで潜っていた。
「ロビン。あなたは確か壊滅した村の敵討ちだったかしら」
「……あぁ、俺が留守している間に家族も、友達も、全員魔物にやられちまった。あんな悲劇を繰り返さないためにも魔王を倒してこのダンジョンをふさがなくちゃあいけない」
「立派ねぇ。あたしなんか、ただの高額の報酬目当てよ」
「ま、高額の報酬が目当てなのは俺も同じだがな。生きていくには金が必要。それも立派な理由だぜ」
ロビンは白装束のビクトリアを見る。
「ビクトリアちゃんはテオの付き添いだっけか」
オレンジの皮で皿を拭きながら答える。
「そんなところ。もうびっくりしちゃった。いきなり魔王を倒しに行くなんて言い出すんだから。テオは同じ孤児院で育った弟みたいなものだし放っておけなくてさ。でもまさか……ダンジョンにも潜っても地上と変わらず向こう見ずとは思わなかったけど……生きて帰れる気がしないわ、ほんと」
歳に似合わない死をも恐れないようなやけに落ち着いた達観。
「やっぱ無謀だったかな……」
「難しいわよねぇ」
シチューを掬うスプーンの手が止まる。
沈痛な面持ちになる暗いムードの中、テオは自信満々に言い切る。
「大丈夫だ! なんてたって俺は勇者に選ばれた男だぜ! 無敵のテオ・スラッシャーがあれば魔王だって瞬殺だぜ!」
テオは神託によって勇者に選ばれた少年。枢機卿に神託を受け、カリヨン国王より正式に魔王討伐を任命されている。
パトロンは大きいものの、それでもまるで根拠のない言葉だったがひたむきに未来を信じて前に進む彼の雄姿は仲間を勇気づけるには十分だった。
「ま、やることはやらねえとな」
「退屈はしなさそうね」
「ほんとあんたってば元気だけが取り柄よね」
その時突如グウウウと上下の階層にまで聞こえそうな腹の虫が鳴る。
「……大声出したらまた腹が減ってきた。おかわり!」
テオは空になった皿を突き出した。
「おう、どんどん食えよ、育ち盛り!」
いつの間にか皆に笑顔を取り戻していた。
少年テオ。彼はこのパーティーのリーダーであり、必要不可欠なムードメーカーでもあった。
「おや、ご存じなかったのですか? 穴の外ではここ最下層、99階に住むあなた様は魔王と呼ばれ恐れられていることに」
「はあ!? 魔王!? この吾輩が!? 穴の奥で細々と暮らしているだけなのに?!」
「ダンジョンで生まれた魔物が穴の外に溢れ、人間の村を襲って壊滅させたそうです」
「い、いつの間に!? ずっと前から全階層に眷属のジリスをばらまき見張らせているがそんな様子はなかったぞ!?」
「もしかしたら魔王様が把握していない出入り口から溢れているのかもしれませんね。急な魔物の大量発生に外の人間どもは魔王の侵略と捉えたようです」
「う、うむ、早急に対策を考えなくては……ってナチュラルに魔王って呼ぶのやめてくれない!? 吾輩、人類と敵対する意思はないんだけど!?」
「こちらになくとも侵入者には大有りのようですけどね」
主は頭を抱える。
「そういえば確かに最近の侵入者は打倒魔王とか魔王許すまじと声高に叫んでいてなんかおかしいな~とはちょっぴり思っていたけども」
以前から時折侵入者は現れていた。墓守のような連中でお宝探しが目的だった。主にとっては庭(距離的に遠く、あまりメンテナンスはしていないが)に勝手に入られるような感覚で気分のいいものではなく、自ら手を下そうとも考えていたがほとんどの連中がお宝に目がくらみ、道中の魔物に襲われて亡き者となっていた。
「そこまでお気づきだったのですね。で、肝心なところで自分に結びつかなかったと」
「まさか自分だとは思わないじゃない……吾輩、ただこのダンジョンで発掘した古代文明の遺物や魔導書を研究し、気分転換に上層の様子を覗くだけの隠居の身だよ?」
「ですが研究と称してダンジョン内の構造、仕様を変更して魔物が育ちやすい環境に整えたのですよね?」
「う、うむ……魔法の研究開発には魔物の素材は必要不可欠。吾輩がここに行き着いて百年になるが今もダンジョンの魔改造は日課として続けているぞ」
まるで健康の秘訣であるかのように答える主。
秘書はため息をこぼしたのちに、
「……やはりあなた様は人類に恐るるに足りる魔王様なのでは?」
ぐうの音も出ない正論を述べた。
「魔改造してるっていっても深層だけでだよ!? 90階より上は手つかず! 穴の外の環境もちゃんと気にかけてましたよ!?」
「ですが現に人類に恨みを買っているわけです。たまには現実を見てはいかがですか?」
秘書はズレていない眼鏡の位置を整える。
「我が常日頃は不都合な現実から目を背けているかのような言いがかりはやめてくれない!? いや、まあ、指摘されるまで外にまで影響が及んでいるとは夢にも思わなかったけども!」
「さて魔王様。彼らが食事を始めて談笑しています。ちょうど現実を直視するにふさわしい話題を話されています」
「う、うむ、覗くとしよう……いやだから魔王呼びやめて!」
──────
料理は主にロビンが担当している。火起こしはテオ、配膳はマチルド、後片付けはビクトリアがそれぞれ手伝うようにしている。
「飯だー!! 肉だー!! シチューだ!!」
テオは真っ先に盛り付けられたシチューに手を付け始める。
「もう、テオってば食事の前の祈りもしないなんて。ほんと行儀悪いんだから。」
