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告白編

おまけ 事の真っ最中に男友達二人がきちゃった

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「いや~俺としたことがお小遣いを持たずに突っ走っちまったぜ」
「いや、すごく球児君らしいよ」

 球児と神戸の二人は公園で合流し、正行の家の前までやってきた。

「姉ちゃんにお小遣い貰ったらまた旅に出るぜ!」
「うん、でもその前にマイケル君の家でコーラを飲んでいこうよ」
「コーラ!?」

 球児はコーラが大好きだ。コーラのことを考えると他のことが考えられなくなるほどに。
 上段家は正行の友達が遊びに来てもいいようにコーラを常備している。

「おうし! さっそくマイケルの家に突入だ! あいつもコーラ飲めば少しは元気になるだろう!」
「待って、その前にチャイムを鳴らして」
「おじゃましまーす!」

 玄関の鍵は閉められておらず、元気な球児を通してしまう。

「……まあいっか」

 神戸も特に気にせずに中へと進む。

「まずはマイケル君のところに行こう。無断で人の家の冷蔵庫を開けるのはマナー違反だよ」

 台所へ向かおうとしていた球児を止めてから階段を上る。

「ほーい」

 球児はその後ろをついていく。
 二人は正行の部屋へ。
 扉の隙間から佳子と正行の声が聞こえる。

「お、なんか白熱してる様子だな。ゲームでもしてるのかな」
「僕らを外に放っておいて二人だけで冷房の効いた部屋でゲームとは、なかなかの御身分ですね」

 正行と佳子、二人が側にいることに寂しさを感じながらも安堵する神戸。
 ノックせずにドアを開く。

「お邪魔します。二人とも、仲良く」

 ドアの向こう側には、

「佳子。佳子。ここが、ここがいいんでしょう」
「あ、そこ♡ またぁ♡ ぐりぐりって♡」

 ベッドの上で一糸まとわぬ姿の二人が身体を重ねていた。

「……」

 正行は言葉を発せなかった。頭が血が上りそれどころではなかった。
 家族以外の女性の裸を、それも失恋したとはいえ意中の相手の裸を目の前にし、年相応の反応を示す。

「あ……」
「あ……」

 固まったのは佳子と正行も一緒。
 最高潮に高まっていた体温が氷点下まで下がる。

「お、どしたどした? なにで遊んでんだ」

 そこに球児もやってきた。
 そして部屋の状況を見て、素早く全ての状況を把握。
 言葉を発せるのは唯一彼のみ。
 球児は絶叫する。

「あ!!!!!! 姉ちゃんとマイケル、裸でプロレスごっやってる!!!!!!!!!!!」
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