ビクトリアは祈りを捧げたのちによく煮込まれた野菜から食べ始める。ただし一口だけで後は肉ばかり取る。
「ねえ、ロビン。お酒はないのかしら。肉料理には当然赤ワインよね」
大人のマチルドは酒を求めた。
「当然」
ロビンは笑顔で答える。
「あるの!?」
「あるわけないだろ。というかここはダンジョンだ。酔っぱらったら命とりだろうが」
真面目に彼女の要求を突っぱねた。
「一杯くらいでこのあたしが酔うわけないでしょうに」
マチルドは諦めてシチューを単品で頂く。
そんな彼女にテオは尋ねる。
「なあ、マチルド。お酒ってそんなに美味いのか?」
「あーら、テオ。もうお酒に興味があるの? イケナイ子ねぇ」
「旨いってなら飲んでみたいな」
「そりゃもう美味しいに決まってるじゃない。大人がシケた面で労働ばかりの人生を送っていられるのも仕事明けに飲むあの一杯があるからよ。まさに魔性の味よ」
「魔性の味か……興味が湧いてきたな」
純粋に目を輝かせるテオ。
「こーら、マチルド。テオに教育に悪いことを吹き込むんじゃない」
「あーら、お酒については良い悪いじゃなくて早い遅いでしょう。誰も他人に言わないだけで彼くらいの年頃にはお酒くらい普通に飲んでるでしょう。あなたもそうでしょう?」
「時と場所を考えてくれ……俺については……黙秘権を行使させてもらう」
テオは輝いた目をロビンにも向ける。
「師匠も酒飲んだことあるのか? 美味いのか? どんな味なんだ?」
「ま、まあ、美味いには美味いが……風呂上がりの牛乳のが美味いかな」
「ぷふう!」
突如マチルドは吹き出す。
「あんた、さては下戸ねぇ! だっさー! もしかしてサングリア一杯でもふらふらになっちゃうおこちゃまぁ?」
「げ、下戸じゃねえよ! ちょっと他人より弱いくらいだ! さすがに食前酒で戻したりしねえよ!」
「どうかしらねぇ? ダンジョン内でお酒手に入ったら飲んでちょうだいよ?」
「ああ、手に入ったらな!」
「ふふふ、約束ね」
こうしてマチルドはまんまと酒を飲む名分を手に入れた。
「ご馳走様」
三人が話している間にビクトリアは食事を終えていた。一人前をぺろりと完食。
「なあ、ビクトリアは酒の味は美味しいと思うか?」
「どうだろう。あんま興味ないかな。もしも無事に生きて帰れて、大人になれたとしても、このまま行くと僧侶になりそうだからお酒は飲めないかも」
「はあ? お前は僧侶になりたいのか?」
「なりたいわけじゃないけど……流れ的に? 孤児院出身だし就ける仕事なんて限られてるから」
「俺はそんなの関係ないもんね! 騎士もいいし、冒険家もいいな!」
「呑気ね、あんた……これから魔王を討伐しようってのに」
魔王討伐。その言葉を聞いた賑やかだった大人組二人は酔いがさめたように静かになった。
「そうねえ、あたしたち、これから魔王を倒そうっていうのよね」
「魔王か……さっきの大蜘蛛より何倍、何十倍、いや何百倍にも強いんだろうな」
全員がそれぞれの目的でこのダンジョンで潜っていた。
「ロビン。あなたは確か壊滅した村の敵討ちだったかしら」
「……あぁ、俺が留守している間に家族も、友達も、全員魔物にやられちまった。あんな悲劇を繰り返さないためにも魔王を倒してこのダンジョンをふさがなくちゃあいけない」
「立派ねぇ。あたしなんか、ただの高額の報酬目当てよ」
「ま、高額の報酬が目当てなのは俺も同じだがな。生きていくには金が必要。それも立派な理由だぜ」
ロビンは白装束のビクトリアを見る。
「ビクトリアちゃんはテオの付き添いだっけか」
オレンジの皮で皿を拭きながら答える。
「そんなところ。もうびっくりしちゃった。いきなり魔王を倒しに行くなんて言い出すんだから。テオは同じ孤児院で育った弟みたいなものだし放っておけなくてさ。でもまさか……ダンジョンにも潜っても地上と変わらず向こう見ずとは思わなかったけど……生きて帰れる気がしないわ、ほんと」
歳に似合わない死をも恐れないようなやけに落ち着いた達観。
「やっぱ無謀だったかな……」
「難しいわよねぇ」
シチューを掬うスプーンの手が止まる。
沈痛な面持ちになる暗いムードの中、テオは自信満々に言い切る。
「大丈夫だ! なんてたって俺は勇者に選ばれた男だぜ! 無敵のテオ・スラッシャーがあれば魔王だって瞬殺だぜ!」
テオは神託によって勇者に選ばれた少年。枢機卿に神託を受け、カリヨン国王より正式に魔王討伐を任命されている。
パトロンは大きいものの、それでもまるで根拠のない言葉だったがひたむきに未来を信じて前に進む彼の雄姿は仲間を勇気づけるには十分だった。
「ま、やることはやらねえとな」
「退屈はしなさそうね」
「ほんとあんたってば元気だけが取り柄よね」
その時突如グウウウと上下の階層にまで聞こえそうな腹の虫が鳴る。
「……大声出したらまた腹が減ってきた。おかわり!」
テオは空になった皿を突き出した。
「おう、どんどん食えよ、育ち盛り!」
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少年テオ。彼はこのパーティーのリーダーであり、必要不可欠なムードメーカーでもあった。
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